大広間
ジャングルのような草原地帯に打ち捨てられた廃車両たち。

それらをやり過ごし、視界に入ってきたのは体育館のような建物。

鍵は開いているというより、ウェルカム状態なので、隙間より入らせてもらいます。
ドア入り口
熱帯地方にいそうな蝶みたいに派手な模様の蛾がお出迎え。



サンダル
最後に使用した人は、裸足で出て行った?


下駄箱
下駄箱にオーストラリア国旗。

この先には大広間があるらしい。



非常口
「ガッコン、、、ガッコン、ガッコン、ガッコン、、、ガッコン、ガッコン」

自分以外に人の気配は全くないのだが、何かを連続で叩いている音がする。時につづけて、止んだかと思うとまた、「ガッコン、ガッコンガッン、、、、ガッコン」

機械音のように均一ではなく、不安定なリズムで打ち鳴らしている。

風でもない。抑揚のある、生物が奏でるばらつきのある打撲音。



廊下
「ガッコン、ガッコン」は、止むこと無く、廊下の奥より聞こえてくる。



ガラスドア
途中の出入口。

木が膨張しているのか、開けることは出来なかった。



七号室
この建物にも宿泊部屋があり、廊下の両隣に並んでいる。

どうやら「ガッコン、ガッコン、、、ガッコン」は、この部屋より聞こえてくるようだ。

狐や犬が出来そうもない連続音だし、機械の可能性は無いし、ちょっと想像がつかない連打音。

いざ・・・



窓日差し
ガラス窓が二重になっていて、外側の窓が若干開いていた。鳥が入り込んで閉じ込められてしまい、脱出するべく日差しの方へ飛ぶもガラスに激突。

その隙間は、小鳥だからといって「ここ、わざわざ入る?よく入れたなぁ」と言いたくなるぐらいの狭さ。

袋小路より見えない空の壁に向かって、何度も当たっては砕けるという、人間から見ればなんとも異様で、鳥の知能故のこととはいえ、哀れみさえ感じる光景だった。



窓外
窓より外を望む。

この巨大屋内施設に只今、自分以外の人は無し。あえて言えば鳥ぐらい。

私は現状維持を基本としているので、窓を少し開き、鳥を逃がしてやろうとすることはない。

入ることが出来たのだから、いずれは弟子屈の大空に羽ばたき立つことが出来るだろうとの、無責任で成り行き主義的な考えでもある。



広間
原始林大広間に到着。

いなせレジャーランドの夜の宴が繰り広げられた場所。



フラワー
モチーフは花に違いない。



フラワー2
原始林大広間自体が、原始林に覆われ気味になろうとは、宴を楽しんだ人達の何%が想像しただろうか。



舞台
立派な幕付きの舞台もある。



太鼓
舞台裏には太鼓と音響機器。



畳1
太鼓のリズムに乗り、



畳2
お客さんと従業員の人達らが、いなせランド音頭で踊り狂った、あの夏の蒸し暑い夜…



トイレ
勝手な妄想興奮も冷めやらぬうちに、原始林大広間を出てまた廊下を進むと、あったのは男子トイレ。



便器並び
清潔に使われていたんだろうなということはわかります。



突き当り
どうやらこの突き当りが建物の最深部。

部屋に入ってみる。



カーテン
真っ暗な部屋に70s風のパステル色花柄カーテン。

小学校時代にこだわり女子が持っていた折り紙のよう。



損傷
眼を凝らすと、傷みが激しいのがわかる。



屋根
瓦は吹き飛んでいる。



布団
うず高く積まれた布団。

廃墟散策をひとりでしていて、いつも思うのが、何が置いてあっても不思議ではないということ。

もし、、、、あったら、、という恐怖心は常に感じていて、同時に罪悪感をも抱きつつ、結局やめられないで続けている自分がいる。



暗がりの廊下
来た廊下を振り返る。

体育館のような宴会場スペースの「原始林大広間」と、宿泊施設を抱合した巨大建造物の散策を終え、まだまだ尽きそうにない、いなせレジャーランドの歩みを、追って行く。


つづく…

「鹿苑荘と地図」 荒廃、『いなせレジャーランド』散策9

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