北の辺境の地、街の基幹産業が音を立てて崩れ落ちていくさなかで迎えることになった、今からみれば、侘しささえ感じてしまう、キョーコさんのクリスマスイブ。
いや、これがマスコミに毒される前の日本の当たり前のクリスマスイブだったのかもしれない。
キョーコさんのなんの見栄も計算も無い質素なクリスマスイブ。
渋谷の暴徒と化したハロウィンの集団仮装行列を見れば、西洋の文化を履き違えて無駄に金を消費してバカ騒ぎをする口実にしか利用していないことは、嘆かわしい事実であるし、その様子をテレビで放送すれば、視聴率が跳ね上がるので、テレビは彼らを執拗に焚き付けようとするばかりでなく、全く関係の無いボヤまで、さもハロウィンの集団がやったように、作為的な報道をして炎上させて煽るだけ煽り立てて、締めでは偽善者ぶるので彼ら以上に始末が悪い。
彼女の、友達と街に行って歩くだけという、クリスマスイブは、そんなトチ狂った今の日本の外来の行事きっかけで羽目を外すという狂乱騒ぎに、一服の清涼剤となるような、忘れていた一歩引いた振る舞いが良しとされていた頃の日本を思い出させてくれるきっかけにもなる、素朴で飾り気のない、でもいつまでも熱く胸に残るクリスマスイブなのであった
1 97 8 年 1 2 月 24 日 (25 日) 1: 0 6
今日 . 靖 ちゃ んと 町 に 行っ て来た . 歩 っ て ば っ か しで
疲 れた . ホン ト . ト コ ちゃ んが と ま っ たの だ !
つか れ . つ か れ . 千 春 大好 き . 私 だ け の 千春◆**.
いて . 私 だ け の 千春 で . 明 日 は 終 業 式 だ・
26 日 か ら は ガ ッ チ リ と 勉強 しな き ゃ . あ と に ひ び く の だ .
だ か ら こそ やらね ば な ら ん!宮脇君 大好 き .
千春 も 大好 き , 二人 と も 大好 き , ジャネ! お やすみ・
1 9 78 年 1 2 月 2 5 日 ( 月 ) ( 2 6 ) 1:34
今 . 千春 の オ ー ル ナイ ト ニッ ポ ン 聞 い て ます , や っ ぱ り 千春 サマ は よいです
千春 サマ の 声 を 聞 い て いる だ け で ・ 千春 サマ の 話 を 聞 い てい るだ
けで 私 は と ても しあわ せで す , 千春サマ の 話 など を
聞 く こ とは ・ 私 に や す ら ぎ を あ たえ てくれ ます.笑をくれます.
千春 サマ ・ 好 きなの に . . . 。 千春 サ マ … ほ んと う に ・・・ 。
千春サマ に 会 い たい なぁ .
宮脇 君 ら は ど う して る だ ろ う , 今日 で 2 学期 は
終 りだ っ た けど い っ しょ う け ん め い 勉 強 して るだ ろ う
なあ ・ ケー キ た べ すぎ た ・ デブ デ ブ に なり そう .
いや だ なあ . やせたい な あ 、 明 は ひか え て物 を
千春 大好 き . .. . . お や す み .
食べ よう . 宮脇君 に 会 い た い なあ . 千 春 サ マ !
キョーコさんのささやかなクリスマスイブ、それは、靖ちゃんととなり町に行って、眩いばかりのクリスマスネオンを浴び、デパートの飾り付けに胸をときめかし、ファンシーショップのセールに色めき立ち、いつも以上に会話に花を咲かせることだった。
こんな素朴なクリスマスイブが、ほんの数十年前、北の片隅、町の一角、二人の女の子の間に存在していたという事実。忘れていた何かを思い起こさせてくれるような、心温まる話を、この日記はまた教えてくれた。
>今日 . 靖 ちゃ んと 町 に 行っ て来た . 歩 っ て ば っ か しで 疲 れた . ホン ト .
キョーコさんのこの日記が書かれた数年後ぐらいから、クリスマスイブの日に家で家族や一人でいると、まるで世の中の人に受け入れられていない人格破綻者であるかのような風潮が、世に蔓延してしまった。庶民を外出させて、消費をさせたい勢力の陰謀なのだろう。
おかげで僕は、また今年も家にいては家族や友達に恥ずかしいからと、もうすぐ廃止になるブルートレインに乗車するという口実を作り、わざわざクリスマスイブの日に長崎まで行った思い出がある。
近年では個人消費の低迷と、メディアが作り出した虚飾の消費喚起イベントであることがある程度浸透したため、そこまで無理してクリスマスイブに行動を起こそうという人がいなくなったのは、日本における現代の文明の成熟度とも関係があると思う。よって、次に作られた消費イベントが今のハロウィンのバカ騒ぎであるが、それも次第に淘汰されるだろう。
>明 日 は 終 業 式 だ・ 26 日 か ら は ガ ッ チ リ と 勉強 しな き ゃ . あ と に ひ び く の だ .だ か ら こそ やらね ば な ら ん!
家が燃えでもしないと力を発揮しない、そういったタイプの人間がキョーコさんだ。谷底の手前まで追い詰められてから『さぁ、どうしよう。やらないと』と、そこで初めてやる気を出す。
>宮脇君 大好 き .千春 も 大好 き , 二人 と も 大好 き , ジャネ! お やすみ・
金山君を、連日連夜好きだ好きだと言っていたのがもう何年も前のことのように思える。二人(宮脇・千春)のどちらかの愛を将来我が物にしたいという願いを心の支えにして、キョーコさんは眠りについた。
>千春サマ の 話 など を 聞 く こ とは ・ 私 に や す ら ぎ を あ たえ てくれ ます.笑をくれます.
人間誰しも、異性の愛を常に欲しているもの。周囲でその欲求が満たされないなら、矛先は芸能人などに向う。キョーコさんは精神の均衡を保つために、松山千春に憧れを抱き、疑似恋愛の最中にいる。この先で現実世界での結びつきがあるまで、それはずっと続くものと思われる。
>今日 で 2 学期 は 終 りだ っ た けど い っ しょ う け ん め い 勉 強 して るだ ろ うなあ ・
冬休みに突入。受験前の、総仕上げをする最後の長期の休み。ここでの頑張りが、その後の人生に影響を与えるということを、彼女がまだ強く自覚していないことは、「い っ しょ う け ん め い 勉 強 して るだ ろ うなあ 」と傍観者のようにしていることからも、朗然たる事実であるようなのであった。
1 9 7 8 年 1 2 月 26 日 (27) 2:1 3
今 日 は べ つ に 書 く こ と な い な あ . . _ 。
なんだ か 昨 日 書 き な が ら 寝 て し ま っ た み た い .. . 。
だ め ね . 千春 様の 歌 が き きたい な あ .
冬休 み 初 日 の 今 日 は 勉 強 せ ん か っ た ,
ホ ントに だ め ね . 宮脇君 今 ご ろ 勉 強 し て る だ ろう か
ど この 校高 行 く のか な あ . 知 り たい なあ ,
宮脇君 . 宮脇君 は ど こ の 校高 志 望 し て る の ?
っ て 聞 い て み よ う か な ? も う 少 し で ** * 正月
だ け ど 年賀 の か わ り の 手紙 出 さ な き ゃ い か ん なあ・
明 日 手紙 . は が きを 書 い て , 2 8 日 ... または 28 日
に出す , 2 9 日 か . 3 0 日 で も い い か な あ .
そ う 3 0 日 出 そう , 30日 は 土 曜だ か ら ね .
ど う しょうか なあ _ 千春 サ マ よ ・ お 正 月 た の しく
す ご してね . 宮脇君もね . 金山君 .山 角 君 も ・ ・・・. 。
わす か な 時 間 しか 受 験まで にない .受験校決めなきゃ
お やす み.
昨夜、書きながら寝てしまったというのは、勉強ではなく、日記のことらしい。非は認めつつも、一向にやる気の起こらない、夏休みとまるっきり変わらずに惰眠を貪るキョーコさんがまだ冬休みの初日だがそこにはいた。
>冬休 み 初 日 の 今 日 は 勉 強 せ ん か っ た ,
初日だけあって、まだこれからよと、いささかの余裕が感じられるようでもある。
>ホ ントに だ め ね . 宮脇君 今 ご ろ 勉 強 し て る だ ろう か
集中力が散漫。目の前のやるべきことから逃げたいばかりに、別のことばかりを考えようとするのは、誰しも同じであるようだ。数十年後、この日記を読み返して、『あぁ、あの時、もっとやっておけば良かった!』と、反省することに普通なるものだが、文字通り、彼女からは、青春の一ページが、ゴッソリと抜け落ちてしまっている。引っ越しやその他で、家を出る場合、体一つでと決めた場合でも、書き溜めた日記ぐらいは、持ち出した方が賢明なのではないだろうか。その後の人生を所々で振り返ることが出来て、反省を後に活かせることが出来るのだから。
>宮脇君 . 宮脇君 は ど こ の 校高 志 望 し て る の ? っ て 聞 い て み よ う か な ?
聞くことなど出来るはずもないのに、妄想を語って少しの間の恍惚に酔う、彼女。覚醒しろ! 今スグ勉強をしないと、控えめに言っても後で大変なことになるぞ! 嘘じゃないぞ! と、僕が熱く語っても、当然ながら、彼女にはもう届かない。ここまでの怠けぶりをみていると、一体、何きっかけでやる気になるのか、不安しかない。
ずっと「校高」で通してしまっている。高校の受験生がこれでは、本当に危ない。
>も う 少 し で ** * 正月だ け ど 年賀 の か わ り の 手紙 出 さ な き ゃ い か ん なあ・
現実逃避のために、正月のことまで考え始める、キョーコさん。彼女の家庭環境なら、例え今から頑張って地元のそこそこ良い高校に進学したとしても、その先は、まぁ、地元で就職だろう。職場結婚をして、地元で一生を終える。本当にそうであるならば、それが一番幸せなことではあるが。今なら、札幌や東京で就職、キャリアアップをして、海外で働きたいとか、女性の強みを活かしたITの会社を起業したいなど、可能性はひろがっていたはずだ。周囲の状況が彼女のモチベーションを自然に抑制していたのかもしれない。でも、引きこもり体質が後にファーストフードのバイトをやるようにまで成長するので、先のことはそう部外者である僕が安易に予想できるものではないとも言える。
>または 28 日 に出す , 2 9 日 か . 3 0 日 で も い い か な あ .
さっさと書いて送ればいいものを、渋りに渋って、30日に出すという。面倒だから後回しなのか、思いを伝えるために言葉を選びたいから時間をかけたいのか、半々ぐらいといったところか。
>わす か な 時 間 しか 受 験まで にない .受験校決めなきゃ
あれだけ考えた夜もあったのに、まだ最終の受験校決定にまでは至っていなかった、キョーコさん。
もう残り少ない時間の中で、第一志望校を決めて、それに全勢力を傾けるよ必死な彼女の姿をみることは出来るのか、今のままでは、先行きはかなり怪しそうだと言えそうである。
冬休みの計画が早速現在進行系で崩れてきているのは、キョーコさんもじゅうぶん自覚していた。
この休みをこのまま過ごしたら「この世の終わりだろう」とまで言い切る。
どうしたらいいのだろう、私にはわからない、やろうとしない、やらない自分の現状が理解できないと、首を傾ける、彼女。
変化が欲しい。今の平坦な日常に変化が欲しいと、キョーコさんは考えるのだった
つづく…
「この世の終わりを口にする、少女」実録、廃屋に残された少女の日記.93
こんな記事も読まれています
コメント
コメント一覧 (9)
冬休みで志望校決まってないのは遅すぎでしょう。
中3になった時点で志望校を決定させられてました。冬休み前に懇談会があり、呼び出されるのは合格点に及ばない場合で、合格率を重視する余り、当落線上にある場合は、かなり強引に志望校のランクを落とされてしまうという、今だと人権侵害になりそうな事がまかり通っていました。私の好きだった先輩は「一か八か」で爆死してしまいましたが...
クリスマスの楽しみ方、バブル時代は今のハロウィン同様「異常」でした。高級ホテルは1年前から予約で満室、フランス料理屋は「クリスマススペシャルディナー」一択で、高級シャンパンで乾杯、みたいな。
ただ今と違うのはみなお金を持っていたので、バカ騒ぎや喧嘩等にはならず、節度を持って過ごしていました。この頃は證券会社の新卒のボーナスで100万とかざらでした。狂乱の時代でした。私の業種はバブルと関係が無かったので、大して恩恵は無かったです。
カイラス
がしました
どうも、こんばんは。
切った張ったの受験競争とは一線を画するものの、冬休みになってもまだのんびりしているのは、家ののどかな環境がそうさせてしまっているのかも。
>深夜あの家の二階でモコモコの半纏を着てラジオを聴きながら日記を書くキョーコさん。
掛け布団みたいな半纏、当たり前のように着ていたことでしょうね。日記だけはせっせと書くのは狭いながらも強い芯があるのを感じさせます。あの二階。今では半身が崩れてます。よくもこの日記があの二階から生まれたなと感心します。
>以前お姉さんの所でカセットにダビング、では無く歌詞を書き写していたのでコンポやラジカセの類いは持ってなかったのかなと思いました。
そういえば、昔はラジオ番組を録画することを、エアチェックとか言いました。ラジカセを持っていないとすると、深夜ラジオは起きたまま聴くしかない。同じ聴くにしても、今と違った苦労があるんですね。チューニングもイライラしただろうし。
>家族みんなで食べたクリスマスケーキ。美味しかったでしょうね。
おそらく、お菓子屋さんなどで注文する、ヤマザキとかのケーキでしょうね。食べられる飾り物を兄弟で争ったり。あの窓からジングルベルの歌声が漏れ響いていたかと思うと、涙腺が緩みそうにもなります。
>現在のキョーコさんはこの時のケーキの味を、家族の笑顔を憶えているのでしょうか。
記憶力の旺盛な時期だし、日記にも書いていたので、憶えていると思います。環境が変わると、当時がなおさら懐かしく、思い出深いでしょう。オイリーだったけど、あのバタークリーム、また味わってみたいなと。
>ここからどの様に本気モードのキョーコさんに変身するのか楽しみです。
文章の端々にあらわれる、細かい変化を逃さないでください。このまま試験突入はいくらなんでも無いと思います。
カイラス
がしました
相変わらず楽天家ぶりなキョーコさんですね。深夜あの家の二階でモコモコの半纏を着てラジオを聴きながら日記を書くキョーコさん。ラジオはチューナーがダイヤル式のポータブルラジオでしょうか。以前お姉さんの所でカセットにダビング、では無く歌詞を書き写していたのでコンポやラジカセの類いは持ってなかったのかなと思いました。
家族みんなで食べたクリスマスケーキ。美味しかったでしょうね。現在のキョーコさんはこの時のケーキの味を、家族の笑顔を憶えているのでしょうか。それともこの日記と共にあの家に封印してしまったのでしょうか。
ここからどの様に本気モードのキョーコさんに変身するのか楽しみです。
カイラス
がしました
近所の子供と遊ぼうと思っても、周囲に牛や馬ぐらいしかいないので、人と付き合うのもよほど積極的にならないと、閉じこもり気味にもなりますよね。
>手紙を出すからには推敲して、勇気を振り絞ってポストに投函するし、返事が来たら嬉しい。
喪中なのに、やたら手紙にこだわっていたのは、その理由かもしれないです。関係を良くしたままでいることは、昔はそんな苦労をして成り立っていたんですね。いじらしいです。
>プランを2人で練って、集合場所や電車の時間を何度も確認して、当日無事落ち合えて安心する。
気軽に昔の日記を読んでますが、そういことを考えると、隣街に友達と行くだけでも、ちょっとした行事の一つですね。僕もそれを経験していたはずなんですが、もう忘却の彼方にありました。
>ウィンドウショッピングはさながら宝探しのような感覚なのでしょうか。
個人の野心的な変な店もたくさんあっただろうし、ぞくぞくするような物との出会いの連続だったと思います。機械で作るシャーベットに感激して、親に興奮しながら伝えたり。
>人間関係の愚痴がこれだけ少ないのだから、それなりに楽しくやっていたのだろうと解釈しています。
普通、恨みつらみが書かれた日記になっていても、おかしくないです。恋人がいて充実していたら、こうも夢や願望も書かれていなかったでしょう。峠のお宿という廃墟で読んだ日記では、私生活が充実していて、記述が少なかったです。
>「平成はよかった」と心から思うことができるだろうかと、京子さんの日記を読むとふと考えてしまいます。
インターネットや携帯電話で環境が激変しましたが、平成を懐かしむこともやがて来るんでしょうね。日記なんかはネット上に残ってそうですが、本音じゃないだろうし、仮名ばかりで、秘められた思いを探り出すような当時の空気を直に伝えてくれる文章などは、もう出会えないような気がします。
カイラス
がしました
東京でも、新宿や秋葉原ではハロウィン仮装練り歩きみたいなのはやってないのに、渋谷だけ異常です。少し前、渋谷の街の若者離れみたいな報道がさかんにあったので、まちおこしとしてハロウィンの行事を渋谷で定着させようとして、渋谷区が広告代理店に頼み、メディアで盛り上げてもらったら、悪い方向に行ってしまったとかだったりして。
>暴れたり、他人の車を横転させたり、実に馬鹿馬鹿しい!
テレビ局は取材しているんだから、4Kか8Kで撮って、顔モザイク無しで流せば最大の抑止効果になるのに、やらないなんて。
>キョーコさんの市内闊歩、ウインドウショッピングやあわよくば、宮脇君に偶然会わないかしら?何て密かに思いながら、歩いたのでしょう。
そんな受け身で小さな願望、十二分にあったかもしれないですね。今の街をイメージしたままだと、その発想は浮かびませんが。
>食品以外は街に出ないと揃いませんでしたからね。
クリスマスの雰囲気を味わうなら、なおさら街歩きですか。当時はケーキ屋で呼び込みをやってたり、おもちゃ屋の前でサンタの格好をした人がいたりしたんでしょうね。
>僕も中学位までは、イブの夜は母が買ってくる、デコレーションケーキならぬ、デコレーションアイス
僕の家もデコレーションアイス派でした。最後に残ったドライアイスを水に浸けて煙で喜んだりして。懐かしくて、涙が出てきました。チキンは骨付きのを唐揚げしたやつでした。それぞれ鴨肉じゃないところが、日本風ですね。
>校高には吹き出しました!(笑)
一回だけならまだしも、真性のようなので、危うさを感じます。
>今自宅でストーブ着けてます。 間もなく初雪が来そうです。
やはり早いですね。次の日記でも、降ってる、積もってる、とありました。少しの間だけ、季節が日記と同時進行になりそうです。
カイラス
がしました
人と人とが繋がる手段が少ない中、ふと気を抜けば切れてしまいそうな関係を維持するための試行錯誤が、遊ぶ約束も質問もLINEで一発の現在と比べると必要だったのかもしれませんね。
だからこそ、手紙を出すからには推敲して、勇気を振り絞ってポストに投函するし、返事が来たら嬉しい。
遊びに行くからには、プランを2人で練って、集合場所や電車の時間を何度も確認して、当日無事落ち合えて安心する。
口コミをネットで確認することもできないので、街でのウィンドウショッピングはさながら宝探しのような感覚なのでしょうか。
まあそれはともかく、思春期の女の子の割に人間関係の愚痴がこれだけ少ないのだから、それなりに楽しくやっていたのだろうと解釈しています。
「昭和はよかった」と言う人はいますが、果たして私は元号が変わった後で「平成はよかった」と心から思うことができるだろうかと、京子さんの日記を読むとふと考えてしまいます。
カイラス
がしました
校高には吹き出しました!(笑)
カイラス
がしました
僕は全く興味無いので、皆バカなの?って感じで観てました。
暴れたり、他人の車を横転させたり、実に馬鹿馬鹿しい!
毎年開かれる、よさこいソーランですら下らない、何が楽しいの?と思ってます。
キョーコさんの市内闊歩、ウインドウショッピングやあわよくば、宮脇君に偶然会わないかしら?何て密かに思いながら、歩いたのでしょう。
当時は街もそれなりに人が行き来してましたから。
食品以外は街に出ないと揃いませんでしたからね。
僕も中学位までは、イブの夜は母が買ってくる、デコレーションケーキならぬ、デコレーションアイス、シャンメリー、鶏のレッグ等毎年楽しみにしてたものです。
当時はまだケンタッキーもなかった様な?
朝晩冷え込んで来ました。今自宅でストーブ着けてます。
間もなく初雪が来そうです。
カイラス
がしました