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 かつての、子供と鳥の楽園、行川アイランド園内の森のどこかに存在する、幻のバンガロー。

 口を開けて待っていてくれたはいいが、入り口に積み重なっていたのは、心の退廃を象徴するかのような、夥しい数のエロ本の山。

 廃墟化してから、数十年。

 ここで、誰に、何があったというのか    



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 入ってすぐ右にトイレ。



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 消費され尽くした、魂の抜け殻のような、人が確かに居た、痕跡があった。



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 昨日にでも脱いで、背もたれに掛けられたかのようなデニムのパンツ。



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 風俗情報新聞やら、エロ雑誌の数々。

 自堕落な、地に堕ちた生活を送っていた、男がその昔、ここにいたようだ    

 房総半島の果ての先っぽの、廃墟化した、広大な敷地の、眠れる森の奥深く。

 若かりし頃の少年、或いは青年は、深夜、森閑とした森のバンガロー内で、孤独に苛まれながら、吹き出るマグマのような性欲を抑えられずに、たった一人、自慰行為に励んでいたというのか。

 寝ても覚めても、風俗のことしか頭になかった、人にも語れないような鬱屈とした青春時代を送ったか    



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 ヘアームースがある。

 年頃の男性がいた証左。

 食事はカップラーメンにカップ焼きそば。

 飲み物はペットボトルのお茶。

 常に目の前にエロ本が開かれている渇ききって荒んだ日常がそこにはあった。



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 快適な居住空間だった。

 廃墟化の前は。

 直後もまあまあだったかもしれない。



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 寝室にはベッドがくっつけて並べてあった。

 隙間はあったはずだが、廃墟になってから住人が特大のスペースで寝たいからと、各ベッドを寄せたのだろう。

 それか、ここは作業スペースか、昼寝の場だったか。

 心を静めて、寝っ転がりながら、本を読むような安息の場であったか。



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 肉厚もマットレスに、程よい厚みの枕。

 眠りは快適だったことたろう。



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 逆さになったベープマット。

 行川アイランドが営業中は、ここは客用に貸し出されていたのだろう。



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 風呂場。

 ステンレス製の浴槽。

 廃墟の住人がバケツを持ってきて水浴びをしていたようだ。

 丸椅子に座りながら行水。



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 ヘビースモーカーだったらしい。

 体を洗いながらも、スパスパと一服。

 廃墟化した施設の風呂場に椅子が持ち込まれているケースは結構見かける。

 水道が出ないので、公園か何処からか、バケツに汲んできた水を風呂場でかぶるしかないが、立ったままやると疲れるということで、世間体を気にしない悠々自適な廃墟一人暮らしの男は、椅子に座りながら、ザブンと一週間ぶりぐらいの水を頭からかぶったのだ。



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 ただでさえ錆の出やすい中華鍋はもう取り返しのつかないぐらいに赤錆だらけ。

 食器類は営業中からそのまま残されている様子。



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 カップラーメンやカップ焼きそばのお湯は、キャンプ用の携帯コンロで沸騰させていた。



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 二階へ行くと、

 シングルベッドを二つ横に繋げた彼特製ベッドの上は、より多くの卑猥な本で埋め尽くされていた。まるで、エロ本を毛布として寝ていたかのように。

 人生に見切りをつけて、人知れず森の中でエロ本に囲まれて暮らしていた彼の素性がわかるような、芸術作品やら手紙、葉書なども、発掘されることになる。

 彼のような成功者が、一体、誰もいない廃墟の廃バンガローに、一時期とはいえ、なぜ、迷い込んでしまったのだろうか    


 なお、明日「カイラスチャンネル」にてアップ予定の動画「著名芸術家が住んだ廃墟Nランド」では、この廃墟バンガローの現在の変わり果てた”最新”の状態を余すところなく隅々までみることができます。

 芸術家のクロッキー帳を一挙に全て公開。廃駐車場の名物おじさんの貴重なロングインタビューも独占収録しています!!




つづく…

「明かされた著名芸術家の素顔」落日の廃墟、行川アイランドに行って来たよ!.12

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