北海道は釧路、大草原のただ中にぽつんと一軒、取り残されたように佇む廃屋にて、酪農一家が、その抜け殻と化した家のつくりから察するに金銭的に決して裕福ではなかっただろうが、壁に貼られたポスターや服、土産物などの残置物などから、慎ましくも、さぞかし平和に楽し ...
カテゴリ:さまよい森の明治本岐炭鉱
「森の構造物」さまよい森の明治本岐炭鉱.2
根室本線の西庶路駅と庶路駅の中間ぐらいにある道を山の方に曲がる。庶路川に沿うようにして這っているその道を心細いながらも進んで行く。 人家など無いのは北海道では毎度のことだが、深まっていく山の景色に不安は増すばかり。観光看板や案内板などは見掛けないし、こ ...
「坑夫のヘルメット、戴冠式」さまよい森の明治本岐炭鉱.3
食べられそうなキノコでも無いのかなと時折茂みを蹴り上げながら、見るだけでも陰鬱になってくる、すでに森の一部と化している廃墟構造物に、足元に細心の注意を払いつつ、侵入してみることにする 森にこんなものが置き去りとは、土地の所有権とかはまだ炭鉱会社が ...
「森の奥の爪痕」さまよい森の明治本岐炭鉱.4
人の寄り付かなくなった寒々とした森の中で、唯一、人の温もりを残していそうな 最後の老坑夫が、森に消えて行くまでここで見守るのだと、身代わりとして、置いていきでもしたかのか いまだ刺激臭を発散していそうな、傷ついたヘルメットが、たった、ひとつだけ・・・・・ ...