おそ松
 進むたびに、チニカの忘れ形見と遭遇をする。

 どう使われたのだろうか。どのようにして、入手をしたのだろうか。ここへともたらされた経緯を詳細に考察する。

 様々な廃墟にて、僕が常に頭に思い描いているのは「創造主(オーナー)」のこと。

 オーナーになりかわり、廃墟や廃屋に散らばる歴史の断片を、創造主の視点側より検証をしていく。

 柱の引っかき傷が不等間隔に天井へと刻まれている痕跡があったなら、そこにはかつて、すくすくと健康に育った子供と、それを暖かく見守るご両親の存在があったのだと。

 手入れが行き届いており全く錆のない中華鍋。取っ手には使い古しの巻かれたタオル(布巾ではグリップ力が無く、耐熱性も低い)。そこにはかつて、高火力で水分をはじき飛ばし、パラッパッラの熱々ご飯に卵をコーティングした、本格的なチャーハンを提供する、地元でも人気の中華料理屋さんがあったろうと。

 オーナーが刻み、手入れをして巻く。目の前には答えが並ぶ。その根源へと至る過程を読み解くには、創造主(オーナー)の視点になって推察をする。それは、内なる創造主と会話をこころみるということ。

 一見すれば廃棄物が散乱をしている、この世ですでに役目を終えた廃墟内において、転がるピースを一つひとつ手に取り、内なる創造主の声にそっと耳を傾ける。

 その声を読み解くことで、何でもないつまみ上げた塵芥を、実は歴史の一片を構成する大切なパーツであったのだと、昇華をさせることが可能となる。

 オーナー(創造主)との対話。廃屋や廃墟にて眠っていた品々に歴史の中の構成要素たる意味合いを認知させる。つまりその”場”そのものが、地域文化の一端を担う資産へと変容していく。

 これは、一種の代替的事実を語らせる降霊術のようなものだ。オーナーが物品や建物に本来の価値を婉曲的に僕を介して独白させる。

 創造主との対話を重ね、街の外れで横たわる遺物に、今日も廃墟探索者が恵みの息吹を吹き込んでいく   
 

『何度目のおそ松か?』といった感じの、フジカラーのノベルティーグッズ、缶のおそ松くんペン入れ。

 僕にとって「おそ松くん」といえば、セガのメガドライブのゲーム 『おそ松くん はちゃめちゃ劇場』。今やパチンコメーカーに吸収をされてしまったセガに一番勢いがあった頃のキャラ・ゲーでもあるのに、一面をぶらぶらしているだけで投げ出したくなるようなクソゲーだった。

 漫画雑誌でリアルタイムに楽しんだ人もいるだろうし、リバイバルブームが何度もあったので、その折々の”おそ松”を皆それぞれ自分の中に持っている。

 最近で言えば、「おそ松さん」ということになるのか。巧妙なステルス・マーケティングにより、引っかかりやすい若い女性層にあっという間に広がったのはよかったが、ブームが収束するのもまた早かった。



テレカ
 テレホンカードといえば、今だに怖いイラン人というイメージがある。

 実際イランへは行ったことがあるが、優しい人ばかりでした。



卒業
 日本五大卒業ソングといえば、荒井由実(松任谷由実)「卒業写真」。海援隊(武田鉄矢)「贈る言葉」。尾崎豊「卒業」。斉藤由貴「卒業」。菊池桃子「卒業」といったところ。

 どれを歌われたのか   



コロ定
 あちら側からのぞき込んだのが、もう随分昔のことに感じてしまう。



チニカ山荘 お面
 宿泊者一同が食堂に集合させられる。照明が消されたチニカの夜。ナイトミーティング。

 スポットライトに先導されて、派手なお囃子とともに、お面を被って腰の反転もクイックに、リズミカルなステップで登場   
 


チニカ山荘 正面
  チニカ、夜の主役。代々受け継げられたチニカ山荘の伝統芸。もう、あの熱狂の中での舞いは二度と見られない。



チニカ山荘 掃除機
 デザイン的に1970年代。ホースの付け根のところにガムテの補修痕。その豪快さから、かなりの排気漏れが心配される。



チニカ山荘 お風呂
 チニカご自慢のお風呂がみられるということもあり、胸が高鳴る。



チニカ山荘 隙間
 綻びは食堂のはらわただけではなかった。



チニカ山荘 トイレ
 その前に    

 恒例になっている、トイレチェックを。



つづく…

「彼との唯一の共通項」 廃墟、『チニカ山荘』荒くれ探索.8