明治庶路炭鉱-14
 根室本線の西庶路駅と庶路駅の中間ぐらいにある道を山の方に曲がる。庶路川に沿うようにして這っているその道を心細いながらも進んで行く。

 人家など無いのは北海道では毎度のことだが、深まっていく山の景色に不安は増すばかり。観光看板や案内板などは見掛けないし、これぞ炭鉱です、といった、立坑やホッパ、そびえる煙突の姿など、車窓からは一向に確認できない。

 車を降りては、森を分け入って行って『ここも違う』。また数キロ走って降りての繰り返し。

 何度目かの降車で、森の奥にやっと、動物の死骸、それも象クラスの大きな骨のような残骸がそこかしこに点在しているのを発見。

 我が愛車を、道からちょっと入った草むらに、道路と並行して駐車。車の頭は帰る方角へ。なぜこういったことをするのかというと、得体の知れぬ廃墟にて、精神異常者に追いかけられた場合など、サッと車に乗り込み、切り返しをすることなく、よどみ無く、一目散に逃げられるようにとの、僕が考案した、探索者としての知恵なのである。

 この時の僕は、車から降りて、森を進み、今まさに、庶路炭鉱のロッジ風のコンクリートの建物に入って行こうかとしていた時だったが、実は、庶路炭鉱はとっくの昔に通過していたらしく、今いる場所は、さらに山に入っていった所にある、「明治本岐炭鉱」であったようだ。

 コメント欄でご指摘を受け、ランドマーク的でもある特徴的なスキー場のロッジ風の建物を調べてむると、なるほど、本岐炭鉱にあるものとそっくりであった。

 のらねこ様、ご助言、ありがとうございました。



明治庶路炭鉱-8
 三角屋根のコンクリートの建物横にあった、前面のパネルだけのブラウン管テレビ。



明治庶路炭鉱-9
 中途半端な捨て方をしますね。



明治庶路炭鉱-10
 手前部分ではわざと摺足で進み、砂利の音をコンクリート製の構内にわざ反響させるようにし、残響音を聞くことで、不安げな気分をノイズで紛らわす。中央では両手を広げてバランス歩行。

 出たすぐそこには、暗い森がまた広がっている。



明治庶路炭鉱-11
 強固そう。半永久的に森の中に残っていそうです。



明治庶路炭鉱-12
 古いのから、最近の物まで。手前のはアスファルト舗装の路面を剥がしたやつだろうか。前は医療廃棄物を目撃したことがあるし、山の中は無秩序状態。



明治庶路炭鉱-13
 トラックのタイヤの廃処理なんて、一本大体500円くらいが相場。それを惜しむ奴が、ここにやって来るらしい。



明治庶路炭鉱-15
 グラフィティ文化は、まだ、道東にはやって来てない様子。



明治庶路炭鉱-16
 廃液入りの缶。涙ぐましい、テープ補修痕のある、さぞかし倹約家庭にて使用されただろう、昭和の電気掃除機。



明治庶路炭鉱-20
 森に眠るとは、まさしくこのこと。



明治庶路炭鉱-17
 ホッパ。



明治庶路炭鉱-18
 SF映画の、滅びた文明の痕跡が森の中で発見されたような光景が眼の前に   

 入場券を払わないでこれが堪能できてしまうのは、素晴らしいことです。



明治庶路炭鉱-19
 枝が多いので、上を歩くのはやめておきました。



明治庶路炭鉱-21
 石炭積み出し用の三角シューター。



明治庶路炭鉱-25
 巨大構造物を


明治庶路炭鉱-23
 前にして


明治庶路炭鉱-24
  圧倒され


明治庶路炭鉱-25
 唾を飲むぐらいしかできない。



明治庶路炭鉱-27
 労働組合のタオルかなんかでしょうか。



明治庶路炭鉱-28
 尻込みもせず、階段を登って行くと・・・



明治庶路炭鉱-29
 まだまだ、入らずにはいられない、構造物があるようだった   




つづく…

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