赤錆鉄骨
 広大な敷地に散在する、数十年前に役目を終えた廃施設群。まるでテーマパークを巡るように散策を続ける。カラフルなポップコーンやチュロス、はたまた、道民のソウル・スナック『ビタミンカステーラ』などを屋台販売しておくれと・・・、そこまでの贅沢は言わないが、ドリンクの自動販売機ぐらいはあってもいいのではないかと、もの凄く身勝手な要望が、ふと頭をかすめる   

 セイコーマートで購入をした激安プライベートブランドのペット緑茶で喉を潤した廃墟散策者。足どりも軽く、三井奔別炭鉱立杭櫓周りを、心持ちステップは軽やかに   練り歩き始めた。



車庫
 レトロカーでもあればと、覗いた車庫は空っぽ。可動式のリフトがある。細長い形状をしていることから、特殊車両かトロッコの整備でもしていたのだろうか。もしここが観光地化したら、マイクロバスの駐車場に良さそうだ。
 


より
 更に寄ったのでパシャリ。敷地内の一部は稼動中ということで、流石に心霊スポット扱いにはなっていなくて一安心。あの荒れようになってしまうと、イタズラ書きや破壊など、建物の老朽化が加速度的に進んでしまう。

 
 
中央
  昭和46年に役目を終えたこの櫓。一時期は衰退産業の汚名を隠すかのように、板によって覆われていたという。



奔別
 海洋堂がフィギュアを製作したとしても納得の存在感。



見上げて
 眼下の三笠の街は平日の昼だというのに、眠っているかのよう。有名らしいお蕎麦屋さんだけは、人が列を作っていた。



角度
  ISISがパルミラの遺跡を破壊しているという。バックパッカーとしてシリアへは行ったことがあるので、今日の状況の変貌ぶりには今更ながら驚く。『街中でジュースを飲んでいても、秘密警察に監視されている』なんて行く前に言われていたが、実際にそんなことはなかった。アレッポの市場を駆けまわり、一番安いオリーブ石鹸を手に入れて喜んだものの、これがなんとも質が悪い。道端で売っている人から買ったのがいけなかったのだろうか。

 この産業遺跡は是非、修復してでも残して欲しいものです。



2建物
 アイシスによる遺跡破壊と産業遺産の保護という、無理矢理なこじつけ   などの指摘はさておき、登ってくれと言わんばかりの、あの階段に登ってみよう。
 


スコップ
 北海道の廃墟あるあるの初級編ともいうべき、干上がったような野ざらし雪かきスコップ。シーズン時に使おうとしても、紫外線による劣化で”ペキッ”と割れることでしょう。



窓
 ジョン・ナッシュ博士ばりの、窓に記された数式が・・・

 映画『ビューティフル・マインド』のモデルにもなった、天才数学者のジョン・ナッシュ氏が先日、交通事故によりお亡くなりになりました。
 今、僕の頭の中では、あの映画の幻想的な音楽が脳内再生されています   なんと、その作曲家でもあったジェームズ・ホーナー氏も先日、自家用飛行機墜落で死亡していたという・・・

 僕が見て回っているのは、実際には荒涼とした野原に積み上げられた古タイヤで、三井奔別炭鉱立杭櫓なんてものはとうの昔に解体されているのでは・・・・・・という不安が一瞬、頭を巡る   

 ・・・いくらなんでも、そこまで病的ではなかった。となりに廃墟探索の助手でも現れたら、取り敢えず、車の運転はやめておこう。



部屋1
 階段を登る前に、1階の様子を。



中2
 特筆するようなことは、



中3
無かったが、ダンボールの箱が真新しい。部分的に現在も使用されているのかも。



階段1
 脆そうで不安げな錆だらけの階段を、



階段2
力強く踏みしめながら、上へと。その先にある何か。一歩をまず前へと出さなければ、僅か1ミリさえ前進はできない。



鎖
 無情にも、鎖によって阻まれる   


 その優美な立ち姿を、自分以外の誰にも遮られること無く、独壇場、あらゆる角度、四方八方から捉えてやろうと、歩みを進め、立杭櫓の頂に人影がうっすらと見えそうで、必至にそれを振り払う、廃墟散策者・・・


つづく…

「SASUKE風櫓の頂の鳥」 ゴーストファクトリーひとり周遊.3 住友奔別炭礦立坑櫓

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