家主の家-13
 奇跡的なことに、東京都、杉並区の   



家主の家-30
とある森の中に潜り込み、その存在を森の奥深くより探り当てることになった。

 ある青年家主の眠れる廃屋。

 解体間近であると情報を聞きつけ、それならばと、最後に青年家主の書斎の探索を、洗いざらいやっておこうと、再訪の運びとなった。

 二度目ながら、これは現実なんだと、頭の中は真っ白になり、居間のゴミ山の上で、呆然と数分間立ち尽くす。 前もそうだっけか。

 振り返ると・・・



家主の家-21
 台所横の倉庫に積み上げられていた、少年漫画雑誌の山。

 大概、ジャンプとサンデー、のように、毎週読むのはせいぜい二冊ぐらいだったりするが、彼は、手当たり次第購入していたようだ。

 よほどのマンガ好きであり、学生でありながら、懐具合に恵まれていた様子。



家主の家-23
 初期の、煙草をスパスパと、ヘビースモーカーだった頃の両さんに、グルメ漫画の先駆け、ビッグ錠先生の包丁人味平、らが顔を揃え、紹介するは、世界のスーパーカー。

 1970年台に巻き起こった社会現象、スーパーカーブームの頃の少年ジャンプが、すぐ手に取れる場所に、置かれたままだった。



家主の家-24
 若すぎる! ジャージ姿で小躍りしているのは、高校野球マンガ「プレイボール」や「キャプテン」でお馴染みの、ちばあきお先生!



ちば2
 ちなみに、こちらが現在のちばあきお先生です。

 新聞記事の内容から察しても、ゆうに30年以上もこの廃屋はそのままの状態で、大都会杉並区の森の奥にひっそりと、たたずんでいることになる。


※寄せられた情報によりますと、ちばあきお先生は、1984年に41歳の若さでお亡くなりになっているようです。自殺だったとのこと。この写真は亡き弟の作品復活を喜ぶ、兄のちばてつや先生です。如月サディ様、ご指摘、ありがとうございました。
 


家主の家-26
 ページをめくっていくと、ハワイ出身、元関脇高見山が宣伝をする、ポータブルテレビ。ポータブルといっても、ブラウン管なので、見た目以上にかなりでかくて、重量もあったことでしょう。より小さく見せるために、彼を起用したのではないだろうか。



家主の家-27
 最近続編が公開された映画「デスレース」の紹介記事もある。B級SF映画「2300年未来への旅」は観たことがありますが、素朴な味わいで楽しめました。



家主の家-25
 若かりし頃の家主は、この家の一室で、背を丸め、持つ手は小刻みに震え、本気で恐怖におののきながら、読んだかもしれない、つのだじろう先生の「呪凶介 霊査室」。

 子供は買うのを躊躇うんじゃないかというぐらい、夢に出てきそうな恐ろしげな絶大なインパクトを持つ表紙だ。



家主の家-28
 地味顔の主人公なのに、黄色いジャケットが、時代を感じさせる。



3
漕ぎ疲れて

 時代は同じでありながら、こちらの家主は旅先においても、至ってシンプルな白のポロシャツ姿。

 それにしても、アウトドアな行事に明け暮れながら、透き通るほどの白い肌。普段は、家に閉じこもっていたのだろうか。



3.5
 写真を裏返すと、「’71-A」という、1971年をあらわすスタンプが確認できた。

 マンガを読み、仲間とキャンプ旅行を重ねた時期、それが、1970年代の大学生時代だったとみて、間違いないだろう。



家主の家-29
 朝はトースト派か。身の回りの家電製品さえ、ある日ある朝から突然、置いたまま   



1
つかず離れず

 特に絶景があるわけでもなく、モニュメントも見かけられない。学生時代なんていうのは、オールを漕いでいるだけでも、楽しかったのかもしれない。



家主の家-34
 半壊した家主部屋前の壁の隙間より一旦出て、前回ブレ気味だった、外の倉庫の中をちょっと拝見。



家主の家-33
 特に注目に値するような品は無かった。



14
自慢の仲間たち

 中央に小島よしお似、そして、つい先日、旦那と結婚して子供を設けていながら、同性パートナーとの交際を発表した、勝間和代さん似の友達らと、かけがえのない、青春時代の充実した一コマ。

 青年家主、実は近くに生存説など、情報が寄せられ、錯綜したこともあったが、それならば、こんな写真をそのままに、しておくだろうか   



家主の家-32
 いよいよ・・・ これが正真正銘、家主部屋最後の探索に取り掛かる時が来た   




つづく…

「青年家主の記憶の断片」都会の秘境、森の中に眠る空き家群落.11

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