白鳥湖 紅葉
 息が切れてきたので休憩がてら、窓から外を眺めてみる。

 未見の部屋はもう残り少ないはず。最後のラストスパートに向けて息を整えてから、余力を全て吐き出す勢いで、今いる部屋から飛び出た   



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 夏の新緑をイメージした涼しげな床マット。

 ここのホテルのトイレもこれが見納めだろう。



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 珍しく荒らされていない室内家具。

 ここも障子紙が丁寧に一個一個打ち破られている。



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 このゲートボールのスティックでやったらしい。

 凶器化された柄といい、粗野な人達だったのでしょう。



白鳥湖 封筒
 中は空です。



白鳥湖 かがみ
 手書きで「長門裕之」の表記。


 暴露本を出したせいで晩年はテレビから干されてましたね。



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 なぜ今の時代に、長門裕之だったのか。 それらしい理由が一切思い浮かばない。



白鳥湖 荒れた部屋
 撮り鉄、サバゲー愛好家、グラフィティアーティスト、廃墟マニア、らの烏合の衆。一番たちが悪いのは誰なのか。



白鳥湖 地図
 BB弾まみれの畳の上に、避難経路図。



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 つくづく思う。廃墟巡りはお金がかからなくて、何とも見返りの多い趣味であるのかと。

 近代の歴史に触れられるどころか、入り込むことができて、なおかつ、絶景も拝められるときている。時には失敬をして、レトロ用品のお土産付き。

 この紅葉を求めて、この地へ再訪する可能性は大きい。



少年隊
 少年隊のポスターが貼ってあるということは従業員用の部屋?



トイレ
 紛失した便器。



布団
 廃墟にて、気が重くなる痕跡がここにもあった。ホームレスの人が滞在した跡。

 粉砕されたそば殻まくら。漫画雑誌に、写真週刊誌。ポケットサイズのウイスキー瓶。ただただ植物のように生きるだけを具現化したような光景に、下手したら明日の自分の姿を見てしまい、こういうのと対面するたびに「もっと俺はやれる」といつも己に言い聞かす自分がそこにいる。

 ねぐらを追われた彼が、いつぞやの廃墟ラブホテルのように、人生に悲観して自殺などしていないことを、陰ながら祈るしかない。

【読んでおきたい】北の杜、首吊り自殺の廃ラブホテル訪問

 稲川淳二氏もここに訪れて、深夜に青白いスポットライトを浴びながら、グラビアアイドル二人を前にして、怖い話をしていました。彼の言う霊気とか死者の気配など、僕は微塵も感じませんでしたが。



階段
 やりきったという充実感で満たされている。一体何時間、この白鳥湖ホテルをさまよい続けていたのだろうか。ホームレスをのぞけば、最長記録かもしれない。



細い
 風呂から入って風呂から出て行く。ここが退路。



2本
 大勢で賑わい、熱気と蒸気であの窓が曇ったほどの最盛期「白鳥湖ホテル」を頭に思い浮かべながら、大浴場を端から端までゆっくりと、うつむきながら歩いてみる   



看板
 青い貧素なプラ板で区切られた窮屈な方の風呂が「ご家族風呂」。貸し切りのような状態で入れるため、入浴料は大人400円とお高め。

 ロマン大浴場は格安?の100円。ホテル内の併設風呂なのだから、無料でもいいのにとは思うが。自販機のジュースが微妙に高かったり、こういうセコイところを案外子供なんかは憶えていて、「また行こうよ!」とは思わない理由の一つとなってしまうことが経験上、多い。



はし
 端まで歩いて壁のタイルにタッチ。折り返してまた歩き出す。



石柱
 ご婦人用



山
 壁の絵ではなくて、山そのものを大浴場内に作ることにこだわった、オーナー。



瓦解
 最も狙われやすいターゲットが当然のように半壊。



浴槽
 


羊蹄山
 振り返るとシンボリックな山。



はしら
 次はあるのだろうか。それは僕とこちらの両方の意味で。

 もしもの時のために、この光景を目に焼き付けておこうと、巨大石柱をしばらくの間、凝視してみた   



建物
 脱出。



ゆうえんち
 近年になかった達成感に胸が締め付けられ放心状態だったのもつかの間、異様な形と不気味な色に彩られたアトラクションが並ぶ遊園地が、湖畔には広がっていた・・・




おわり…

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