前回、奥多摩湖を訪ねた時は、ロープウェイの二つの駅の訪問だけで終わってしまったので、今回は、目ぼしい廃墟を立ち回りつつ、道中、廃屋などがあったら飛び込んでみるという柔軟な姿勢で、今日一日、巡ってみることにした。
青梅街道から日原街道に入り、酔いそうな山道をひたすら進んで行く。
山奥の狭い道を、車が結構な数通過をして行く理由は、もっと行った奥に、鍾乳洞があるかららしい。早朝なので従業員かもしれないが、それにしてはやけに車が多いなという違和感を受ける。
人里離れた崖と川しかないこの場所に今では廃墟旅館だが、旅館が建てられた理由は、鍾乳洞見学の客需要を狙ってのことだったのか。
僕はここを廃墟の一つとしかみていなかったが、ちょっと調べてみると、なんでもここでは自殺者が出て、一部では心霊スポットとして有名になっているとのこと。心霊番組の企画で、出川哲朗と朝比奈彩が来たとか。
ここにバスで来る人はまずいないと思うが、一応、バス停がある。西東京バス「神庭沢」停留所。
自殺者はともかく、この廃墟旅館のとある一室で、ともすると、自殺現場より切ないある痕跡と出くわすことになった
ここを元宗教施設だとか説明するのもあった。行けばそれが嘘だとわかるのだが、そんな噂が立つのは、バス停の横でお出迎えしてくれる、この不気味な石燈籠と、廃旅館横にもある三角の謎の石塔のせいではないだろうか
道から急な崖になっており、その崖にへばりつくようにして、建築基準法で違法になってしまうような、木造三階建の廃墟旅館があった。さらに下には清流もあって、自殺云々が無ければ、ハイキングなんかには最高の環境に見える。
が、屋根の上までに散乱するカラーコーンの多さにちょっとばかしおののく。
まぁ大方ホラだろうなと思っていた自殺話しだったが、あながち嘘というわけでもないようだ
崩落して剥き出しの側面部。
この部屋を、よく記憶しておいてもらいたい・・・・・・
封印された玄関。
心霊番組では、この板を剥がして出川らが中に入って行ったとのこと。
坂の途中に捨てられたリヤカー。
全くと言っていいほど、観光目的が思い浮かばない。
杉林に覆われ、崖に寄り添う、廃墟旅館。
もう荒れてますね・・・
見た目、学生寮みたいです。
トマソン的、空中ドアがあります。用途不明。
パッと見、他の訪問者はいないようだった。
何らかの付随施設が崩れて崖の下に大量に散乱。
限界まで伸びていそうな杉木立。
廃墟化して、一人でここにいたら、気がおかしくなるのも、わかるような気がする。
施設一部崩壊とともに崖下に投げ出された何らかの機械。
人為的な石垣があるが、何かのリクリエーション施設だったのだろうか。
川。
バーベキューをしたりして、ちょとした穴場じゃないでしょうか。心霊とかを気にしない人なら。
奥多摩の秘境ですね。僕は癒やされました。ドライブに最適ですよ!
杉の木を縫って行き、いわくつきの廃墟旅館の玄関前へと
黄色い規制線のテープが張られていた。これはもう確実に事故物件。
足元にこの場に似つかわしくない、女性用のシュシュ?
KEEP OUTのテープをくぐり、「廃墟山荘 鍾乳苑」に、正面から堂々踏み入ってみることにした
つづく…
「心霊部屋への招き」山奥の、心霊廃墟旅館.2
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コメント
コメント一覧 (25)
夜侵入者を見つけた時は警察に連絡しています。
ただちに削除をお願いします。
かさん。
どの下の所なのかちょっとわかりませんが、現場は弄っていないので、基本、写真の通りですよ。
撮影をした時下のところには梯子はかかってましたか?
横の大穴なんて、まさに機動隊が突入した時の鉄球の穴みたいですよね。
プレッシャーからの開放で野外でしたくなるのですか。バックパッカー旅行で海外に行くと、ドミトリーにいる日本から来た人は大抵、ウサギのようなコロコロしたウンコをします。土地が違うプレッシャーから、腸が断続的に締め付けられるからだそうです。僕も毎回、行く度に数日はコロコロしてます。便意は、精神面のストレスが大きいようですね。
>あと拭いた紙は持ち帰るか燃やしてください。(紙は分解されにくいので)
これは深く考えてませんでした。川原が炎上したりしたら、説明に困りそうです。
>私は花粉症とは無縁です。暇なときは花粉を鼻に詰めて遊んでます。
そういう人もいるんですね。全くノーダメージの人が信じられないです。一度、奥多摩の杉林に行って、杉を揺すって花粉が舞った中に顔を突っ込んで大丈夫か、動画でも撮るとウケると思いますよ。
便秘の原因はトイレの狭い閉鎖空間による精神的プレッシャーなので外でするとびっくりするほど
大量にでます。便秘の人は今すぐ試してください、あと拭いた紙は持ち帰るか燃やしてください。(紙は分解されにくいので)
私は花粉症とは無縁です。暇なときは花粉を鼻に詰めて遊んでます。
石垣に混じって、祠の屋根部分みたいなのがありますね。そういうのもあって、心霊スポット化しているのかもしれませんね。
>歴史を辿ると昔の人は、ここまで来る必要があったのでしょう。
なるほど。その名残りもあって、もしかしたら土地所有者が古来より住んでいて、宿を始めたと。それぐらいしか、ここに住んだり宿を建てたりする理由がありそうもないです。
>3階建ての建物は不思議です。
めちゃくちゃ古いわけでもなく、規制されそうですよね。床が抜けて崖の下が見渡せていたし、手抜き建築の可能性大でした。
>我が家の方も、冬になり辺りが裸木になって初めて「あれ?こんな所に家なんてあったんだ?」と発見することが多々あります。
それはありますね。ニューヨークのマンハッタンにあるセントラルパークに行ったら、夏は全然見通せないんですが、冬になるとスカスカで、ホームレスが寂しそうに所々で寝ているのが見通せました。
場所としては気に入ったので、夏にも行ってみようかなと。
>しかし、見ているだけでクシャミ鼻水出そうです!
花粉症でしたら、花粉除けの眼鏡をお勧めします。僕は重度の花粉症だったのですが、花粉用グラスを常用するようになり、完璧に防げています。スカッシーとかいう、安くてアマゾンで売れ筋のやつです。意外や意外、鼻をマスクで覆わなくても、花粉用眼鏡だけでじゅうぶんです。
祠が見えますね。
うちの方では、道祖神や馬頭観音などを見かけますが、歴史を辿ると昔の人は、ここまで来る必要があったのでしょう。
林業や炭焼など杉やヒノキの伐採に関係するならわかりますが、3階建ての建物は不思議です。
今はあたり見渡せますが、夏になれば薄暗く建物も見付けにくいような気がします。
我が家の方も、冬になり辺りが裸木になって初めて「あれ?こんな所に家なんてあったんだ?」と発見することが多々あります。
しかし、見ているだけでクシャミ鼻水出そうです!
廃屋生き仙人あたりを再読して、来たる更新を、すみませんがお待ち続けてください!
前からやっている人からすると、二週ぐらいっているのかもしれないですね。奇界遺産の人が軍艦島の写真集を新しく出してそれが早くも図書館に置いてあったので借りて見たのですが、まぁ、普通でした。サイズもムック本ぐらいで小さいし。今まで無数にある軍艦島の写真集にもっといいのがあるんですが、新しいのしか買わないような人には、それが新鮮なのかもしれないですね。
>サイ・トレイリングの様で大変興味深いです。
そういう名前のがあるんですね。超能力は無いですが、飛躍した妄想でそれを補いたいと思います。
>情報提供程度しかお手伝いできませんが・・・。楽しみにしています。
北陸のあたりですか。通過したことはありますが、特に何をしたという記憶がないので、情報提供をしてもらえれば助かります。
>この廃墟、出川さんたちが入るときは地権者の許可を得ているってことなんでしょうね わざわざ板をはがして入るってことですからね・・・。
やはり、前からやっているだけあって、そこに気づきますね。場所がとんでもない山奥なので、豪快に放おっておけるのでしょうね。
花粉舞う中、コメントありがとうございます。
>感じますがカメラ変えられました?
お察しの通り、ある時点から結構高いカメラに変えてます。多機能すぎて使いこなせないでいましたが、最近、ようやく設定やらを把握して、なんとか納得できるような出来になっています。
>廃墟のブラ紐、ちょっと犯罪絡んでないよね…?
カップルで廃墟に入っていって、帰ったのは彼だけだったなんて、ありそうな話しですね。場所が場所だけに、完全犯罪が高い確立で成立してしまうという・・・。
>鍾乳洞なんて一回見たらじゅうぶんそうだし、こんな辺鄙な場所の宿に泊まるってどういう客層だったんだろうか(まさか密会の宿的な使われ方とか…)
鍾乳洞との距離は離れているし、何を思いついて建てたのか不明な宿でした。連れ込み宿風ではなく、鄙びた旅館風情だし。ある一室の切ない情景を、しかと見届けてみてください。
毎度、熱烈なご支持、ありがとうございます。
大自然の中でかくれんぼするんですか?奥まった所などで、帰らぬ人にならないように、お気をつけください。
>このような場所に行ったりすると うんちがしたくなるのです。そんな癖があるのは私だけでしょうか。
画像の人の腰あたりに、白い袋がぶら下がっているのが見えると思いますが、あれは、僕が指南をした、取っ手付きの小袋で、中にはトイレットペーパーが入ってます。廃墟訪問には必需品だからと、口を酸っぱくして、彼に用意させました。その同行者は早速、川原でウンコをしてましたよ。朝イチでやっているから、必然かもしれないですね。逆に、女性同行者がいる場合、どうしているのか気になるところです。
以前の写真を見返してネットで情報を探ってみたら
ほとんどの廃墟は取り壊されてしまってましたね。
カイラスさんの内容は
サイ・トレイリングの様で大変興味深いです。
「サイ・トレイリング」:物や人の残留思念をたどるもの
今後も細く長く継続していただきたく存じます。
こちらはちなみに今年の2月に記録的な豪雪でニュースになった地方です。
廃墟の旅館やホテルが大量に存在していますし
それらも良い熟成具合だと思います。向こう5年経過すると
取り壊しなども開始されそうですのでご検討いただければ大変うれしいです。
情報提供程度しかお手伝いできませんが・・・。楽しみにしています。
この廃墟、出川さんたちが入るときは地権者の許可を得ているってことなんでしょうね
わざわざ板をはがして入るってことですからね・・・。
地権者を探してスタッフが交渉するんでしょうね。
感じますがカメラ変えられました?(撮影の腕前がおよろしいのでそう見えるだけかしらん)
廃墟のブラ紐、ちょっと犯罪絡んでないよね…?
鍾乳洞なんて一回見たらじゅうぶんそうだし、こんな辺鄙な場所の宿に泊まるって
どういう客層だったんだろうか(まさか密会の宿的な使われ方とか…)
私もリヤカーの先にあれ?誰かいる・・と思ったら、そうだったんですね。納得。
実は私、かくれんぼしていたり、このような場所に行ったりすると うんちがしたくなるのです。
そんな癖があるのは私だけでしょうか。
館内図とか落ちている物の物撮りをするので、それがメモ代わりです。あとは撮った順番に画像を並べて、思い出しながら記事にしてます。
>ここまで貪欲な廃墟探索者さんは最近おられないので
廃墟ブームも一段落というか、一周した感はありますね。先日、日本珍紀行の本を読んだら、ロシア村が現役の遊園地として紹介されていて「ホゥ・・・」と、今昔の感がありました。紹介するだけなら動画のYouTubeで、ブログでやるなら、それこそ残された日記の解読ぐらいしなくてはと思ってます。
>基本、遠征は北海道のみなのでしょうか。 私の周りには大型廃墟が多いです。 某地方ですが。ご興味ございますでしょうか。
きっかけがあれば、日本や海外にも行きたいと思ってます。まぁ、先立つものはというところですね。2Tさんの言われる大型廃墟も勿論興味がありますので、良かったらいつでも教えてください。態勢を整えておきたいと思います。
ここはそんなに期待していなかったのですが、秘境みたいな環境が良かったです。黄色いテープに身が引き締まりました。
>女性物のアレは、恐らくブラジャーか何かのストラップ(肩紐)ではないでしょうか。
見せブラ紐みたいなものですかね。帰りはノーブラかい!と思いますが、こういう場所ですると興奮するとかいう嗜好の持ち主かもしれないですね。
毎度、ツイッターでもありがとうございます。
あの人は、ロープウェイの時にも出てきた、動画を撮っている人ですよ。僕がこのブログをやり始めた時、ぼっち飯とかがムーブメントだったので、「ひとり探索」みたいな強調の仕方をしましたが、特に徹底して一人であることを極めようとしているわけでもないです。
頭が下がります。
綿密な取材と調査の賜物とは思うのですが
調査中はメモなどは取られているのでしょうか。
ここまで貪欲な廃墟探索者さんは最近おられないので
昔を思い出して尊敬の念を持って懐かしく拝見しています。
基本、遠征は北海道のみなのでしょうか。
私の周りには大型廃墟が多いです。
某地方ですが。ご興味ございますでしょうか。
このシリーズは暗闇のベッドの中で読むのは少し怖そうですね(,,・д・)
規制線と崩れ落ちた部屋の謎?が気になります。
女性物のアレは、恐らくブラジャーか何かのストラップ(肩紐)ではないでしょうか。
なぜあんなところに?って感じですね。
リヤカーの方写真、奥に誰か写ってますけど
誰かと行ってたんですか?