鏡とハンディークリーナー
長い間、人の訪れた気配の無い、山の奥にひっそりとある、少し離れたニ軒の廃屋。

意外な共通点を見つけるが、こちらの家主は突然に姿を消した可能性が強いと推測。
黒電話
この時代の黒電話は、世帯に女性がいる場合、カバーを掛けている場合が多いが、それもなくごくシンプル。



塩ラーメン
北海道の人だと、味噌ラーメンのイメージが強いが、たまたま偶然かもしれないけど、訪れた幾つかの廃屋では、圧倒的に箱買いの塩ラーメンをよく見る。



ドア
紫外線の威力は強力。

生地はビリビリに。



洗濯機
80年代風、二槽式洗濯機。



シャンプー
エッセンシャルシャンプー。

80年代ぐらいにリンスインシャンプーが爆発的に普及し、それから十年ぐらいしてから現在に至るまで、また、シャンプーとリンスをそれぞれ使い分けるのが主流となる。

メーカーとしても、別々に売った方が利益が出るから、色々理由をつけて、個別売りを優先させるんでしょうね。

 
エッセンシャル リッチダメージケアシャンプー ポンプ 480ml 
現在もエッセンシャルブランドはありますが、かなりのリッチ仕様になっている。



浴槽
水垢びっしり、FRP製の浴槽。

このサイズでは親子風呂は不可能か。



ボイラー
かなり強力そうな湯沸かしボイラー。

やはり、経済的には余裕があった様子。



タイマー
湯沸かしのタイマー。

物が良くて、設置してからあまり使われなかったため、まだ新しく見える。



ポット
この荒れようは説明が難しい。

引っ越しの為でもなし。ゴミ屋敷住人でもない。
空き家ハンターがお宝物色するには、土地が人里から離れ過ぎているし、そもそも平屋の木造小屋である。



ベッド
朝日を浴びるベッド。
これは独り身に違いない。そして、年金受給者。

離れにあったあの廃屋は、息子や孫が住んでいたのだろうか。

近所の人が知床みやげを配ったとも考えられるが、果たして近場同士に同じ物を配るものだろうか。



掃除機
メインの掃除機はしっかりとあった。

ちょっとした汚れには、ハンディークリーナーの出番だよと、万全の体制を整えていた様子。



電気毛布
引き戸や鏡まで付いたベッドに、電気代もバカにならない電気毛布。

悠々自適の年金生活が伺えるが・・・
あの廃屋が親族の物だった場合、話は複雑になってくる。



大栄グループ
未使用のまま数十年、大栄グループの紙袋。



ベッド2
この家がリフォームでもされて、再び人が住むなんてことがあるのだろうか。

名も知れない人の痕跡が、人知れず消滅して行く様は、あまりにも儚く、切なく、せめて現状維持できないものかと思う。



ベッド朝日
ヒストリックな場所だからレトロで町おこしという手もあるが、ここはとてつもなく奥深い場所だ。



賞状
数十年に一度、変わり者が来て写真に収める。

それが精一杯だろうと、都合よく、大義名分をこしらえる自分。



トイレ
当たり前だが、水洗便所ではない。

和式便器にかぶせて洋式便器にするもの。



ニュースタイル
『ニュースタイル』とある。



ハンディークリーナーの箱
ハンディークリーナーは、ナショナル製の充電式。

長期間使用しないと、すぐ充電池が劣化するので注意が必要。



鏡
ニュースタイルの服できめた老人は、毎朝、この鏡をのぞいていたはず。



外へ
ここの家主である老人と、離れの家族との関係性は、これらの痕跡では判明しなかった。

ただ、わかったことは、向こうは計画的に家を去ったのに対し、こちらのご老人は、突発的にいなくなったということ。

急な理由は、あの電気毛布の具合で、なんとなくわかったような、わからなかったような。

何れにしろ「最期は周りに誰もいなかったのかな」ということだけは、わかったような気がする。


ゴールドラッシュ跡に眠る廃屋巡り おわり