北朝鮮観光 丹東
 北京駅発、平壌行きの夜行列車は、翌朝の8時過ぎに、丹東駅に到着。鉄橋を渡れば、すぐそこはもう北朝鮮だ。



北朝鮮観光 免税店
 ホーム上に免税店がある。



北朝鮮観光 免税店の中
 列車から降りて買い物をしている人は、例の黒スーツ姿の朝鮮労働党の人と思われる方々。



北朝鮮観光 ホームの先
 日本で言えば4tぐらいの規模の結構大きめのトラックが、ホームを行き来していた。ゆとりのある広さを誇る。



北朝鮮観光 石炭
 写真を撮るために乗り降りしていた時に見つけた石炭。僕が以前に乗車したシベリア鉄道と同様、お湯を温めるボイラーに使用しているに違いない。



北朝鮮観光 飲料
 同部屋の北朝鮮人ビジネスマン2人の飲み物やつまみ類。朝から朝鮮人参の酒をグビグビとかやっているはずもなく、ごく普通の品揃え。



北朝鮮観光 洋書
 英語を話す方の部下が読んでいた本。敵国筆頭にあげられる国の言語とはいえ、ビジネスマンたるもの、英語の習得は必須なのだろう。

 ちなみに、チベットのカイラス山へ行った時の話。そこは外国人未開放地区になっているが、現代の秘境ということもあり、時折バックパッカーがフラリとやって来る。僕もそのひとりだった。入境制限を破った外国人から、多額の罰金をせしめるため、中国政府はわざわざ、西チベット高原の辺境の地に、英語の話せる公安外事課の職員をたった一人だけ、配置している。僕がカイラス山のふもとにある町の安宿に到着すると、待ちかねていたように、外事課の人がやって来て、流暢な英語で罰金の説明をし、お金をふんだくっていった。勿論、そのことは織り込み済みだったので、今更驚くということはなかった。その後、外事課の人とは親しくなり、夫婦で住んでいるお宅へ夕食に呼ばれたり、僕のGショックと彼が持っていたソニー製の短波ラジオを交換したりと、つかの間の親密な時間を過ごした。

 その外事課の彼が読んでいたのが、北京の新華書店からはるばる取り寄せたという、ディケンズの洋書ハードカバー本。厚みは上の画像の本の3倍はあろうかというもので、手首で支えるのは困難ではないかと思えるほど。なんでこんな優秀な人材が、とてつもない僻地で働かせられているのが不思議でしょうがなかったが、聞けば出身は内モンゴル自治区で、モンゴル人の血が入っているという。内モンゴルの”フフホト”へは行ったことがあるが、町を歩いている人の顔は、大雑把に言うと、全員が元巨人軍の江川顔をしていた。あっちを見ても江川、こっちを見ても江川で、吹き出しそうになるのをこらえないと歩けないぐらいの、酷似ぶりだった。

 チベット住みの外事課の彼もやはりその江川系の顔で、なるほど「あの時の同じだ」と唸らされたのと同時に、中国共産党における人種の壁、軋轢、差別のようなものの存在を強く印象付けられてしまったのだった。


    英語を話す部下の方に、北朝鮮では食糧不足があって餓死者が出たりすることもあるようだが・・・ と、質問をしてみた。すると、「天候不順が重なると確かにそのようなこともある。私への配給も当然少なくなり困った」と答えた。Yシャツも配給で貰っていると言っていた。食糧不足は相当こたえたらしいが、今となっては良い思い出になっているのか、楽しそうに、時折手でお腹を押さえたりして、『あの頃は苦しかったなぁ~』といった風に、上司と部下2人ではしゃぐようにして語り合い出した。

 2人での楽しそうな”飢饉あるある”がある程度語り尽されたのか、部下の方が「モスクワに行ったことがありますか?」と僕に聞いてきた。あると答えると、更に「コールガールを呼びましたか?」と、北の人からの質問とはにわかには信じ難い内容が。「ドミトリーだったんで   」と即答すると、「モスクワのホテルの電話に、備え付けの電話帳がありまして、その一番後のページにコールガールの電話番号が掲載してあるんです」
「もしかして、呼んだのですか?」と聞くと、
「とんでもない。2人とも結婚していますから。でも男だから興味はあります。電話をして値段だけは聞いてみました」とのこと。彼等はコールガールどころか、いわゆる不倫なんていうのはとんでもないという認識のようだった。何気に日本人と北朝鮮人が軽いノリで会話をしてはいるが、北朝鮮で不貞行為でも発覚したら、それこそ想像もできないくらいの厳罰でもくらうのではないだろうか。平壌の街中で公開処刑とまではいかないまでも、外国にビジネス目的で出国なんて当然不可能になるだろうし、労働教化刑ウン十年はくらいそうだ。

 一部報道では、ゲス川谷の妻が妊娠中にもかかわらず、川谷の実家へ不倫旅行を断行
したり、謝罪会見ではゴーン・ガールの主人公気取りで大嘘をつき、その裏のLINEで世間を嘲笑った、ベッキー。北朝鮮の喜び組や北朝鮮が出資する中国にある北朝鮮レストランのウェイトレス達が、ベッキー並のことをしでかしたら、間違いなく、抹殺でもされるのではないか。仮にそこまでいかなくとも、ベッキーのように不倫で家族を崩壊させたなら、彼女達が朝鮮中央テレビの番組に出演はできなくなるのは確実だろう。

 今更、時給840円のコンビニで働けるかよと、早々にテレビ番組へ復活を果たすベッキー。例えば、チャゲアスのASUKAだったら、彼の才能は誰しもが認めるところであり、彼にしか歌えない歌があるので、いつかは復活を、という話もわからないでもない。同様に暗黒面に堕ちた、例えばお笑い芸人だったら、再びライブ会場や寄席で客を前にして笑いを取りたい、というのも理解できる。

 が、ベッキーには特に芸も無く、YouTubeの衝撃映像をみながら泣いたり笑ったりのリアクション取りや、アイドルポジションにいて芸人へ時々毒を吐く、といったような、他に替えがきくものばかり。臆面もなく早期復活をするのは、本人に相当なお金への執着心があるのと、事務所もスキャンダルによるCM契約料の損失を一刻も早く補填したい思惑があるのだろう。

 中国にある北朝鮮資本のレストランで働くウェイトレス達は、先頃、揃いもそろって、韓国へ脱北をした。美人揃いである。ベッキーみたいに、彼女達は、韓流アイドルとして、テレビで活躍でもできないものだろうか。韓国社会の底辺で人知れず、職にもつけず、忘れ去らされていくには、実に惜しい逸材なのである。



北朝鮮観光 出迎え
 中国、国境の街、丹東。丹東駅より乗り込む人々もたくさんいる。



北朝鮮観光 鉄橋
 いよいよ、列車は、中朝友誼橋を渡って行く。極寒の鴨緑江は厚い氷が張っている。

 列車は北朝鮮に入国   


 
つづく…

「北の兵士の恫喝」 バックパッカーは一人北朝鮮を目指す.5 

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