ゴールデン街-立入禁止
 4月12日、新宿のゴールデン街で放火による火事があった。犯人は66歳無職の「春名弘」。金目的の犯行ということだが、東京オリンピックを控え、ゴールデン街一帯の再開発計画がまことしやかに囁かれる中、何やらキナ臭そうな事件だなとの思いから、ほとぼりが冷めないうちに迅速に、現地へと向かってみることにした。




 場所は新宿区役所と花園神社の中間あたり。ゴールデン街の側面には木々が植えられた森の小道のような歩道がある。



ゴールデン街-小道
 ビルの谷間にこんな緑あふれるスペースがあったのかと、感心しながらも進んで行くと・・・



ゴールデン街-家屋
 どうやらこれらしい。裏側から見た様子。まだ三日目ということもあり、焦げたにおいがその辺を漂っている。



ゴールデン街-裏
 更に小道を突き進み、核心部分の領域へと行ってみる。



ゴールデン街-リーマン
 規制線の黄色いテープが見えてきた。

 戦後の闇市から赤線地帯へと。その名残を未だ留める飲み屋街、密集地帯。



ゴールデン街-バンビ
 数年前に訪れた時も昼過ぎだったが、その時は人っ子一人いなかった。「観光地みたいになって大変だよ!」とお店のお婆さん。



ゴールデン街-監督
 コート、シャツ、パンツ、シューズ、システム手帳。全身のコーディネートとその配色に一切の無駄がない人と遭遇。更に背後の真っ赤な建物と規制線のテープの黄色が、より一層、彼を完璧なまでに引き立ててしまっている。もしや井筒監督かとも思ったが、集まってきた近所の人との会話内容から、全くの別人ということが判明。



ゴールデン街-婆
 アイヌ系かもと思わせる彫りの深い風貌を持つお婆さん。「いろいろ噂されてるけど、犯人はここの住人じゃないから。全くの他人。誰も知らない人。テレビとかの情報は嘘が多い」と、周囲のやじうまに説明していた。



ゴールデン街-遠足2
 ひしめき合い隣接する建物。



ゴールデン街-遠足
 その裏と狭間はさながらスチームパンクのSF映画のようにも見える。ゴールデン街の間という間をカメラで上下左右揺り動かしながらすり抜けて動画を撮りXウィングでも合成すれば、面白い映像になりそうだとふと思った。



ゴールデン街-やじうま
 営業中のサラリーマンとおぼしき人から外人観光客まで、とにかく入れ替わり立ち替わりでやって来る。



ゴールデン街-非常線
 事件があったのは一番奥の区画。その付近を立入禁止にするには、四方に規制線を貼らなくてなならないから、そこかしこにこのテープがある。



ゴールデン街-ポリス
 こっちは警察官付き。事件からまだ日が浅いとはいえ、前日には熊本地震があったというのに、大量の警察官を動員し過ぎではないだろうか。

 この細い道路の対面、つまり、今僕がカメラを持って立っている場所は   




ゴールデン街-吉本興業
 吉本興業の東京本社。ゴールデン街の火災があった日にミヤネ屋で吉本の社員が電話インタビューに答えていたが、それもそのはず、どが付くほどの真ん前だった。

 ちなみに、この女性と入れ替わりで若い男性が出てきた。黒サングラスに全身これまた黒のタイツ系のピッチピッチ服を着た細身の男が、ヤマハのビックスクーターのマグザムっぽいバイクに乗って、違法と思われる轟音改造マフラーをがなり立てながら去って行った。ボディースーツみたいな服を日常で着ているチャラさと、その極度のガリ体型から、オリラジの藤森じゃないかと思い、バイク関連で検索してみたが、ネット上にその類の情報は無かった。全く別人の売れない芸人だったかもしれない。



ゴールデン街-ニューアート
 お爺さんも昼間から風俗店に興味津々。



ゴールデン街-突破
 さまよえる車椅子の青年が、規制線をかいくぐり事件現場突入を試みるも、当然警官に止められて怒られていた(いい歳をして)。乙武氏の一件でもそうだが、障害者だからといっても駄目なものは駄目である。



ゴールデン街-談合
 鑑識や警備の警官、科捜研の女のような人もいた。



ゴールデン街-茶そば
 くたびれたサラリーマンがよく似合う界隈。



ゴールデン街-自転車爺
 ここからは、昭和の光景をそのまま残すゴールデン街を更に隈なく歩きまわり、あの頃の郷愁に浸れる建物の奥の奥を際限なく撮り尽くす。若かりし元阪神監督の岡田彰布氏の秘蔵ショット、かつての九龍城砦と見紛うばかりの無法地帯化した狭隘な建物間深淵のギャラリーを一挙多数公開。陥落してしまった一角、地上げ区画を見下ろす廃墟化一歩手前のバラック然としたモルタル家屋、他。昨今、日本人が好きで好きで堪らないという、外国人が日本人を褒めまくる番組と同様に好物な、日本にわざわざやって来てくれている、急増中の外国人観光客の姿、しかもそれがゴールデン街なのだから、「そこまでして我が日本を知りたいのか」と、興奮すること間違いなしの光景。更には、白人監督がドレッドヘアの黒人俳優を起用したドキュメンタリー映画の撮影をしているところに遭遇、密着撮り    などを立て続けに紹介する予定。



つづく…

「昼間レトロ酒場放浪記」 新宿ゴールデン街の火災跡を見に行って来た.2

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