40
 受験勉強を本気でやり抜くという決意に嘘偽りは無かった。連日連夜、眠い目をこすりこすり、数十年後、そう、今では、装飾をする前の、しかも半分燃えた跡のような、崩れかけの盆踊りの櫓のようになってしまった、あの家のあの二階で、未来を勝ち取るため(皮肉なことに)に誓った猛勉強を、背水の陣で挑み、その手綱はいまだ1ミリも緩めないでいる、キョーコ、いや、京子さん。

 一方、この世の終わりであるかのようにその終了を残念がっていた、集体は、勝手な勘違いであったのか、まだ残されていた。金山君との再会を心より喜び、ほっと安堵の溜息をつく。

 夜更けに怒りが収まらず、あられもない姿で発狂にも近い怒りをぶちまけた、例のグループとの因縁はまだ続いていたが、今までとは違う対応を見せ、後に引きずらないという、精神面での成長を感じさせたのは、受験に本気で打ち込んでいることが大きいように思われた。もうかまってられないと。

 続々と判明をするテストの点数に、キョーコさんは  そこそこ良さそうにも思われたが、引き締める意味合いもあったのか  これでは普通高校は危な過ぎる!!と、決してその道程は楽観的でないことを、自分に強く言い聞かせるのだった。

 まるで今を予言したかのように、地震があり「家がどうにかなるかと思った」と、いや、それ以上の表現で、その行く末が決して平坦で無いことを、図らずも、言い当てていたのは、単なる偶然かもしれないが、翌日の余震といい、その揺れは、その後の彼女の人生におけるいろんな意味の示唆が含まれていたと、言えなくもないように思われたのであった   



6a
  1 97 8年 12月 6 日  ( 7 日 )  2:26

 今 日 は  .  国語 と . 英語 少々 と を や っ た。
 めむい つか れ た 。 (疲 れ)  眠 い 眠 い .。
 三日*続けて  1:00 すぎ に 眠 てるで しょ .  ほんと に つ か れ 。
  なんと今日  ,  集体 が あ っ たの . う れ し い  う れ しい 。
 12月 中 は  並 木 に行くん だ っ て .  う れ し い  .  う れ し い 。
 それにね 男 子 も 女子 も 体育か んで  いっ しょ の 場所 で やっ たの.
 きか い体操 の 飛 び 箱 * を今日 やっ た。 男 子は マッ ト を使って
 の 全店 など  ・ 私の 大 の にが 手 の 飛び 箱 だ っ たけ ど

とどまるところを知らない、キョーコさんの快進撃が続く。三日も続けて、深夜一時過ぎまで勉強に次ぐ勉強であったと、誇らしげに胸を張る。受験生なら当然だと、むしろ少ないとおっしゃる方もいるのかもしれない。そこは、北の原野の中の一軒家で育った、厳しい生存競争など知らない純朴な少女のこと、これが今の彼女に出来る精一杯なのだろう。

>なんと今日  ,  集体 が あ っ たの . う れ し い  う れ しい 。

>12月 中 は  並 木 に行くん だ っ て .  う れ し い  .  う れ し い 。

得意の韻を踏んでまで、実はまだ残されていた集体の奇跡に、キョーコさんは目を丸くせんばかりに、素直に弾けるような感情の高まりを、日記に表現してみせる。

>私の 大 の にが 手 の 飛び 箱 だ っ たけ ど

苦手の跳び箱だろうが、もしかしたら、同一空間内で金山君と同じ空気、匂いをかぐことのできる、これが最後の機会ではなかろうかと、キョーコさんは、棚からぼた餅的でもあった、彼らとの再会に、感動を隠せないでいるようなのであった。



6b
つ か か ら す に  す ん で よか った 。  次の 回 が こわ い ,。
 金 山君  バ ッチ シ 見ち ゃ っ た し ( サ ル そ っ く り ...)
 で も  あ ん ま り 顔 よくな さす ぎ る ので  _  _ _ _ _  _  _ _ ナァ 。
 宮脇君 も バ ッチシ 。  少々ぉ兄ち ゃ ん に 似 て い る し  ,
 おもし ろ いし  大好き  ,  活発 だ し   .  スポ ー ツ マ ンだもん .
  山 角 君も  またまた バ ッチ シ 。 山角君大好き、
顔は  い い し  性格も  私 の 好き な タイプ  だ  と思う し
 小 学 校 の 時 の 片思 い の 始ま り の 人だ もんね ぇ 。
 山角君 好き な んだ け ど な あ  . ホン ト に  。
 で も  と にか く  うれしく て  , う れ しくて 。
 今月 と いっ て も  そ んな に 回 数は な い け ど  これか ら 集体 の 時は
 いつ も 男子と いっ し ょ だ か ら . 山角君 も . 宮脇 君 も _金山君 も見れるもん.
金山君  .  山角君  .  宮脇君  , 志 望校ど こ だ  ろう ?
 き いて みよ うか な  ? 金山君 に  。 宮脇君 に 。 山角君 に。
  とに か く  今日 は   い つ も よ り も  う れし い 日 だ  っ た 。
  ある こと を ぬ い て は ね 。 ( また , 例 の ガチa集団 の
  さわ めき  , 私が 帰 る時 わさわざ 人の と こに き て  アホ と か バ カ と か
 は な れて っ て も  まだ さ け ん で  いた ガ キ の 集団体 , アホ か ?
 あ いつ ら 。 私 は む しす る こと にする)山角君 大好き 。

つかからすに(跳び箱が)すんで良かったと、キョーコさん。”突っかからず”と言いたかったのだとは思うが、局所的な方言ではこのぐらいの差異は珍しくないことから、その町だけの言い方という可能性も、捨てきれない。

>金 山君  バ ッチ シ 見ち ゃ っ た し ( サ ル そ っ く り ...) で も  あ ん ま り 顔 よくな さす ぎ る ので  _  _ _ _ _  _  _ _ ナァ 。

勉強も出来て、スポーツ万能、地域の学校のスター的存在の金山君。でも、以前からの指摘通り、顔だけは相当まずかった。そのことに、そう、そのことだけが我慢ならず、思いつめて、キョーコさんは、空白を多様して、残念な胸の裡を訴える。深いため息とともに。なんといっても、年頃の女の子、憧れの男子の顔が良いことに越したことはない。人が思う以上に、本人は深刻に悩んでいたのだろう。ハァ・・・と。顔がもう少しマトモなら、札幌の街を二人手を組んで歩いても、鼻高々で、自慢の彼氏だと見せびらかすことができる。井の中の蛙大海を知らず、所詮金山君は、田舎町だけで通用する、ローカルタレントのようなものよと。例え高校生活でも、やがて厳しい現実を思い知らされる時は来るだろうが、今だけは、相手に完璧を求めてしまう、キョーコさんなのかもしれない。

>宮脇君 も バ ッチシ 。  少々ぉ兄ち ゃ ん に 似 て い る し  ,

宮脇君はお兄ちゃんに似ているからだと。

>山 角 君も  またまた バ ッチ シ 。 山角君大好き、顔は  い い し

山角君は、条件として学力や体力を満たしているは当然として、顔もいい。つまり、キョーコさんが複数の男性を好きだ好きだと言っているのは、彼らの良い部分を寄せ集めた、完全体が欲しいのだという、若くて、身の程知らずの時期にありがちな、理想だけは天井知らずの、世界を取れるんじゃないかとさえ、思えてくるような、現実の社会に直面する手前の、まだ夢見る少女から抜け出せずにいる、半歩手前にいる、少年がスーパーヒーローに憧れるのと何ら変わらない視点で、恋愛観を語っていたようなのである。

>今月 と いっ て も  そ んな に 回 数は な い け ど  これか ら 集体 の 時は いつ も 男子と いっ し ょ だ か ら . 山角君 も . 宮脇 君 も _金山君 も見れるもん.

今回限りどころか、まだまだ複数回ある様子。あの打ちひしがれようは、なんだったのか。

>金山君  .  山角君  .  宮脇君  , 志 望校ど こ だ  ろう ? き いて みよ うか な  ? 金山君 に  。 宮脇君 に 。 山角君 に。

志望校を聞くなど、およそ現実味の無い話に違いないだろう。出来もしない夢を語り、束の間、お茶を濁しているにすぎない。受験は迫っているし、お互い恋だ付き合おうだの暇はもう残されて無い。彼女が動くとしたら、本人もそう決めているように、高校で仕切り直しをして、高校生活で華々しく生まれ変わった自分で勝負したい、いまだ不正入試問題で揺れる、爆笑問題の太田光が大学生活で様変わりして過剰に自分を押し出したように、キョーコさんは一歩早く、高校生活で、今までの消極的な自分を無いものとして、打って出たい、そう考えているのではないだろうか。

>( また , 例 の ガチa集団 の  さわ めき  , 私が 帰 る時 わさわざ 人の と こに き て  アホ と か バ カ と か は な れて っ て も  まだ さ け ん で  いた ガ キ の 集団体 , アホ か ? あ いつ ら 。 私 は む しす る こと にする)

最果ての、北の端の生徒数名の中学校でも、こんなつまらない人間関係のいざこざが存在する。一刻も早く、見渡しても地平線も霞むような、大海、高校生活へと漕ぎ出したい。それを思えば、ミジンコみたいな人間から浴びさせられる罵詈雑言など、塩ほどもしょっぱくないと、頼もしくもあるキョーコさん。



6c
 千春 の アタヤン き い たのダ  、  やっぱ  千春 は 良い ね え ,
 オモシロ い 所が 好 き . 歌の うまく て 声 の す てきな 人 好き .
 千春 .   千春 の コ ン サー ト 行 けなく て ほ んとう に ザンネン
 です,   千春大好き ,
 ずい ぶん  . 私好き な人  い っ ぱ い いる け ど ( 4人 )
 ほんとに み んな 好 き ,  千春 は心をやすらげて
 くれる人だか ら  ...  。
 山角君 は私の 小学 校の時 か らの片思 い だ し  . た よりがいがある .
 スポ ー ツマ ン だ し  .   ギ タ ー う ま い し (千春 み たい .
 顔も よ く な い  所* も..  .  ..  .  )
 宮脇 君 は   金山君 に次 ぐ  スポ ーツマ ンだ し
 お兄 ちゃ ん の か んじ に ち ょっ と似 て る か ら  .  . .. .。
 三 人 . い や 4人  (千春 も入れて )とも に 共通 し てい る こ とは、
 * 4人 と もが  やさ しく ,   4人 と も が  ,   良い 心で
 *4人と もが  * み な  たのしく   お も し ろ い人  と い う こと、
 ほ んと に 。  だ か ら  4人 と も 大好 き なの  .
 あ ~ あ .   ほ んと に 大好き* , 松山千春  . 山角 好司 .*
 宮脇元弘 、金山友彦  ・  千春 ..  . .  ウシ シ! みなさん お やす み。
* 今日 ものす ご い  大 き な  地震 が あ っ た。 (PM の 11:00 すぎ 。)
     家も た お れる と 思ったく ら い 大き な 地震 、  ( しん度  4  )
       お っかなか った。 ホント  .  .. . 。

札幌の中小企業にでも就職をして、あわよくば、セールスなどで松山千春の事務所を訪問し、千春に見初められたい、バカげているが、中学生ぐらいなら、本気で、それはいつでも、今の時代でも、そんな淡い夢を抱くもの。その真っ只中にいるのが、今のキョーコさんだ。

>ずい ぶん  . 私好き な人  い っ ぱ い いる け ど ( 4人 ) ほんとに み んな 好 き ,  

四人の良い所を掛け合わせた完全体が好きだなんていう、そんな意地悪な見方を見透かしているかのように、彼女は、ひとりひとり、それぞれの素晴らしい部分を、懇切丁寧に、説明をしてゆく。

>* 4人 と もが  やさ しく ,   4人 と も が  ,   良い 心で *4人と もが  * み な  たのしく   お も し ろ い人  と い う こと、

心が優しくて、面白い人、これは、所タモリ時代からも、一貫している主張である。優しいなんていうのは、付き合いでもしない限りわからないものだが、面白い、というのはやけに切実感がある。父親は仕事でろくに家にいない。母親も家業で忙しい。自分以外は皆働いていて、家で一人ぼっち。笑いで和ませてくれる、パートナーが、常に横にいてくれたらなと、日々の生活を笑顔で満たしてくれるような、彼を、彼女は求めているようなのだ。美形ならなお良いが、それは二の次、毎日心から笑いたいのだと。最近のトップ女優どころは、大抵がお笑い芸人と結婚をする。佐々木希、しかり。もう、わかって来ているのだろう。芸能界で一番稼ぐのがお笑い芸人。一度売れて中堅クラス以上になれば、極端な落ち込みはそう無い。結婚して顔がどうかなんて気にするのは、最初の三年ぐらいのこと。冗談の一つも言えないような俳優とずっと暮せば、息が詰まってくると。キョーコさんは、笑いが生み出す温かい家庭に飢えているようなのだ。

>* 今日 ものす ご い  大 き な  地震 が あ っ た。 (PM の 11:00 すぎ 。)     家も た お れる と 思ったく ら い 大き な 地震 、  ( しん度  4  )

縁起でも無いことに、”家も倒れるか”というような地震に見舞われたと、キョーコさん。関東だと震度4ぐらいではそう騒ぐこともないが、大平原の中にポツンとある一軒家、決して立派とは言えない山小屋のような造りの家、その、屋根直下の子供部屋、体感震度は、6ぐらいはあっても不思議ではなかっただろう。

>お っかなか った。 ホント  .  .. . 。

情報提供者によると、まさにこの日、この時、1978年の12月6日23時2分に、択捉島付近を震源地として、震度4の地震があったということだ。



7
1978年 12月 7 日   (8日)   0:34

今日は  木 曜。べ つ に  コ レ と い っ て書く こ と な し 。
 ただ  、   テス ト  ね  . 英語 の テ スト ま だ  や っ て ない け ど
他の 教科は 終っ た  ,  明 日  (8日) 英語 の テスト あ ると思 う
 60 点 以上  とりた い 。   いや    とら なければ な ら な い.
社会は 悪 す ぎ た 。  なんと  46 点 。   ひ ど ~~~~ い 。
それをかば うよう に 理科 で ガ ンバ ロ ー  ト 考 え て  い っ しょ うけ ん
 命 に 復習 を し て 理科 74 点  。 社会と合わせて 平均 やっと 60点
 数学 .  やっぱり問題にな れ な け れば  点 はた かく な  ら ない
 これから ど んど ん  とい て いく ぞ 。68 点 。 まあまぁ。
国語  . *漢字は 半分 く ら い が  ボ ツ! ダ メ ネ ! 国 語 は 漢字に
力をいれな きゃ だめ . だけど ぎり ぎ り  6 0 点 。 今 の と こ ろ は
4教科 たして 平均 6 0 点 は や っ と 行 っ て る の だ 。
 But!  もし英 語が  6 0 点 行 か な い 場合 . 普通高校は
 あぶ なさ すぎ る  .   ぜっ たい に  60点以上 とら な い と  .
 英語 は 今 んと こ  下 る い っ ぽ う .  5 0 点が  い い と こ な の ダ 。
で も が んば る ぞ ! 千春 . おうえんしてね . 明日 集体 ある ぞ!うれし!
 今日も地震が あ っ たBut 昨日 ほ どでは は い .昨日は こわかった ,英語 ...。 お やすみ..

現在、キョーコさんが日記を書くために使用している勉強机。数十年後、何の因果か、迷い込んだ僕が、机の、縦の並びでは一番幅の厚い、鍵付きの引き出しより、この日記帳を取り出すことになるという、この悲劇を、もし、変えられるなら、この時だったのかもと、悔やんでも悔やみきれない、受験勉強の前哨戦となる結果が、続々ともたらされる。

夏頃からしっかりと勉強をやっていたなら、僕が訪れた時のキョーコさんの家は、目新しいコンクリートの立派な二階建ての家で、庭には、子供と遊ぶ、彼女の姿があったのかもしれない。受験勉強の結果が未来を変えていたかもしれないなんて、考え過ぎなのだろうか。キョーコさんの高校進学がどうであれ、悲劇の運命を避けられなかった廃屋は、同じ姿をそこに晒していたのだろうか。テストの結果が芳しくないと聞くにつけ、僕はそんなSF映画のようなことが頭の中に纏わりついて離れなくなる。

>社会は 悪 す ぎ た 。  なんと  46 点 。   ひ ど ~~~~ い 。

僕のそんな気苦労をよそに、どこか余裕さえ感じられる、キョーコさん。

>それをかば うよう に 理科 で ガ ンバ ロ ー  ト 考 え て  い っ しょ うけ ん 命 に 復習 を し て 理科 74 点  。 社会と合わせて 平均 やっと 60点

>数学 .  やっぱり問題にな れ な け れば  点 はた かく な  ら ない これから ど んど ん  とい て いく ぞ 。68 点 。 まあまぁ。

主要科目はなかなかの好成績。学力のために専門学校に甘んじるとか、その可能性は薄まってきているように感じられる。

>But!  もし英 語が  6 0 点 行 か な い 場合 . 普通高校は あぶ なさ すぎ る  . 

こういう発言をするということは、最悪の事態として、専門学校行きも選択肢として頭の中にあるのかもしれない。つまり、来年、進学はするにはしていたが、専門学生だったと   

>英語 は 今 んと こ  下 る い っ ぽ う .  5 0 点が  い い と こ な の ダ 。

中学で躓くと、出来ない人はとことん出来ないという、英語。このぐらい時点でこの程度獲得できていれば、最悪の事態は回避できそうな気もする。

>今日も地震が あ っ たBut 昨日 ほ どでは は い .昨日は こわかった ,英語 ...。 お やすみ..

余震が続く。キョーコさんの現在の家は、見た感じもう倒壊間近。周囲が森林化していて、同化して自然界に取り込まれてしまいそうな状態。立っているのが不思議なぐらいであるが、致命的な地震に襲われなかったことが、現在の延命に繋がっているのかもしれない。



 どうせすぐ元に戻るだろうと思っていた、彼女による一人称呼び、キョーコ、だったが、依然として、言葉には表れないままである。

 あの、異性では唯一、呼びつけだった彼を、男として見るようになったのか、或いは、精神面で成長をしていることの裏付けでもあるのか、ついに、”君”を付けて呼び出し始めた、彼女。

 歳の離れた弟でありながら、普段あまり関心を持たず、まさか、腹違いではないだろうが、彼の誕生日が近づき、お誕生プレゼントで頭を悩ます日々。

 そんな他愛もない日常の中で、キョーコさんは、目も開けられないような光につつまれたという大仰な表現をもって、その小さな胸が、締め付けられ、張り裂けんばかりになってしまう。宮脇君が、確かに、私の方を見ていたと、そこまで喜ぶことなのかと、こちらが呆れるぐらいに、喜びの筆が次から次へと文字を生み出し、ノート一杯に埋め尽くすことになった   




つづく…

「光の中から現実に囁いた彼」実録、廃屋に残された少女の日記.87

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