万字には、国鉄の万字線が赤字で廃止になる直前に訪れたことがある。終着駅の万字駅で降りたと思ったら、そこは一歩手前の「万字駅」。慌てて線路の上を走って「万字炭山駅」まで折り返しの汽車を追いかけた、あの日。 東京から来た少年にとって、線路の上の枕木を自分の ...
カテゴリ:廃墟、万字小学校駆け巡り
「万字恐怖地図」 廃墟、万字小学校駆け巡り.2
お昼すぎ、誰もいない廃校をただひとり、徘徊をする。 とある教室にあったのは、やたらに作りこんでいる、肝試しの仕掛けの品々。お墓に供えられている数字のついた入れ物は、肝試しの時のチェックポイント用の札入れかなんかだろう。 顔出し用の少女のパネルは、背後に ...
「まぼろしの老婆」 廃墟、万字小学校駆け巡り.3
教室の床に散乱した品々の中にあった、苦悶の表情を浮かべる、おそらく「メガネザル」。 手足の部分をよく見ると、指が長く、指先に肉趾(にくし)と呼ばれる丸いふくらみがある。本物のメガネザルと同様の特徴が見受けられる。 突き出ているはずの三角の耳はもげてしま ...