仄暗いお散歩

廃墟 廃屋 事件現場 カイラスチャンネル(You Tube)

 淫靡な妖気さの漂う、全身派手なピンクでありながらも損壊著しい、一部の小岩市民の間で密かに口伝えられて来た、家主不明の廃墟アパート「ピンクハウス」。 袋小路奥左には、薄ピンクハウスがある。パティオに繋がる少路地を挟んだ向かい、並びには、二つのピンクハウス ...





「おじょうちゃん、今、なんて!?何隊長だって!?」そう訊いたサブの声は興奮にかすれていた。 朽ちかけた日記に幾度となく足跡を残したキョーコの実姉しのまい。その名が40年の時を経て幼子の口から、しかも生身の人間の名として告げられたことに、白河もサブも戦慄に ...

 ほぼ光の届かない部屋に踏み入る。倉庫のような、簡易炊事場のようでもある。多用な施設を併せ持っていたチニカ山荘。 個人経営にしては規模が大きすぎるのは、経営を譲り受ける以前のチニカは、大規模な法人による所有であったのではないかと推測する。そうでないと、専 ...

 人生の終焉を迎えようかとしている老婆が、縁側に腰を下ろし、北の大草原に沈もうかとしている夕陽をみつめながら作ったような黄昏れた詩を、記念すべき「First Diary」のカバーを捲った一番前に持ってきた、キョーコさんの心境とは。 一向にはかどらない受験勉強。見渡せ ...

  バイクでにけつをしてやって来て、ここに止めるような猛者はいたのだろうか。 昭和の家住みの若者達が、悶々として暴発寸前の性欲をたぎらせ、はやる気持ちをおさえつつ、横へ横へと我先に車を並べていた、あの日、あの頃。 その中でも多かった車種は、ホンダのプレリ ...

「金城さんの本当の名前は、菊田達也。・・・つまり"小さいお兄ちゃん"ですね・・。」 白河の言葉に、サブが思わず椅子を引いて立ち上がりかけた。 金城は一瞬あっけにとられて白河の顔をまじまじと覗き込んだが、やがてふっとため息をつくと、すぐに先刻からの悲しげな笑 ...

 白鳥湖ホテルのフロント部分。 ここだけを拝見すれば、庶民的な旅館のようにも見える。 ガラスケース上に置かれていた、コミックボンボン。 収録漫画には、「SDガンダム」や「もーれつア太郎」のリメイクなど。核となる作品が見当たらない。こんな雑誌が売れていたのだ ...

 少女漫画雑誌の”付録日記帳”の最終ページに、キョーコさんが記したある行為への言及。 何かをやってしまったのだという。自分しか読まない日記帳であるのに、敢えて”それ”は伏せ字にされたままであった。・・・・を また して し ま  っ た。 3 . 4 回 目 かなぁ  。 ...

 森ビルが、港区の虎ノ門や麻布台エリアの土地を買収しまくったものの、バブルやその後の景気後退が理由で、再開発計画が遅れに遅れることになる。結果、昭和で時間が静止したままの巨大な廃墟町が、東京の超一等地に、そっくりそのまま取り残されることになり、現在に至っ ...

 廃墟ドライブイン「かどや」の小説を発表し、波風もたちそうにない、静かなる反響を引き起こしかけた”彼”が、適度な冷却期間を置いた後、満を持して、更なる作品へと、ペンをとることになる。【読んでおきたい】小説、ドライブイン「かどや」の活路 思えば僕は、日記を ...
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