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 つい先日、SNSで集まった日本と中国の登山者達が不運にも遭難をしたという、ヌカザス山と三頭山からそう遠くない、奥多摩湖の湖畔の山林の中にじっと体躯を横たえたまま、静かに眠り続ける、知る人ぞ知る、廃墟ロープウェイ   

 ちょっとした気の緩みで頭から転げ落ちてしまいそうな、斜度のある鉄製の頼りない階段を下っていくと、酸化した油と煤でドス黒く汚れた、機械室の内部に、思ったより簡単に入り込むことができた。
 
 最近、こっそり都内の小規模廃墟施設ばかりに入り浸っていた身としては、新鮮な驚きをもって、このロープウェイ施設の規模に圧倒されることになったのだった   



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 背後にモーターが控えているので、これが「原動滑車」というやつだろう。

 ちなみに、ロープウェイは一つのモーターで動かしているので、もう片方の自由に出入り出来る方の駅には、モーターやこの原動滑車は存在しない。そこまで知っている人でここに興味のある人はもうとっくに来ているとは思いますが、念のため・・・



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 プロパンガスを横にしたようなコレが、電動機(モーター)か。

 他の施設のロープウェイの資料によると、モーターの馬力は約250馬力らしいので、これも同じぐらいだとして、車で言えば2000ccのターボ車ぐらいの力があるようです。



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 醤油蔵で可動している機械のような色をしているが、これが、減速機。モーターの回転をギア比により減速させ、あのでっかい歯車の原動滑車に力を伝える装置。



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 虚ろな目をしたモデルとかが似合いそうな椅子。あと、舞台裏の憔悴したピエロとか。

 撮影スポットとして、どうぞ   


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 秋葉の外れの万世橋に昔あった交通博物館より、じゅうぶん楽しめる。



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 鉄と油と煤と、まさしく、男の職場。最近の鉄道では、女性の進出も多く見られますが。



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 運転室は暗くて視界不良。触らないでおきました。



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 またあったこれは、有毒廃棄物で捨てられなかったのでしょう。



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 平日に来て良かったです。 何しろ、邪魔が入らない。



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 改札口への階段を登って行く   



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 かつて駅員がここに立って切符を切っていた、のどかな時代もあったんですね。



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狂走連盟

古屋貴子


 90年代の、暴走族の一員が書いた、意中の女性か。女性本人だったら自己顕示欲が強すぎる。



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 昭和36年10月竣工。



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 駅員室に入ってみます。



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 働いていたのは、一人や二人ではない。車が庶民に本格的に普及する前だからこそ、今思えばこんな中途半端な距離と場所にロープウェイが、建設されたのでしょうか。



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 金庫チェックをしてみることに   



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 引っ掛かりながらもこじ開けてみると、肩透かしの、枯れ葉や砂が積もっていた。上の僅かばかりの隙間から入ったのか。



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 乗車券の売り場があった場所。



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 豪快な倒木。

 長い間、人の手が入っていない様子。



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 畳が虫干しされたまま、朽ち果てようとしている、駅舎。



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 駅前ということになるのだろうか。現在、ここ一帯は封鎖状態のはず。

 見た目、新し目の、ゴルフ場のクラブハウスみたいなのがある。



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 一方には、テニス場?。



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 かわの駅と、妙な小屋の位置関係。



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 向こうの山の上には霞がかかっている。この、異世界感。 人を遠ざけた山の上に、駅舎と駅前がそのままに、放置され続けているという、胸躍る状況があった   
 


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 このままなら、あと二十年くらいで山の中に取り込まれてしまうことでしょう。



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 かわの駅と時代があわないみたいだが、前は近所の年寄り連中が歩いてテニスをやりに来ていたのか?



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 密林化が進む駅前広場と、クラブハウス、駅舎屋上を、丹念に探索してみることに   




つづく…

「埋没する屋上と駅前」乱された廃墟ロープウェイ.4

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