全体
 岩見沢を南下し、栗山町で『道道3号札幌夕張線』を夕張方面へ進む。しばらくして姿を現すロッジ風の巨大な廃墟がある。当初は『山楽荘』という温泉旅館としてオープンしたものの、死亡事件を起こした後、『春名館』という名のレストランに業務転換したという・・・・・・

 衰退の途をたどり、もぬけの殻の廃施設と成り果てた、その原因ともなった死亡事故の起こった”場所”を、殊に念入りに、注意深く   縦横無尽に・・・這いずり回り、おひとり様でじっくりと、つぶさに、検証をしていきたい   



草
 試される廃墟探索者。付属施設と思われる建物の名前がクロスワードパズルのように歯抜けになっているが、これだけの材料ではまだ”推察”もできない。

 廃墟現場のアスファルトが、どこも一様にこんもりと波を打っているのは、まだ裂け目を作れずに、地表下で轟々と茂り渦巻きつつ、沸点に達するまで力を蓄え様子伺いをしている、雑草予備軍のせいなのだろうか。



スラ
 地表へと飛び出して来た者だけが「ど根性!」との称賛を浴び、都会ではそれが、どうでも良いニュースの筆頭候補となる。



フロア
 早速入ってみる。往時はワックスでテカテカに輝いていだろう床は、優雅なダンスフロアのようでもあり、カラオケボックス以前の、カラオケ宴会場風でもある。



テレビ
 80sアナログボタンチャンネル式テレビが床中央に。



山
 蹴破られた窓から見える、山楽荘の中核部分、てっぺん。

 なんでも、当初は『薬膳温泉旅館』として開業したとか。赤字廃業施設にありがちな、焦点が定まらずぼやけ気味の、ゆるゆるコンセプト・・・

 取ってつけたような日の丸を、『鼓動』などと言い、ネット素材を掛け合わせて、国家的プロジェクトの象徴に祭り上げようとした、adobeイラストレーターの敏腕使い手。

 はからずも彼の野望は一旦閉ざされ、山楽荘の如く、嫉妬と雑草と野望と対価の渦に飲み込まれ、沈んでいった。あくまでもそれらを傍観する、MR_廃墟探索者    
 


カウンター
 バーカウンターだろうか。お金を掛ければ重厚な一枚板など使いそうだが、外観から覗き見える内部構造からして、全体的に安っぽく、低予算で作られた建物に違いない。



廊下
 元レストランと思われる場所から、やけに幅の広い廊下を伝い、そもそもの旅館部分へと。



厨房
 薬膳料理が供されていたという、厨房。先ほどの区画と違い、時代はかなり古そうだ。



損傷
 損傷は激しい。



蓋
 プラバケツの蓋か、プラ糠漬け入れの蓋か、どうでも良いことにこだわりを持ち問いかけることで、本質へと辿り着くことが、ままある。



たがみ製麺
 薬膳ラーメンのメニューがあったかどうかは知る由もないが、このたがみ製麺、今もご健在で、栗山町の特産品として、ラーメンなどを売りだしている。



冷蔵庫
 廃墟に於いて、閉まっているとすれば、すわ、死体か?と、開けずにはいられない、業務用冷蔵庫。幸いにもフルオープン状態で一安心。



草木
 「山と楽しめ」との思いから名付けられたか、この旅館。楽しみは度を越え山は災厄に変わり、志半ばの廃墟旅館は山に飲み込まれ消滅しつつある。



板
 誰がつけたか『山楽荘』。表のカタカナ看板に多少の不安もあったが、ここは紛れも無い『山楽荘』であった建物だ。



廊下
 ここから先が本格的な廃旅館区画になる。開業当時からの数多の遺留品、崩壊し乱れた宿泊部屋、従業員施設、そして、死者を出したという、温泉大浴場区画・・・・・・

 躊躇なく一歩を踏み出し、暗がりを、一歩づつ進んで行く   


つづく…

「デスラダー」 死の浴場、薬膳旅館『山楽荘』.2 

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