まれに通る住宅街の小道にあった工場のようであり、どうも何をやっているのかはよくわからなかった建物。いつしか順々に解体をされていき、更地になり地ならしをされてから現れたのが、錆々の年代物のセダン。 所在地で言うと東京の調布市。以前に記述した裏道、故・水木 ...
「絶望的な宴」 都会の森に埋もれた廃アパート.2
用意万端、満を持して、廃アパート敷地内へと足を踏み入れる 1階部分。安そうな傘が幾つもぶら下がっているが、住人の気配は無い。かつて、木造の風呂無しアパートに住んでいてことがある。まさにこのような感じで、1本の透明ビニール傘を掛けておいたが、2日後には ...
「浴場の結界線」 死の浴場、薬膳旅館『山楽荘』.5
自分の頭頂部を、力の限りめり込ませんばかりにと鏡へと叩き込んだのか。振り返り、あの聖人のような完璧主義者が、邪心に満ちた不敵な笑いでこちらを窺う。 取り敢えず、ざっと見た感じでは、殺人現場によくあるような現場検証の跡、痕跡が見られないのは、確認できた。 ...
一日一廃【小ネタ】】 「大精神病院の麓に取り残された廃食堂」
「一日一廃」。某鉄道写真家ではないですが、個別のカテゴリを設けるまでもない”小ネタ”を、紹介していきたいと思います。と言っても、そのようにするとトップページが「一日一廃」シリーズで埋まってしまい、メインの廃屋や廃墟シリーズ記事が読まれなくなる可能性があ ...
本日死去、水木しげる先生を弔いに自宅へ赴く
今日、漫画家の水木しげる先生が死亡しましたが、おそらく大往生ということで、弔いの意味も込め、界隈を駆け足で巡礼しつつ、自宅へと行ってみました。 早速駆けつけたのは、調布駅前の水木先生のオフィスがあるビル。 もう何組かのマスコミが陣取っていました。 昔 ...
都会の森に埋もれた廃アパート.1
この廃アパートを発見するきっかけとなったのは、バイクの税金を滞納して、督促状が送られてきていよいよ期限がさし迫ってきている時、納付書を紛失したので直接役所に払いに行かなければならなく、それでも駅近くまで行くのはどうも面倒だと思っていいたところ、出張所で ...
不人気菓子『マッシュボン』を泣きながら食べ続ける理由
これを食べるのはほとんど僕一人ということで、96箱(一箱6個入り)も買ってしまい、思うように消費できていません。 森永『マッシュボン』を購入したのは『サンプル百貨店』。グルーポンで2000円分のプリペイドカードを1000円でゲット。更に割引250円を使ったので、結局 ...
「ロフト宴会場」 死の浴場、薬膳旅館『山楽荘』.4
用意された道を、敢えて拒み、多角的な視点から廃墟『山楽荘』へ深くえぐり込み、こうなってしまった”理由”を解き明かすべく、険しい道程を好んで進み行く”廃墟探索者” このタバコの自販機が破壊され、中身を物色されたのは、いつ頃のことだろうか。その侵入者 ...
「幸福の黄色いハンカチ」ロケ地の、赤いファミリアを求めて
高倉健主演の感動的名作映画『幸福の黄色いハンカチ』。何故か印象に残っている、武田鉄矢扮するヒッピー崩れの軽薄そうな青年が運転する、マツダ・ファミリア。常々、あの真紅のファミリアの実物が見てみたいと思っていたところ、ちょうど寄り道をする機会があったので、 ...
「デスラダーを回避した本当の理由」 死の浴場、薬膳旅館『山楽荘』.3
建物の作りが、中庭を中心に囲うようになっていて、しかも背後が山なので、日の当たらない部屋が多い。 上部の崩れた瓦礫を避けながら、平身低頭、漆黒の闇を、ひとり孤独に、進んで行く 事務用品類が散見される部屋。大勢の社員を抱えていたため、事務室が存在 ...