仄暗いお散歩

廃墟 廃屋 事件現場 カイラスチャンネル(You Tube)

カテゴリ:実録、廃屋に残された少女の日記'78

 北海道で廃墟巡りをしていた時のこと。 目的地へとカーナビを頼りに車で進んで行く。ナビ画面上の行先の方角を示す赤い線によれば、次の小道を入れば大幅な近道になる。 ためらわず、幹線道路より、狭隘な農道らしき道へと入る。 途中までは、所々地面が剥き出しで状態 ...





 彼女が、15歳の誕生日を機に始めた日記帳。ちなみに、成田空港が開港したのも同時期、この頃。 誕生日の翌日の記述ということもあり、高揚した気分がまだ収まっていないのが嫌というほど伝わってくる文面になっている。 1978.(53.) ,5月某日ハーイ! いよいよ今日で ...

 ノートの背表紙など気にも留めていなかったが、今回撮るにあたり詳細を確認をしてみたら、「なかよし新年特大号ふろく」であったことが判明をした。 キョーコさんは中学三年生の15歳になったばかりだが、「なかよし」という少女マンガ雑誌は、年齢的にまだ読むものなのだ ...

 地域による”カルチャーギャップ”というものがある。風習や因習だったり、なにげない日常会話に挟み込まれる、方言だったり。 北海道で旅行中に知り合った現地の人と雑談をしていて、不意に、食いかけの”うまい棒”を渡された時のこと。「なげてっ」 彼も写真を趣味に ...

 15歳の少女”キョーコ”さんは、口を開けば「学校が面白くない!」とぼやく日々。挙句には、楽しみなのはもはや”コレ”ぐらいしかない、と日記に不平不満を書き連ねる。 もうすぐやって来る修学旅行に期待を寄せつつも、テスト結果の不甲斐なさを嘆き、その責任を先生の ...

 今回の日記で、キョーコさんの家の家業が判明をした。 北海道らしくもある”その”仕事内容(ステレオタイプ的でもある)なのだが、まだ中学三年生だというのに、学校帰りの昼過ぎから、父・母と一緒に、過酷とも言える内容の肉体労働を強いられている。 汗水流して、ボ ...

 この日の日記の出だしはなんと 『今日でさいごの修学旅行でした』 だった。 あれほど読み手に期待を持たせておきながら、「道中の話を端折る気かい!」と、時空を下り、”ツッコミ”を入れたくもなったが、どうやら、修学旅行を終えて帰宅をした夜中に、一気にまとめて ...

 札幌での修学旅行を大いに満喫するかに思われた彼女だったが、文面からは事務的な報告のような堅苦しい文言の羅列ばかりが目立つ。 毎日、学校終わりに家で牛飼いを手伝わされていたキョーコさんが、一時ながらも開放をされて、クラスメートと一緒に自由を謳歌する。 せ ...

 四日間に及んだ、札幌周辺部への修学旅行を終えて、一気に、怒涛の勢いで、日記を書き終えたキョーコさん。 北海道の過疎地域であるがゆえの、他校と合同での修学旅行がもたらした、友との出逢いがあり、大都会札幌での目移りするような、刺激的なショッピングを経験し、 ...

 修学旅行の夜に深めたに違いない、ひたむきなまでの、恋心を、ポエムという形でもって、表現をした、キョーコさん。 行動に移すべき自分自身を、自ら鼓舞する唄のようだと、そのポエムを見る向きもあったが、肝心の相手の名前をはっきりと明記していないところが、しおら ...

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