夕張 門
 ここもまた、北海道炭礦汽船の建物。「滝の上発電所」。

 現在でも水力発電所として稼働中だとか。



夕張 煉瓦
 かつての全盛期の北炭を象徴する、豪奢な赤レンガ造りの建物。

 こちらはまだ現役ということもあり、テーマパーク化は免れていた。



夕張 看板
 漏電でもして火災を起こしているのを見かけたら連絡しろということなのだろうか。

 施設は無人化されているようだが、柵を越えるリスクを犯してまで突撃してやろうとは思わなかった。



夕張 全景
 入場料でも払って見学できるようにすれば、下手な後づけアトラクションよりよっぽど需要がありそうな、古風で趣のある重厚な洋風建造物。

 遠目で見ることしかできないのは残念。



夕張 車両1
 夕張市内をあっちこっち移動していたら見かけたのがこれ。

 特に大それた宣伝をするわけでもなく、セイコーマートなどがある道沿いに放置でもするようにしてさりげなく展示してあった。



夕張 車両
 ラッセル車のようだ。

 数十分ぐらいここに滞在したが、自分以外誰も寄って来なかった。鉄道ファンでなくても、かなり見ごたえがあると思うのだが。



夕張 駅名標
 今はなき駅の駅名標。



夕張 ペット
 吸殻入れだろうか。

 リサイクル業者に言わせると、ペットボトルを灰皿代わりにするのは、歩きタバコよりたちが悪いのだとか。

 僕自身は煙草を一切吸わないので、なんとも言い様がないが・・・

・・・・・・と、思いきや、一般の方からコメント欄より”ある”指摘を受ける。

『あのペットボトルは、おそらく蜂捕りです。おもにスズメバチ・・』

 なるほど・・・と。

 吸殻入れとして設置されたのなら、ペットボトルの設置者はわざわざ側面に穴など開けず、上面のキャップを外すだけで良かったはずだ。可燃性の物をペット容器に入れるという発想とそれに伴う危険性はともかく・・・。

 側面にパックリと穴を開けることで蜂を誘い入れて  上面のキャップ穴と違ってサイドからは逃げにくいので  見事簡易的な蜂捕獲器の出来上がりとなる。実に合理的だ。

 ただ、現場付近の人達にしたらお馴染みの仕掛けなのかもしれないが、いち観光客からしたらどうしても吸殻入れに見えてしまう。実際、底の方にあるのは吸い殻っぽい。なので、例えば事実上解体してしまったハドソンの余っていそうな蜂のステッカーなどを見つけてきて、ペットボトルにくり抜かれた穴の下あたりに貼ったりしたら、危険な勘違いも無くなるかもしれない。
 


夕張 客車
 ちなみに、青森駅の近くにあった同様の動態保存車両では、ホームレスが住み着いているのを目撃したことがある。

 僕が見学に行ったところ、十両連結ぐらいの車両の真ん中辺りで、五十代過ぎの男性が、使い込んだカッパを干していた。ツーリング途中のライダーかとも思ったが、顔のやつれ具合、傷んだ麦わら帽子を被っていたり、まだ9月でその日は汗も吹き出す夏の暑さだというのに全身厚着をしている世捨人ぶりなどからすると、どう見ても地元のホームレスのようだった。



青森 前
 夕張に負けず劣らずの朽ち具合。


青森 途中
 潮風がまともに吹き付ける場所なので、塩害による塗装の剥離や錆は致し方ない。



青森 ホームレス
 車両の真ん中ら辺の座席で彼は寝ていたが、物好きの僕が見学をしていると、気配を察したのか、慌てて中から出てきた。

 見学者に遠慮をしての繊細な配慮だったのか、干したままのカッパを守ろうと駆け寄ったのか・・・

 青森と言えど、真夏日でもあった当日は薄着の人で溢れていたにもかかわらず、お昼からこの姿というのは、やはりそういう人ということか。



夕張 張り紙
 これは懸命な判断。

 世捨人も近寄り難い。



夕張 レール
 延伸することのない錆びた鉄路が、荒れた草木の中で途絶えていた。



夕張 飲み屋街
 夕張の街中にある、侘しい飲み屋街。

 夕張の中心街は、すり鉢状の土地の狭隘な底面に建物が密集して建っていた。高台にある周囲の幹線道路から街が見下ろせた。山を削って街を作ったのか、元からそうなのか。ブラタモリが夕張にやって来るようなことがあったら、是非そこら辺を追求して欲しいものだ。



夕張 ディスコ
 「軽食&喫茶 コンパ」。夕張の青年達が、毎夜このお店でコンパを開催しているとはちょっと想像できない。

 タンゴ「アマポーラ」。その下にディスコの表示。

 廃屋にあった少女の日記を書き起こすという記事をこのブログでやっているが、時は1978年。日記の中の少女がフィーバーだのディスコだの言っているので、もしやと思い調べてみると、1978年は映画「サタデーナイトフィーバー」が日本で公開された年だった。

 つまり、このスパニッシュ系ディスコも、おそらくその頃に開店したのだろう。ここ夕張の中心街は、四十年ぐらい時が止まったままということになる。



ゆうばり おしょろ
 廃墟、おしょろ亭。

 停滞した四十年を象徴する建物がここに。

 「おしょろ」とは、忍路と書く。小樽の地名。海運業が斜陽になり、当時景気の良かった石炭の街夕張に目をつけ移住をした小樽出身者が店を開いたものの、この荒廃ぶりからすると、ものの数年で廃業をした模様。


 もうすぐ廃止になるという、夕張駅の駅前に気になる施設が見え隠れしていたので、足を伸ばしてみることにする。



つづく…

「唯一の活気と嫉妬」 夕張廃墟世界、孤独探索.4 

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