ドラえもんx
 廃墟ボーリング場というのは、その巨体を持て余し、自然環境の劇的な変化に対応出来ずに、最後には巨大隕石の地球衝突とともに絶滅した恐竜のごとく、近年では、放火やアウトローな人達の恰好の集いの場となってしまうこともあり、長期に渡って放置されることはまずなく、早々に解体されてしまうことがほとんどのようである。

 これ程の大規模施設になると、セキュリティーシステムがカバーをしきれずに、荒らされ放題になってしまうので、それならいっそ壊した方が、後々に余計な出費がかからないだろうという考えがあってのことなのだろう。

 都内からまぁまぁ気軽に行ける範囲の湖畔沿いに、かなりの規模を誇る廃墟ボーリング場があるらしいとの情報を聞きつける。しかも、パーラー(パチンコ)まで併設しているという、大型廃墟施設。

 事前に情報を精査してみるも、内部の詳細を公開しているサイトは見かけないし、果たして館内を自由に闊歩できるのかが不安だったが、ここで行かずして男二人相模湖の遊覧船でお茶を濁して帰るわけにもいかなく、そびえる壁をも乗り越える覚悟をもって、現場に向かってみることにした   



相模湖-238
 車が激しく行き交う、相模湖の畔(ほとり)にその物件は無残な姿を晒していたが、山奥ならともかく、昨今、ここまで絵に描いたような市内にある廃墟然として荒れ果てた物件もまた、珍しい。



相模湖-333
 ”いらっしゃいませ”と言わんばかりの開放感。



相模湖-240
 昔の美容室の広告のようなグラフィティ。

 最新廃墟情報は、グラフィティアーティストに聞くのが一番なのだろうか。どこの廃墟に行っても、彼らは先回りしているみたい。



相模湖-239
 この場ではここから入ろうかなと思ったものの、進んで行くと、どこもかしこも、扉という扉が、盛大に開け放たれていた。入れる入れないのレベルじゃない。

 これはもう、無法地帯だ。



相模湖-307
 発酵をし、熟成が進み、薫香を放つ・・・

 今が、見ごろ!食べごろ!・・・・・・ さっぶいので、やめておきます・・・。

 程良く、荒れてます。



相模湖-332
 ふと、駐車場の奥の方に目をやると、何やら不穏な物体があるようなので、ちょっと行ってみることに   



相模湖-314
 世も末だなという光景は、まさにこれのこと。都心から程よく近い相模湖で、今なら、世紀末体験ができてしまいます。



相模湖-316
 今どき珍しい、暴走族の人が捨てていったヘルメット。僕の近所でも、あの爆音が夏の風物詩だったが、今ではすっかり聞かれずに、懐かしささえ感じてしまう。

 物騒で殺風景な薄暗い駐車場を進んで行くと・・・



相模湖-317
 盗難車か。そのテールの形状から、シルビアだろうか。ボウリング場からわざわざクソ重いボウリングのボールを持って来て、深夜に雄叫びをあげながら車に投げつけて、発狂でもしていた様子。



相模湖-318
 目ぼしいパーツは根こそぎ盗られて、ヤフオクで売られたりして、後は己の溜まった鬱憤を晴らすための捌け口として、破壊の限りをしつくされた、車。自分の愛車がこれだったら、しばらくは立ち直れないかもしれない。



相模湖-319
 元オーナーは特別仕様のショッキングレッドの内装を奢ったが、それもこの有様。



相模湖-320
 ボウリングのヘビーなボールが幾つもぶち込まれたはずだが、派手に割れていないということは意外に安全性は高いのか。いや、バブル期ぐらいのおそらく90年代前後の車みたいなので、今より下手したら良い材質を使っている可能性もある。



相模湖-321
 絵になる、漂う街中荒涼感。



相模湖-322
 こんな車にもグラフィティ。



相模湖-323
 タイヤはアップガレージに売りに行っ方が手っ取り早く高く売れそう。



相模湖-328
 4つのピストン。4気筒エンジンの証(あかし)。



相模湖-324
 車の前部に燃えたような跡があるなと思ったら、地面のコンクリートにも黒く焦げているようなので、放火でもされたのかもしれない。



相模湖-326
 高そうなハンドルを付けていて、それを持って行かれた様子。しつこいぐらい、ボールを入れ込まれた形跡。



相模湖-329
 こんな治外法権みたいな場所があると、近所の人も気が気じゃないでしょう。



相模湖-330
 このまま絵葉書になりそうなぐらいサマになっている。



相模湖-331
 これ以上ないぐらいに廃車の魅力を味わい尽くしたこともあり、浮足立ちながらも、人生初の廃墟ボーリング場に、おそるおそる、足を踏み入れることに   




つづく…

「虚無空間、廃墟パチンコ屋」湖畔の廃墟ボーリング場とパーラー、潜入.2

こんな記事も読まれています