白鳥湖ホテル 駐車場
 湖畔にあった森の山肌を駆け登り、その頂(いただき)にあったのが、この白鳥湖ホテル。

 丸太の輪切りを集めた形跡があるが、せめて、インテリアだけでも、ログハウス風にイメージ・チェンジを図ろうとしていたのか。



白鳥湖ホテル サイド
 ここが建物入口正面であるとするなら、目の前に広がる広大なコンクリート・スペースは、駐車場であったと見るのが正解だろう。

 すると・・・



白鳥湖ホテル 道
 草が茂ってはいるが、ラフな砂利道があり、さらにその先には、舗装道路があった。時折、車が通り過ぎて行くのが見える。

 てっきり、山の上に建てられたホテルだとばかり思っていたが、実は、分岐点で左に行かず、右に沿っていけば、登りの勾配のある坂道を行った先には、白鳥湖ホテル正面へと出る道に繋がっていたということだった。

 森の上に幽霊ホテルが眠っているとでも勝手に思い込み、土の斜面を泥だらけになりながら必死に登ったのは、全くの無駄な行為であった。

 湖から見れば、高台に建っているのは間違いないけれど。

 これから訪ねてみようかという人は、手前の道で曲がって湖畔に乗り付けるのではなく、真っすぐ進んでこちらの小道から来た方が良いでしょう。



白鳥湖ホテル 金庫
 廃墟でこれもまたよく見かける、金庫。それも一様に、建物から離れた駐車場の真ん中などに放置されている。

 不法侵入者が、金庫の中身を物色しようと試みるが、どうしても開けられず、考えた挙句、駐車場まで持って行き、硬いコンクリートに投げつけて壊そうとした結果ではないだろうか。

 こういうことをする人の行動パターンはよく似ているので、このような光景がどこの廃墟でも見られるということだ。



白鳥湖ホテル 藪
 人工物を覆い隠そうとしている乱れ生える樹木。



白鳥湖ホテル 樹木
 失火でもあろうものなら、山火事レベルの大惨事になりかねない。



白鳥湖ホテル 隙間
 そんなに遠くない過去、ここにレトロな車が放置してあった痕跡。隙間の大きさからして、マイクロバスか消防車といったところか。



白鳥湖ホテル 入口
 改めて、正面玄関より入場をする。



白鳥湖ホテル 館内
 再び。



白鳥湖ホテル コルサ
 気にも留めていなかった、テーブル筐体のゲーム機。レバーが二本ということは、ひらすらビルを登って最上階を目指す、あのニチブツ「クレイジークライマー」が入っていたのかも。

 同じ二本レバーの、ナムコの「リブルラブル」という可能性もある。



白鳥湖ホテル 有珠山
1977.8.7 9:12 分

(贈)洞爺湖旭ホテル


 ちなみに、この写真を白鳥湖ホテルに寄贈した「洞爺湖旭ホテル」は、2010年に自己破産をして閉館。

 写真にある1977年の噴火には耐えたものの、2000年の噴火では休業へと追い込まれる。その後、なんとか営業を再開したものの、資金繰りに追われ、2010年に廃業。

 潰れたホテルのオーナー同士、交流があったようだ。



白鳥湖ホテル カウンター
 中皿に並々と入った朱肉。かなり大雑把な人が事務員の中にいたらしい。



白鳥湖ホテル リキッド
 現在もブランドが続いている、資生堂「ドルックス オーデュベール」。このブランドには化粧水と乳液が用意されているが、底に溜まっているのを見れば一目瞭然、これは乳液。

 近所の独居老婆の住んでいたと思しき廃屋に侵入した際にも、これと同様のを発見したことがある。このロビー受付にも、高齢女性の存在があったと見ていいだろう。



白鳥湖ホテル 靴の汚れ
 看板表示の言葉も虚しく、有害物質で汚されてしまっている。

 洗顔料や歯磨きに含まれる粒は水に溶けないらしく、深刻な海洋汚染の原因となっている。この弾を撒き散らしている人は、そういったことを考えて行動しているのか。



白鳥湖ホテル レジ
 レジの中は空っぽ。



白鳥湖ホテル 黒板
 黒板には当時の書き込みも。



白鳥湖ホテル 電話
 先進的だった、内線電話システム。



白鳥湖ホテル 賞状
 苫小牧の伝説の起業家、丹治一二氏が貰い受けた賞状。



白鳥湖ホテル 獅子
 獅子のレリーフ。

 ガラス窓が吹き飛び、オープンスタンドのように。



白鳥湖ホテル ジンギル
 崩落した屋根の残骸に前進を阻まれることになった、先程のジンギスカン・コーナーが見える。



白鳥湖ホテル 棚の中
 茶器のセットなど。



白鳥湖ホテル 椅子
 社長椅子。

 この規模のホテルなら、フロントと事務所は兼ねていたのかもしれない。

 この椅子に座り、オーナーは陣頭指揮をとっていたのか。



白鳥湖ホテル 後方
 ホテル営業当時、オーナー社長からの眺めを思い浮かべてみる。


 宴会場や大部屋、他にも、様々な形態の部屋へ踏み込んで行き、廃墟ではお馴染みの、ホームレスその後の痕跡にも、遭遇することになる   

 

つづく…

「廃ホテル残留物見繕い」 幻湖、森の上の廃墟「白鳥湖ホテル」.6

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