関東に住む人が廃墟趣味に目覚めた時、『さて、どこに行こうかな』とあれこれ勘案をし、ギリギリ日帰りでも行けるし見応えもありそうだと、思い浮かべる最有力の大物物件が、この廃墟ロープウェイではないだろうか。 今回の同行者であるYさんとは、年末の時にすでにここへ ...
カテゴリ:乱された廃墟ロープウェイ
「男の世界へ降下」乱された廃墟ロープウェイ.2
グラフィティアーティストに荒らされたのは、観光がてらに気軽にアクセスできる「みとうさんぐち駅」の方だけだと思っていたら、こちらの「かわの駅」も惨たらしく派手な色彩のスプレー缶で、支離滅裂な、文字とも絵ともどうとも判別できないような落書きで汚されていたよ ...
「密林化する、駅前廃墟広場」乱された廃墟ロープウェイ.3
つい先日、SNSで集まった日本と中国の登山者達が不運にも遭難をしたという、ヌカザス山と三頭山からそう遠くない、奥多摩湖の湖畔の山林の中にじっと体躯を横たえたまま、静かに眠り続ける、知る人ぞ知る、廃墟ロープウェイ ちょっとした気の緩みで頭から転げ落ちて ...
「埋没する屋上と駅前」乱された廃墟ロープウェイ.4
廃墟ロープウェイの「かわの駅」の駅前は、今では誰も彼もが容易に立ち入ることが困難となったためなのか、荒れるに任せた耕作放棄地のような、森林化の一途をたどっているように見受けられた。 駅舎の壁面と窓。苔の侵食が緩やかのようで、確実に窓枠の縁取りから全身へ ...
「ゴーストペインティングで埋まった廃駅」乱された廃墟ロープウェイ.5
かわの駅での滞在が思いのほか長引き、こちらへ来る頃にはもう日も暮れようかとしていた。 対岸の、ここ「みとうさんぐち」駅は、制約のあるかわの駅とは違い、何を気にすることなく、堂々、踏み込んでいって見学できるのが嬉しい。 車を奥多摩湖目の前にある無料駐車場 ...
「グラフィティ汚染と一瞬の趣き」乱された廃墟ロープウェイ.6
日も暮れる寸前であったので、見られるものは全て見ておこうと、機械室に入ろうとするその前に、周囲を見回すと・・・特出し ガチン娘 こんな紙のエロ雑誌を、いまだに夢中になって読んでいる人が存在するんですね。掲載されている女性陣は、いくらでもネットで無料の動画が ...
「寡黙なYouTuberとの距離感」乱された廃墟ロープウェイ.7
忌々しく思いながらも、やはりワンポイントの付け合せとなり絵も華やぐので、改札から下ったホーム壁に描かれているお化けペインティングを後方に捉えるカットを撮っていると、僕の背後で、同行者のSさんと、別の誰か達が話す声がした。振り返れば、高校生ぐらいの二人組で ...
「逮捕者まで出した、廃墟ロープウェイ」乱された廃墟ロープウェイ.8
老人性色素斑のようなシミが所々表面に浮き出ている、ゆったりとだが着実に荒廃が進行する「みとうさんぐち」駅舎。 そう置き換えると、老いた歯のように、色素沈着をして、カルシウムやカリウムなどが溶け出して、気泡のような穿孔が目立ち空洞化をし、脆くなりぶら下が ...