多摩湖-5
 湖畔の廃墟ラブホテル「アリス」の城らしき建物の内部が見渡せる入り口に立つ   



多摩湖-6
 台所でせわしくルームサービス用の食事を調理しながら、時にはフロント用の窓口で受付業務をこなす。お婆ちゃんも駆り出されて、家族総出深夜問わずに大忙し。



多摩湖-8
 電源のコントロールシステムか。時代の流れを見誤ったがために、たかがこんなものといえど、数千万円の負債を生み出したことだろう。勿体ない。



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 時間の静止した囲いの中にいるとはいえ、湖畔の周遊道路を行き来するジョギングおじさんの荒い息や、サイクリストカップル達の話し声が思ったほど直に耳に届く。

 よって、こちら側から物音をたてるのは極力控えねばならない。安全な廃墟探索をするうえでの、鉄則でもある。



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 何を期待するわけでもないが、まずはトイレ確認。

 綺麗に使用されていた様子。目立つ汚れは廃墟化してからの土埃でしょう。



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 このボイラーも安くはないはず。投資した多くの設備と土地、建物を残したまま、売れずに、復活も出来ずに、首が回らなくなったオーナーさんは、何処へ行かれてしまったのか。



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 一番奥から、振り返って入り口を望む。

 誰もかれも出入りOKの廃墟と違い、さすがにひょっこりと次の人間がもしや来るのでは?という危惧はあまり感じさせない。

 その気の緩みもあったのだろうか、後で、どうしようもない汚点を、この地に残すことになってしまうが。
 


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 いつかはハズレくじを引いてしまわないかと、訪問のたびに思っている。それを窺うように、床には思わせぶりな絡まったロープ   

 ためしに真上を見上げると、



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突き抜けた石膏ボードの穴   

 未遂に終わったということなのだろうか。

 一人っきりになれる場所なので、あり得なくもないが・・・。



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 レトロなナショナル製のインターホン。



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 気配で定住者のいないことを察し、一呼吸置いてから・・・二階へと   



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 二階。

 だらしない子だくさん大家族の家みたいな荒廃ぶり。侵入者だったら定番の落書きもするはずだが、それがないということは、父親も手のつけられない、思春期の荒れた長男が住んでいた可能性がある。

 曲解しすぎか。ただ、ぶち破られた壁の穴以外は妙におとなしく整然としているのが、今まで見てきたもの(廃墟)とは何か違う様子。



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 階段を登ったすぐ二階に置いてあったのは、剥き出しのユニットバス。

 廊下で裸のまま着替えていたのか。真冬はさぞかし寒かったことでしょう。年頃の子供がいたとしたら、ふざけるな!と、両親に食って掛かるのもわからないでもない。親がラブホテルの経営者で、しかもラブホテル内に自宅があるなんて、同級生に引け目を感じていただろうし、グレる第一の原因に大いになり得る。



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 襖なんだけど、蝶つがいがあるので襖ドアなのか。遮音や断熱は一切考慮してなかった?



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 窓から多摩の自然の大眺望。

 立つとジョガーやサイクリストと至近距離で目がかち合うので、中腰の膝立ちでズリズリと移動する。



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 ここに関しては長男の破壊にしては規模が大きすぎる。開け放たれた窓際ということもあり、自然の影響と外部からの侵入者による複合的な理由による損壊が原因か。



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 数多くの廃墟にて、神棚やご利益の札などをみかけたが、いずれもなんの効用もなかったということを、今回も含め、図らずもそれ自らが証明をしているという皮肉な結果となっている。

 これより、二階から下って行き、いよいよ、見た目はお城だが住居兼管理棟のこの建物周辺を囲うようにして並ぶコテージ風の各部屋を、たったの一つも残さずにつぶさに、執拗な探索を実行して行くことに   




つづく…

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