忍耐
草木に封印され、外界と隔絶状態の廃屋の、更に奥。

もう一軒の、忘れられた存在の廃屋と遭う。
暖簾ガラス戸
紋別営林署勤めの息子の、夢を育んだ部屋を後にして…



御釜
地方の公務員は親のコネ枠で採用なんて声をよく聞くが、お釜で炊いたご飯ですくすくと育った少年は、生家を振り返りもせず、現在何をしているのか。



階段下へ
階段の感触では、まだまだ長い間持ち堪えそうな感じ。

自分以外の人間はまず、来そうもない奥まった場所だし、ヒグマが荒らすでもしない限りは、あと50年、元の家主の再訪をずっと待ちわび続けるに違いない、、、、、

多分。



pta
町内会費(500円)とPTA会費(600円)の押印。

テレビ視聴費の印が無いが、時代的に考えても、ぎりぎり、ましてや寂れゆく鉱山町、その頃にテレビを持っていなくても、不思議ではないだろう。



外へ
また、この、原生林のような中へ入って行くしかないのかと思うと、気が重い。



巣
外壁付近で発見。地面に横たわった板の上。

鳥が巣を作り始めているようだ。
人為的な物だったら、重度のサイコパスの仕業で、これ程怖いことはい。



遠目から
大草原の小さな家でもあるまいし、他にはないのかと辺りを見回すと・・・



廃屋21
あった。



廃屋。
草むらの中より現れる。



玄関
崩壊や倒木やらで、来るのも、入るのも困難。



椅子
先程の廃屋とは打って変わり、乱雑な室内。

清掃することを拒絶した退廃的な人か、或いは物品目的の荒らし屋か。



時計
あの時の、3時より、時を刻むことをやめた時計。



円盤投げ
ギリシャの彫刻家ミュロンの『円盤投げ』。

岡本さんが内祝いでくれたのかは、東京から来た通りすがりが、知る由もない。



年金カレンダー
昭和62年の年金カレンダー。

凍てつく山奥の木造一軒家で、受給日を心待ちにしていた家主が、ここから何故消えたのか理由を考える。



忍耐
撤去されたストーブ。取り残された煙突。

『忍耐』の文字を凝視しつつ、雪深く積もる冬、ひたすらに年金受給日を待ち続ける日々。



蛍光灯
この時代の廃屋では、寂しげな裸電球を結構見かけるが、年金でホクホクと、余裕のあった暮らしを営んでいたかも。



棚
潤沢に並ぶ食器や調味料入れなど。
早急に荷物を纏めて引っ越す、という状況ではなかったようだ。



ハンディークリーナー
ハンディークリーナー。旭川の東川町にある『ひさみつ電器』のカレンダー。

検索をすると、古いリンクで東川町の『ひさみつ電器』が引っかかるが、現状で存在するかは不明。



暖簾
人々の記憶から遠ざけられた、樹海の中の廃屋と.......廃屋。

点と点が繋がり線となった。



暖簾
ここの前の廃屋にあった、スケスケ知床ガーゼ暖簾と全く同じ物だ。

一体、どのような関係性が?

山深き樹海一人廃屋散歩で、重き謎がのしかかる。。。


つづく…