このようなブログをやっている手前、普段から廃墟や空き家物件の更なる開拓に余念がない。その手法としては自転車に乗って本来の目的地へと行く場合に、わざわざ遠回りをして知らない路地をとにかく巡るという方法がある。 他にも読者から寄せられる情報だったり、グーグ ...
カテゴリ:山荘風の空き家、ぬくもり探訪
「夫婦の残照と希望の芽」 山荘風の空き家、ぬくもり探訪.2
鎮座していたシニアカー。全体に赤錆がびっしりと。固定物入れ兼、時には背負ってリュックにもなる2WAYバッグの汚れやくたびれ具合を鑑みると、シニアカーがここに置いたままにされてから、十年前後ほど経過しているだろうか。塀を一つ隔てて、完全に時間が止まってしまっ ...
「塀の中の失われた時間」 山荘風の空き家、ぬくもり探訪.3
物干しを吊るしていた紐の先にあったフック。 次にこの空き家内から物音が発せられる機会があるとしたら、強い風の日に、物干し竿がカランコロンと地面に転がり落ちる時か。 新興住宅地のような風景の並びに、たった一軒、昭和の面影を色濃く残す、家主やご近所からも ...
「バックヤードの変遷」 山荘風の空き家、ぬくもり探訪.4
一見すると平和そうなどこにでもあるミドルクラスの方々が集っているだろう多少なりともある程度の歴史の面影を感じさせる、とある住宅街 数十年も封印された廃屋の壁の内側を探索することになり、まず庭の調査を終える。次にはより一層荒れ果てた裏庭へと移動をし ...
「陰鬱な廃屋」 山荘風の空き家、ぬくもり探訪.5
近所にある、およそ数十年間は封印されていただろう廃屋に忍び込む。 表立って語られることのない、都市部の空き家の実態を調査するべく、かつてない詳細な検証を続けるに至る 大瓶用のビールケースがある。背後の壁際にはバトミントンのラケットも。 ビールは先 ...