小岩-43
 先日、さまぁ~ずが番組で小岩を訪問していた。あの寸前ハウスは放送できなくても、その横にあった、千円自販機はさすがに看過できないだろうと、放送をみていたところ、一切触れられることがなかった。

 向かいの無数のガラケーの壁の店にはかなりのインパクトがあり、テレビ的に外せないのではと思ったが、そもそも彼らが選択したのは、僕が通った小岩らしい寂れた風情の「昭和通り商店街」の方ではなく、東京のどこにでもあるような「フラワーロード」の方。

 彼らが行った店は、春巻きの店、練り物の店。店主が今さら巨人ファンだというふれこみの中華料理屋。三村が過剰に大騒ぎでもしなかったら、バラエティ番組としては少しパンチの無い素材ばかり。

 「昭和通り商店街」は歩行者専用であるし、昭和の面影が強く残る、『これぞ下町の商店街』ではあるものの、閉鎖病棟のような廃墟や、細い路地の先には、淀んだ気を放つアパートがあったりする。

 当然、番組には小岩関係者の広報が協力しているだろうから、そういったネガティブな面は知られたくなかったのかもしれない。

 さま~ずが僕の地元を訪問した時は、かなり下調べをしているなという印象を持ったが、所詮地上波のタイアップ番組。過度の期待はしない方が良さそうだ。



小岩-44
 偏執的なまでの、ピンクへのこだわり。

 今となっては、それを説明してくれる人が誰もいない。



小岩-26
 真裏へと。

 透き通るようなサーモンピンク。



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 ワンカップ大関片手に、昼間から酒を浴びているような、肉体労働者風情の高齢者が、こんなアパートに住むだろうか。

 当時としてはお洒落な、女性専用のアパート・・・という気もしてきた。



小岩-4
 奥の薄ピンクハウス。

 あの妙な模様は染みなのか。それとも、ピンクの塗装が剥がれ落ち、元の古い塗装が顔を覗かせているのか。

 近寄ってみる。



小岩-8
 ゴールデンベアーが、マントを翻しているようにも見える。

ちなみに、物が顔などに見えてしまう症状を、「パレイドリア」と言う。「パレイドリア」で画像検索をしてしまうと、夢でうなされそうな画像ばかりが出てきてしまうので、引きずってしまう人は、やらない方がいいのかもしれない。

 塗装の剥離痕。

 ピンクハウスは当初からそうだったのではなく、本来は純和風な色合であったようだ。



小岩
 ピンクハウスと薄ピンクハウスの間には物置が。

 またもや、BMXの自転車。廃屋でのBMX自転車の遭遇率は異様に高い。このブログの廃屋記事にも何度も登場していている。

【あわせて読みたい】Y字路の廃屋と謎の紋章

 窃盗団による、情報共有のマーキングではないかと考えていたこともある。完全に気兼ねなく漁ることのできる家には、不動でメーカー品ではない、盗られる可能性の低い、BMX自転車を目印代わりに置いておく。

 銅線ドロ、骨董ドロ、廃品ドロ、などの人達が、それぞれの領域を守りながら、BMX自転車を横目に、落ち着きを持ってじっくりと、品々を物色していくのではないかと。



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 薄ピンクハウスの玄関だが、しっかりと鍵がかけられたまま。

 動かそうと試みたが、”ゴト”とも言わず、立て付けの良さはかなりのもの。



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 こんな家にチラシや会報を入れていく人らは何を考えているのか。



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 昔の自転車に付いていたようなブザー・ボタン。昭和四十年代頃の物だろうか。



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 戸締まりチェックを敢行するが、どこも固く閉じられている。唯一、玄関横の一階窓が開いていて、中の様子がチラリと見える。

 カーテンの代わりにタオルをぶら下げるような人は、大体、人目を気にすることのなくなった、擦れた高齢者、それも、独居老人の可能性が高い。実用第一主義。

 以前の北海道紋別のゴーストタウン「鴻之舞」で発見をした、愛国者が住まわれていた廃屋では、いくつもの継ぎ足し電源タップの延長コードが長々と、部屋の真ん中を、ロープウェイのように横断していた。

廃屋、愛国者の姿なき声

 客でも来れば唖然とする光景だが、見てくれよりも、最短距離を優先したため、あのようなことになってしまったのだろう。

 ご近所同士による相互監視の眼は、時には煩わしいが、人間が人間らしく生きるには、最低限の関わりが必要なのだと、数々の廃屋で知った、人生訓でもある。



小岩-31
 二階の窓を凝視しても、人の気配は無い。



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 今までの数多い物件をこなしてきた経験上から、完全なる”廃屋”と断定しても、いいでしょう。



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 左が薄ピンクハウス。右が、敷地内を包括所有していると思われる、元豪邸の建物。

 大型物件が三軒もそのままに放置されている理由の痕跡が、発見できやしないかと、裏側も拝見させてもらうことにする   


 
つづく…

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