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 今や「廃墟ラブホテル街道」と呼ばれて久しいという、湖沿いを縁取る周遊道路の間に、見事な調度品もまだ手付かずに残され、様々あげつらって探索しておくれよと、せがまんばかりの、「廃墟焼肉屋」が、眼下にゴミ丘陵を従え、エロ漫画雑誌のグラビアピンナップ並の醜悪で神妙な五体を横たえて、加えて、入り口もガバガバであると、ここに行かんとして多摩湖に何しに来たと、家に帰ってから後悔するのもなんだと思い、予定に無かったものの、束の間、訪ねてみることにした、この、物件   



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 多摩湖に点在する廃墟ラブホテルについては、大好評のうちに当ブログでも紹介をさせてもらっているが、この「HOTELサンワ」も、使い古した野球グローブみたいな三角屋根も物哀しい、廃墟化したラブホテル。

【併せて読みたい】湖畔の廃墟ラブホテル訪ね歩き.1

 ただ、駐車している車が比較的最近のものなので、オーナーさんが住居部分に住んでいる可能性が高い。むやみに突入するのは遠慮しておいた方が無難だろう。



やきにくR-4
 廃墟ラブホテルではないが、ただでさえ、車の通りが無くうら寂しいこの道から、小道をさらに行った所にある、一見して、屋上の貯水タンクみたいな質素な部屋が並ぶ、一応現役のラブホテル。

 座して死を待つ、そんな言葉が似合いそうな廃墟一歩手前のラブホテル、と言ったら言い過ぎか   



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 お察しの通り、ここも廃墟ではない・・・

 「J-HOUSE」という、1990年代の、trf、小室ミュージックなど、J-POP全盛期に開業をしたと思われる、J-WALKの「何も言えなくて…夏」が今にもホテル内から流れてきそうな、握手券CDに汚染される前の、日本のエンターテイメントミュージック業界にまだ活力があった頃の気分に浸れそうな、現役ラブホテル。

 しばらく前に立っていましたが、J-WALKどころか、物音一つしませんでした。



やきにくR-3
 まず目指すは、この看板通りの「旅荘 赤坂」。

 今の学生とかなら、『旅荘?雀荘なんかとは違うわけ?』と、なるのかもしれない。

 近年ここは取り壊しになったらしいとの情報があるにはあった・・・



やきにくR-2
 旅荘赤坂があったに違いない場所に到着。

 ここは治外法権なのか、行政機能は働いていないのかと、その場で思わず、えずいてしまいそうな、目を背けたくなるような光景が  うららかな緑の光合成で息づく清らかな澄んだ空気の森の中に  吐き出すようにひろがっていた。


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 外国のスタジアムまで行って、わざわざゴミを拾う人がいるというのに、この湖畔の道路を挟んだ森の中には、次から次へとゴミを不法投棄する人がいるという、嘆かわしい現実がある。

 あのサポーター達は、カメラの前だから拾うのか、外国のメディアで取り上げられて「日本人は凄い!」と褒められるためにやっているのか・・・と、そういう疑問を投げかける人は、大抵、そのように思っている。僕もそのように思う。彼らは、見越してやっているのだろう。でなきゃ、誰も見ていないここに、これほどのゴミを捨てる人がいるわけがない。その辺の日本人にちょっとお世辞を言われるぐらいでは、このゴミを片付けようとまではいかない。周囲の目が無いなら、ここぞとばかりに、平気で捨ててしまうのだ。川原バーベキューに、花見、花火大会、スタジアムの客、どれも、同一人物ではないが、同じような構成の典型的な日本人であり、見られている環境によって、態度を変えているだけなのだと。
 


逆光-1
 旅荘なんてもう微塵も存在していないようだ。



くるま-2
 そして、焼肉屋「風林亭」の廃墟へ行くには、この産廃山脈を登り切り、産廃の尾根伝いに行くしかないのだと、判明する   


 

つづく…

「ゴミ山に出現した焼肉要塞」産廃山脈の頂き、廃墟焼肉屋.2

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