峠ドライブイン-139
 あのカズ少年の小学校時代の貴重な卒業証書をエントランスホール脇で発見。

 順調にいっていれば社会人一年生、または、社会で相応の経験を積んで社会人としての立ち位置がようやく掴めてきた頃だろうか。

 啓太君、お元気ですか。カイラスです。

 Jリーグにその名が無いのは、過去と未来の橋渡し役を仰せつかった身としては、その努力を垣間見せさせてもらったこともあり、釈然としないものがありますが、それもまた人生、ドライブインが令和の時代に生き残れなかったのも、自然の摂理なのかもしれませんね。

 社会で立ち行かなくなり挫けた時にでも、大望を抱いて眩い未来しか目に映らなかった壇上で卒業証書を手にした時を思い出し、大志を胸に羽ばたこうとしていた少年の純粋な心を呼び覚まし、先に進む活力としてもらいたい。見に戻っていただきたい。お祖父様もどんなにお喜びになることか。一年に何度とも言いませんが、旭山の記念日にまつわる節目にでも、是非、心よりお願いしたいものです。

 一枚の紙に思いの丈を託し終えると、広げた紙をまた丸めて筒に戻した、僕。

 次に筒の蓋を開けるのは啓太君であって欲しい、いや、そうでなければいけない。そうであるべきだ、と。

 強い意思のある人に探し求めて欲しいと、残留物の山の深めの層に筒をそっとしのばせた、僕。

 一見の飛び込みの侵入者から守る意図もある。

 きっと、彼なら苦労してでも探り当ててくれるだろう。

 そうに違いない    
 


峠ドライブイン-140
 名前に”ゆう”とつけば「ゆうこりん」と呼ばれた、グラビアアイドル全盛期に青春時代を送った、カズ少年。



峠ドライブイン-141
 なぜか未採点のテスト用紙。



峠ドライブイン-142
 英語は得意だった、カズ少年。



峠ドライブイン-143
 書きかけの作文。

 途中でなにがあったのだろうか。



峠ドライブイン-144
 数学は大の苦手。

 点数は僅かに”1点”という衝撃    



峠ドライブイン-96
 目にキンキンする蛍光色の黄緑色の表紙「サッカーノート」があった。

 名前はもちろんカズ少年。

 頁を開いてみると    




つづく…


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