裏廃屋-20
 物干しを吊るしていた紐の先にあったフック。

 次にこの空き家内から物音が発せられる機会があるとしたら、強い風の日に、物干し竿がカランコロンと地面に転がり落ちる時か。



裏廃屋-11
  新興住宅地のような風景の並びに、たった一軒、昭和の面影を色濃く残す、家主やご近所からも見捨てられた、随所に損傷著しい、山荘風の廃屋   



裏廃屋-2
 近所の子供がうっかり入れてしまう。謝罪をして返してもらおうとチャイムを鳴らしてみたが、無反応・・・



裏廃屋-9
 ドッジボールか、バレーボールか。



裏廃屋-23
 まだある。



裏廃屋-24
 もう一丁。

 テニス好き兄弟がご近所にいたことは確かなようだ。



裏廃屋-25
 ここにも。

 野球ならまだしも、こんな狭い住宅街で、あのでかいラケットを、力任せにフルスイングをすれば、こうなることはわかりそうなものだが。



裏廃屋-31
 これは、随分と月日が経ち、雨や風にさらされ、やがて外皮が剥けて、中身が露出したものに違いない。



裏廃屋-41
 テニス好き兄弟の、学習能力の無さゆえの結果がこれなのか。

 庭の電灯のプラカバーが破損していたが、あれもテニス兄弟の仕業だと思われる。人様の物を破壊してしまった手前、後ろめたくもあり、いい加減に出て来いと、強い態度に出られなかったのだろう。



裏廃屋-17
 車に備え付けのジャッキ。

 家主が若い頃は、庭に車を駐車していた。周囲にはまだ家が密集していなく、塀も必要なかった。古びた家屋にしては、塀がやけに新しいのはそういった事情がありそうだ。



裏廃屋-19
 劣化具合に時間的な差異のある数々のボールの存在。

 住宅の眼ともいえる、窓から僅かに立ち昇ってくる、活力を感じさせない微力な気・・・。

 数十年、封印されていた、空き家であると、断言してもいいだろう   
 
 時が止まった塀の中。久方ぶりに現れたのが、人一倍、物好きな僕であったのか。



裏廃屋-26
 ドラム缶式、家庭用焼却炉。現在では多くの市町村で禁止されている。

 一応確認したが、骨とかは無いようだった。



裏廃屋-34
 インターネットの設備などあるわけもなく。

 個人的に、現在NURO光を使っていますが、速度落ちも皆無で、大変快適です。そのかわりに、工事費を含む、四年縛りという気の遠くなるような契約になってしまいましたが。速度に関しては、もうそんなに進歩が無いからいいだろうと長期縛りを承知の上で契約をしてみましたが、その予想は当たりつつあるようです。

 NURO光では悪質な代理店が介在するケースが多いので、お気をつけください。PS4などがもらえる、NURO光HPから直に申し込むのが良いでしょう。回線工事に来た業者が「自分で申込んだんですか?(こいつも騙されてる・・・)」と半笑いでした。諸条件をじゅうぶん勘案し、自ら直に申し込んだので、余計な出費は一切していないはず。



裏廃屋-36
 ここ数十年、誰も触った形跡のない、ノブ。

 僕も触らずにおいた。



裏廃屋-39
 老人の痕跡しかない家に、突如、トトロらしき、ぬいぐるみが。



裏廃屋-42
 老舗ブランドの化粧水「ドルックス オーデュベール」。『祖母が使っていました』という口コミがあり。





裏廃屋-45
 家の裏側へと。

 表の庭はまあまあ整っていたが、裏庭は荒み放題。



裏廃屋-46
 最後の住人はお婆さんかと思われるが、自暴自棄になっていたのか。



裏廃屋-51
 こんなものに、片足を突っ込んでいるお前は、どういう立ち位置の人なのかと、自問自答をする。

 豪徳寺の廃アパート探索に、地元の空き家訪問。もっと、人のためになる、郷愁をコンセプトとした、大義ある活動は他にないものかと、思案を巡らせる。



裏廃屋-52
 明日、ゴミに出そう、いや、来週でいい。その繰り返しが招いた悲劇。



裏廃屋-62
 夥しいゴミの山を前にして、振り返ると、



裏廃屋-43
古い昔からの家だけあって、井戸があった。電動ポンプで汲み上げていたようだ。



裏廃屋-48
 ポストとインターホンの裏側。

 てっきり、大量のチラシが積み重なっていると予想したが、そんなことはない。



裏廃屋-49
 山と家主を結びつける痕跡が、またひとつ。
 
 スキーのストック。



裏廃屋-55
 サンリオのキャラクター「みんなのたあ坊」は、1984年に登場。1988年度と1989年度の2年連続で「サンリオキャラクター大賞」を受賞している。最近はあまり見かけないものの、全盛期は日本車がこぞってターボを搭載していた時期と同様の、1980年代か。

 このたあ坊もその頃に購入されたとして、年齢を考慮すると、孫の物と見るのが自然だろう。



裏廃屋-57
 積もり積もって、まるで、干し草のように。裏庭にひろがる並行世界が目の前に。

 両手に溢れんばかりの家族の思い出を掘り起こし、さらに歴史を遡り行った先にあったのは、鬱蒼とした一角の暗い影にたたずむ、開かずの倉庫であった。


 
つづく…

「バックヤードの変遷」 山荘風の空き家、ぬくもり探訪.4