天華園 裏窓
 ジンギスカンやザンギ(鶏の唐揚げ)はとりあえず横に置いておき、登別市民も連夜舌鼓を打ったという、天華園の呼び物の一つ、中国レストランを探索中。

 ちなみに、登別駅近くには個人でやっている古そうなおもちゃ屋さんがあった。時間があったので入店をしてプラモなどをみていたところ、棚の横に結構なスペースがあり、そこには数十年前の物と思われる昭和の古いおもちゃが新品の状態でうず高く天井まで積まれていた。もしかして定価で在庫処分でもしているのかと思い、内心大興奮をしているものの、表情はクールに平静を装い、LSIのゲーム機を一つ手に取り店主のおじさんに「これいくらですか?」とたずねた。すると、「珍しいでしょ。ここの古いのは全部私の物。店を畳む時に記念にするんだ」とのこと。市場価値を知らない田舎の昔ながらのおもちゃ屋さんのおじさんが、倉庫から引っ張り出してきたお宝の数々を、無防備にも今まさに売り払ってしまおうかとしていた瞬間に巡りあわせたと思ったのに、全く違ったようだ。なんたる虚無感からうなだれ愕然とし、半ば腹立ち気味に、後ろ足で砂をかけるように、何も買わずその店を後にした。



天華園 個室
 歓迎の垂れ幕でもかかっていたのだろうか。土蔵のように暗い小部屋。上客用の個室だった可能性が大。



天華園 破損ドア
 このドアももぎれ落ちた状態だ。実用的でない見た目重視の作りだから、短期間で脆くも崩壊してしまうのだろう。



天華園 漢官周楽
 「漢官周楽」とあるが、全体を通しての意味はよくわからず。周楽というラーメン屋さんはたくさん存在する。



天華園 入口
 夜遅くまで中華レストランが営業をしていたことの証明でもある、二重の玄関。夜の登別の山中の凍えそうな冷気から、お客さん達を守っていた。



天華園 暖房中
 よく言われることだが、北海道の真冬の屋内生活は、東京よりよっぽど暖かい。無論、暖房機器が強力だというのがあるが、いかんせん、東京がかなり寒い割には北海道とは逆に、暖房の効きが弱すぎる。建物自体の防寒性も無いに等しい。なので、東京から北海道へ行く時に、とてつもなく寒かろうと着込んで行くと、行く先々で全身汗みどろの温熱地獄を味わうことになる。

 最近の冬のミニマリスト旅行者のベスト着は、ズバリ、ユニクロの防風ジャケット一択だろう。防風パンツと同様、ジャケットの生地下にフィルムが入っているのだが、実に薄い。軽い。かさばらない。それでいて、寒風をシャットアウトしてくれる。ジャケットの下は薄い長袖のシャツ。肌着はヒートテック。たったこれだけの、見た目軽装さで、真冬の東京から北海道までをカバーできる。僕は北海道で-20度近辺を経験している。その時はリチウム電池が寒さのあまり不安定になり、カメラが作動しなかったほどだ。更には、アラスカ鉄道に乗ってフェアバンクスまでオーロラを見に行ったことがあるが、終点の駅で下車して駅前の温度計を見たら、華氏と摂氏で表示されていたが、日本流にいうと、夕方5時だというのに-48度だった。フェアバンクスの街中は人通りが全く無く、圧雪道路は歩きにくいし、粉雪が積もっている道もあり歩くのが困難。経験したことのないような寒さで、気が朦朧としてくる。B&Bを予約してあったが、寂しいダウンタウンをうろうろしているだけで、行き倒れになり遭難するかと思ったほどだった。低温過ぎて排ガスが地表に沈殿したままの状態になっていて、街全体に霞がはり視界が1メートルも無いというのも、方向感覚に弊害となっていた。流石のフェアバンクスでさえ、そこまで寒いのは年に4・5日ぐらい。ちょうど僕はその時期に当ってしまったのだ。車のエンジンを切ると一瞬でバッテリーがあがってしまうため、フェアバンクスを走る車には全車、ボンネットから電気コードプラグが垂れ下がっていて、コンビニや自宅に駐車する時に、備え付けのコンセントに繋いで常に充電するようになっていた。

 その夜、正確には次の日AM2時にオーロラを山の上で鑑賞したが、その場所に温度計が無かったから正確には不明だが、体感的には-48度を遥かに越える寒さだった。ちなみに、宇宙飛行士の毛利さんがTBSの番組で生中継したのと同じ山小屋だったようで、彼の写真が飾ってあった。

 そんな、マイナス50度を経験したことがあるミニマリスト旅行者が断言をする、北海道の冬にも対応可能な、ユニクロ防風ジャケットコーデ、自身を持っておすすめできる逸品だ。



天華園 柱
 なぜかもう季節外れのユニクロ防風ジャケットを熱く語り出す、廃墟探索者・・・ 少しばかり歩みを早め、見えて来たのは並ぶ円柱群。



天華園 プレート
 江山留で検索をすると似たような建物がでてくるが、関連性はよくわからず。



天華園 うつり
 行くべき場所を映し出し誘う鏡。



天華園 塔
 もうそこまで。風景画のような光景に絶句   



天華園 宴会場
 その前に    宮廷をイメージしたかのような、どうやら宴会場へと紛れ込んだ。



つづく…

「中華マシンと排熱」 廃墟中華テーマパーク『天華園』、そぞろ歩き.5 

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