ローヤル-108
 誰がどういう理由でこれらの物を放置した、或いは、放置しているのだろうか。

 ローヤル最上階の中華レストランには、大量のエロい雑誌やビデオなどが残されていたのだ。

 正直、雑誌はそんなでもなかったが。

 エロビデオに関しては、生テープカセットのインデックス部に『MASTER』の表記があり、ビデオ制作業者との関係性も一部で囁かれている。

 いや、でも、市販品のビデオもあったので、マニアックなコレクターが中華料理屋の従業員連中にいた可能性もあるだろう。

 まぁ、制作会社が表と裏を使い分けてビデオをリリースをしていた、ということもあるっちゃ、あるうだろうし、裏ビデオ制作会社関係者が他社の市販品のビデオを所持していても何ら不思議なことではない。

 テレビか友達の話だったか忘れたが、一軒家住まいのサラリーマンが購入したエロDVDを嫁に知られたくないために、SUV車の背面にあるスペアタイヤのカバーの中に隠していた、なんていう笑えない切実な話を聞いたことがある。

 ライブラリーの濃密度で、何かわかることがあるだろうか    



ローヤル-139
 ヤンジャンはいいとして、曲がったフォークは、Mr.マリックブームの頃の影響だろうか。



ローヤル-92
帰って来た小林ひとみ

 僕でもこの人は知っている。

 当時、ぶっちゃけブスばっかりだったAV女優界で、『こんな人がAVやらなくちゃいけないぐらいお金に困っているんだ...』と誰にも思わせた、綺麗系のはしりのような存在だった人。後年、疑似ばかりで本番行為はやっていなかったと本で読んだが、そのぐらいの待遇を受けないと、彼女レベルの人が当時AVに出演はしなかったということなのだろう。

 しかめっ面だが顔文字が三つある。スペース的にあと顔が二つは入りそうなので、五点満点として、総合評価は三ツ星の並といったところか。

 市販品のダビングだと思われる。

 ほとんど普及しなかった、SVHS録画。画質劣化を極力抑えたいという涙ぐましい拘りが感じられる。


SEXY GIRL

 出演は『小鳩美愛』。

 彼女は1991年にダイヤモンド映像から専属女優としてAVデビューをしている。

 しかし、ウィキペディアにこの作品の名前が無い。

 『SEXY GIRL』という作品は落ちぶれた彼女が出演した裏ビデオなのか、もしくは、ダビングした後ろめたさもあって適当な名前を付けたのか。

 気になるのは『韓国』の表記。

 おそらく、字幕がハングル表記なのではないだろうか。

 要は韓国方面に流す予定だった海賊版か、逆輸入された可能性もある。

 今でこそエロソフトはネット上で完結しているが、ビデオからブルーレイディスクまでの円盤時代は、韓国、中国、台湾、香港、タイ、インドネシア、マレーシア、等、裏ビデオを含むエロAVは日本製で溢れていたのである。でかい声では言えないが、実際に行って見て買って来た僕が言うのだから間違い無い。裏ビデオが売っていたというのには語弊があって、正確には有名AV女優の流出モノである。

 香港のとあるオタク商城では、フロアで僕がエロCDを選んでいたら、あの血も涙もない香港警察が突入して来て、またたく間に店に非常線が張られたことがあった。僕は走って逃げた。幸い摘発対象は店側だけだったので、僕が捕まる雰囲気は無く、別に走らなくても良かったのだが、辺りには怒号が飛び交っていて素早く立ち去らずにはいられなかったのだ。

 僕は日本では買い方がわからなかった(裏ビデオ)というか、歌舞伎町に行ったり、大阪の業者の通販に手を出すというリスクを犯してまで入手したいとは思わなかったので、日本ではそういうものは見たことが無かった。アジア旅行をしてビックリ、ということだったのである。



ローヤル-107
 石原まりえとは、あの「石原真理」さんのそっくりさん物だろうか。ご本人、悩んでおられるのか、背筋も凍るような文面のブログを書かれています。誰も話題にさえ出来ないという。今の石原さとみのようなポジションでご活躍されていた時期もあったのですが、時の移ろいとは残酷なものです。

 うっかり手を出せば今の時代確実にお縄になるようなビデオが一番端にある。題名からして非常に危険である。国際手配されそうなやつ。『最新欧米版』とある。

 僕のセンシティブな危機センサーがすかさず発動し、フェザータッチもせずに、この場から立ち去ったことを書き加えておく。



ローヤル-105
敦子の性履歴書
横浜バージンメモリー


松本敦子、19歳。横浜生まれ、
横浜育ちの浜っ子。13歳で初
潮。15歳でオナニーを体験。
17歳の時、処女喪失。相手は
女性であった・・・・・・。以後10人
の男と関係する。彼女のイン
タビューを交えながら、横浜
の町をバックに敦子の性歴を
振りかえる。


 当時としては早熟の方だがまあ普通だなと読み進んでいくと、初体験が女性であったことにまず驚かされ、その後の相手が男性ばかりで、一体、この人どうなっているんだと、思わず引き込まれてしまう巧みな文章構成のあらすじ紹介が秀逸。

 ベータ版のAVビデオ、市場にどれほど流通していたのだろうか。



ローヤル-118
 湖のほとりに立ち尽くす廃墟ホテルの最上階でエロビデオの撮影なら百歩譲ってまだしも、テープカセットそのものを夢中になって撮影している人がいるとは、どこの誰が想像するだろうか    



ローヤル-102
 マスターテープばかりが並ぶ。

 もうこの様子だとコレクターどころではなさそうだ。

 それがローヤルとどういう関わりがあるのか、今ひとつよくわからないけれども。



ローヤル-137
 残るは屋上と、機械室だ    




つづく…

「屋上にあったもの」湖畔にそそり立つ、巨大廃墟ラブホテルへ.13

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