僕の廃墟巡り史の初期頃に行った北海道の雄別炭鉱の病院のような、樹木に覆われた中から暗い顔をのぞかせるほぼほぼ半壊している建物の階段を駆け上って二階に到達。
大鉈が振り下ろされたような裁断面を見せる崩落部分。
何をどうするとこんな崩れ落ち方をするのか
足元では留まっているが、上半身は吸い込まれるような気がして少なからず恐怖を感じている。
コンクリート造に見えても、木材が多く使われているんですね。
壊したわけじゃない。
たかだか数十年放置した建物がこの有様ですよ。
しばらく口が半開きのままの僕だった
この十数メートル先には市営団地やトヨタのディーラーがあったりする。
あらためてここは、封印された土地なのだなということを思い知らされるのである。
こいいう落書き、積極的に推奨はしませんが、容認派です。
なるようになればいいと。
時がうんと経てば評価も深まって立ち留まらせる時間も増えるというものなのだろう。
今や、窓の影を映すだけの部屋。
何の部屋だったかを推し量るのは難しい。
二階は崩落により移動出来る範囲が限られていた。
外に出る。
ちなみに
ここの最新情報だが、
ある日、ふらっと行ってみると、この元米軍基地施設跡内に業者が入り込んで工事をしている様子だった。
金網から少し離れた部分に新しい側溝を設置していた模様。
別の業者もいて、このような木々を伐採していた。
お陰で見通しの良さそうな風景に変わっていたようだった。
その伐採は定期的なものなのか、或いは、これらを解体するにあたり邪魔な木々を排していたのか、不明だが、何かが進行しつつあるのは確かであろう。
こんな奇跡のようなものがいつまでもあるわけがないのだから。
機械室?
うーん、異国感...
昔あった「月刊小池栄子」の表紙みたいに、小池栄子が跨がれば絵になりそうな配管類。
このシリーズ、撮影者の独りよがりのオナニーに、一皮むけたいグラビアタレントが勘違いしたまま付き合わされていた、そんな雑誌でしたね。
僕だったら、空いた配管の間に羽生結弦が頭を入れて物思いに耽っている、そんな一枚を撮ると思うんですけど、その世界観、理解されないんでしょう...
顔以外に見えなくなってきた
別の棟に。
空の木箱でさえ存在感を放っている敷地内。
感電しそうな設備だが今や電気は絶えている。
一本でも配線をミスったり欠損をすれば機能しないはずだが、この複雑さでよく動いていたものだなと感心する。
異空間を漂っているようで、時折耳に入ってくるバスの音で現実に引き戻される、僕。
薄暗い廊下が奥に伸びている。
大ホールのようなものが見える。
これらの点検保守をしていた作業員の方、ご存命なのだろうかと、ふと、そんなことを思ってみたりする。
ネコさえいない静逸な空間。
数パーセントは懐疑心を持ちつつも、スイッチを上下に動かしてみたりする。
無論、反応をすることはなかった。
この先の大ホールは付近の残留物からカフェテリアであったろうということが推測される。
心を捉える印象的な壁画、
かつていた米軍兵士か、昔の時代の廃墟探索者が制作したか、あるオブジェがホール中央で燦然と輝いていた
つづく…
「米軍専用カフェテリア あのオブジェに遭う」実はまだあった府中米軍基地跡に行って来たよ!.8
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