高月城-70
 車利用型の昭和のラブホテルといえば、普通、幹線道路沿いに建てられたものだった。

 廃墟ホテル「高月城」は、狭い旧街道から入った、私道のようなうら寂しげな細い道を少し行った先にある。

 さらに進むと、そこには小規模な産業廃棄物処理場。

 人目を避けられるとはいえ、肝試しに行くわけじゃなし、これでは立地条件があまりにも悪い。廃墟となり果てたのも、当然のことか。

 産廃場へと行くトラックが来ると、なぜか物陰に隠れたりしながらも、敷地内へ入れないものかとうろうろしていると、高月城の向かって右側の野原に廃車両があったので、見てみることに   



高月城-68
 「4WD」の文字だけで推測をすれば、スバルのサンバーだろうか。



高月城-69
 人が住み着いているとか、そういったたたずまいではない様子。



高月城-66
 軽ワゴン側からのアプローチは無理そうだったので引き返す。

 道路からは、高月城に併設してある平屋の住居らしき家屋が見える。

 管理人かオーナー自らがホテルの敷地内に住んでいたらしい。



高月城-63
 鉄条網が高く張り巡らせてあるので、正面突破は無理だろう。

 看板を立てていた大邸宅の人がオーナーの可能性もあるので、くれぐれも無茶はしないほうがいい。

 有刺鉄線を切断してやろうなんていうのはルール違反。人のことをあれやこれ言える身分ではないけれど。

 以前、グリュック王国に侵入した時は、逮捕だ通報だセンサーだと、凄まじいまでの脅し文句の看板に身構えたが、そこは北海道のこと。緩いことこのうえなく、来る者拒まずの状態で、つかの間のファンタジー異空間を大いに満喫したのだったが・・・



高月城-48
 モスクの丸い屋根のシルエットを模しているのか。それが連続して横並びで壁面に描かれている。リゾートホテルにも転用可能な、とても頑丈な作り。バブルの頃ぐらいに建てられた、予算を潤沢にかけた建物に違いない。



高月城-5
 敷地内への踏み込みに成功をし、産業廃棄物処理場側の一番奥の場所へと。

 ここの難易度はかなり低い。女性ひとりでもなんてことはないかも。



高月城-6
 中へ入れるかが、一番の問題。



高月城-3
 真ん中から潰れたトタン屋根の建物と犬小屋。



高月城-2
 犬が登録された記録の残る平成四年は1992年。バブルがはじけた後だったが、また日本の経済は復活すると、皆、夢と希望を持っていた頃。



高月城-11
 無情にも、固い板で閉ざされたまま。

 入り口は一箇所だけではないはずなので、丹念に探すしかない。



高月城-13
 備品などが置いてある一画。



高月城-14
 わざわざ開いてみる。

 ボーリング場で貸し出すような靴が並んでます。



高月城-16
 何を入れて蓋をわざわざしめてあるのか。



高月城-17
 臭いの封じ込めに必死だったようだが、いまいちなんなのか判明せず。



高月城-24
 ボイラーだろうか。



高月城-25
 粉飾決算の果てに、今や、ドンキが発売をするフナイの4Kテレビに部品を配給   

 かつての栄光は今どこに・・・東芝製の電灯。



高月城-28
 階段をテントの幕で隠してある。プライバシー保護に関して、細かい配慮がなされている。



高月城-26
 ほとんどの窓には閉じたブラインドがかかっていて、外側から中さえ見ることができない。再活用を考えていたゆえの、周到さ。



高月城-20
 テント幕の階段の入り口と思われるが、しっかりと封印済み。これには心が折れそう。どこまでも防御意識が高すぎる。



高月城-27
 本来の客とは逆のルートで、駐車場スペースへと   



高月城-29
 何人のカップル達が、ここを通り過ぎていったのだろうか。



高月城-30
 右から左への書き順。「城」という発想からしても、オーナーはかなりのご高齢だったと見る。



高月城-31
 並んでいたのは、パーテーション。

 何台もの車が並ぶような、大繁盛をした夜はあったのだろうか。コンクリート面の劣化の少なさからして、そのようなことは決して多くなかったと見受けられる。



高月城-35
 客室のベランダに巨大な蜂の巣を発見する。ある区域に足を踏み入れた瞬間に、そこからやって来た巨大な蜂が、僕の頭上二メートルあたりにとどまり、ずっとついてくることになる。

 蜂に追われながらも、裏側からの侵入口を探してみることにする   



つづく…

「裏庭徘徊」 廃城と廃ラブホへの旅.3

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