府中基地跡-20
 OFFICEと書かれた部屋の中に入っていってみると、不法投棄と思われる使用済みの塗料の缶がごろごろとあった。

 廃墟で何度も見て来た光景。

 比較的出入りが緩かった時代に業者が捨てていったのではないだろうか。



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 なぜ塗料缶ばかりが廃墟に不法投棄されているのか。

 塗装業者のモラルが著しく低いのか、塗料の缶の廃棄費用が飛び抜けて高いのか。

 現在、一斗缶の処分費用は一缶あたり2000円ほど。

 批判できる立場じゃないが、問題提起だけはしておこうと、か細い小さな声をあげる、僕であった。



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 模様替えで厚塗りペンキ施工、ここ府中の通信施設でもアメリカ人の趣味は変わらない。



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 入って来たドア。

 どこを切り取っても絵になる。



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 米軍家族の子供が遊んだ野球用ボール。

 この後、敷地内でいくつか同じ物を見つけることができた。



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 一斗缶の隣の部屋へ。

 リノリウムのタイルは張り詰めて捲れ、瓦せんべいのようにパリパリとして踏むと砕ける。基礎の大引とそれに交錯する根太も腐っていて大変脆い。



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國家消防本部 消防研究所
A級受信盤 検定済
 
 中央左に貼ってある小さなプレートにはこのように表記されていた。

 国家レベルで認められて、米軍基地の使用にも耐えうる火災報知器らしい。



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 何を置く台だったのか、腕組みをしてしばらく考えてみる。

 まず、ドーナツやクッキーなどのスナック類を置いておく台かなと思い浮かぶ。でもアメリカ人のそんな風習や習慣、映画でもみたことがないし、やはりここはオーソドックスに電話台か。



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 非常口への配慮はただならぬものを感じる。



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 オイルヒーター。

 デロンギかなと思ってしげしげとマークを確認するも、聞いたことの無いメーカーでした。アメリカの既に廃業となった会社か。



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 この部屋と一斗缶のあった部屋の間には小さな部屋が設けられている。待合室のような。米軍の大佐でもいた特別な部屋だったのでしょう。



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 来客は外からこのドアを使って入っていた。



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 今僕は、数十年間放置された米軍施設の中を、たったひとりで、歩いている。

 今の日本の中で、こんな非日常の体験、そうありますか?

 いろいろなものに感謝をしながら、来た道を戻ってゆく。



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 無闇に建物の外にはみ出ないように神経を尖らす。

 どこに目が光っているかわからない。



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 舞い込む枯れ葉と剥離する塗装膜が綾なす退廃のうたかた。



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 ラゲッジルームのような場所。

 棚は空っぽ。



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 数世代によって描かれたような落書き。



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 トラックなども出入りしていたような大きな開口部。



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 続きの隣の建物へ   




つづく…

「土煙を巻き上げた、探索者」実はまだあった府中米軍基地跡に行って来たよ!.3

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