「ついに、母キョーコに会えた・・」悲劇の娘、澪は涙顔で微笑んだ・・ [登場人物] キョーコ(菊田京子):道東の廃屋に40年前の日記を残した少女。 しのまい:キョーコの姉。イノセントなこころの持ち主。 白河:廃墟探検家。廃屋の日記を本人に返すべく現在のキ ...
廃墟、家族崩壊のお宿.1
先日、あてもなくLightroomというソフトをただひたすらにいじくっている時に、一通のメールを受け取る。 廃墟について調べる中で貴ブログに出会い、お一人で撮影をされているKailas様の精神力と魅力的な写真に衝撃を受けました グーグルストリートビューを見ている時 ...
「オカルト学習法に傾倒する家主」都会の秘境、森の中に眠る空き家群落.6
家主の書斎。机の横に掛け軸。アイヌ民族が描かれている。 ちなみに、僕が北海道で知り合った余市の人で、日本人にしてはやけに浅黒くて、彫りの深い人がいた。本人はこれっぽっちもそのような素振りや、言動は無いものの、おそらく、アイヌの血が混じっているのだろうと ...
行ってはいけない、若すぎる廃墟.1
多摩湖湖畔沿いの周遊道路は、一車線しかなくてしかもエライ細っそい廃道のような静けさの中、昭和からのラブホテルがどうにか生き長らえているというのが実情である。近年では次々とそれらがもう限界だとばかりに、雪崩を打って廃墟堕ちとなってきているのが、今回の一連 ...
「中三少女が語った、死生観」実録、廃屋に残された少女の日記.68
ある周期をもってキョーコさんが塞ぎ込み辛辣に心情を書き綴る時間がまた、この日もやって来てしまうことになる。 たかだか歳は十代、学年は中学三年生でありながら、たった数年前の過去を振り返って、「あれが青春時代のドまん中であった」と、まるで高齢女性作家の回想 ...
【第18話 ラストピース】小説、少女が残した日記『交錯のMEMORY』
皮肉な運命!キョーコの失踪を手伝ったのは、妹を想う姉しのまいの30余年越しの家族愛だった・・。[登場人物] キョーコ(菊田京子):道東の廃屋に40年前の日記を残した少女。 しのまい:キョーコの姉。イノセントなこころの持ち主。 白河:廃墟探検家。廃屋の日記 ...
「追悼ムードの新大久保、竹林の先」都会の森、横たわるタイムカプセル.3
スマホを売らなくてはいけないという、いい歳でありながら、あまり褒められたことではない状況に陥り、さて、どこが一番高値で買い取ってくれるのだろうかと、調べてみると、昨今は、新大久保駅周辺にある中国人や韓国人がやっている買取ショップが定番らしいとの話。 新 ...
「森の構造物」さまよい森の明治本岐炭鉱.2
根室本線の西庶路駅と庶路駅の中間ぐらいにある道を山の方に曲がる。庶路川に沿うようにして這っているその道を心細いながらも進んで行く。 人家など無いのは北海道では毎度のことだが、深まっていく山の景色に不安は増すばかり。観光看板や案内板などは見掛けないし、こ ...
せどり屋が悶絶する、棒の手紙~地獄のハイウェイ.2
ヒャッハー軍団殲滅の図紳士淑女ヤロウども!大変お待たせ『地獄のハイウェイ』の続きだョ!道中、ヘルがコカを運んでいると誤解してにじり寄る地元ヤクザ、ブリンキー。―――――――――――――――――ブリンキー「よう、ヘル」ヘル「何の用だ?」ブリンキー「いい話は ...
「姉の窮状と姉のセレモニー」実録、廃屋に残された少女の日記.67
大々的に宣言はしていなかったものの、毎日書くことを目標としていたらしい日記はここに来て、数日単位でサボりだす傾向が顕著となってくる。 K.Y.M条を律儀に守っていたのもつい先日までのこと。もう弁解することなく、”金山”の二文字が臆面ももなく何度も日記内で飛び ...