仄暗いお散歩

廃墟、廃屋、空き家、所有者不明土地~残留物調査&探索記ブログ

カテゴリ:ミステリー小説「ウタリ惨荘」

<廃墟サークル『薄昏(うすぐれ)』メンバー> 黒岩(男)35歳:リーダー。 サブロウ(男)34歳:開錠のプロ。 澪(女)24歳:女子大生。 金城(男)40歳:廃墟写真マニア。 ホイさん(男)42歳:在りし日のウタリ山荘をよく知る元登山家。 ミッチー(女)33歳:同、 ...





速度はせいぜい時速10キロ前後。霧と暗闇の中を黒岩の繰るステーションワゴンがのろのろと歩を進める。大きなカーブでハンドルがずれてタイヤが笹薮にはみ出した。と、藪の中からライトに向かって飛び込んできた大量の蛾が、フロントガラスを叩き付ける。「クソッタレ!」サ ...

深夜のファミリーレストランに集まった『薄昏』メンバーの月例ミーティング。その席で澪が口にした『レッドルーム』の一語は、煮詰まりかけていた会議をにわかに活気付かせた。「・・レッドルームで朝日を、か。廃墟マニアとして一度は見てみたいものですなァ!」興奮した金 ...

伝説のウタリ山荘にたどり着いた『薄昏』のメンバー7人。闇を切り裂くヘッドライトがそこに照らし出したものは・・・。隘路の終点にあたる砂利敷きの小さな広場に停車した1号車に、少し遅れて2号車が追い付いた。2号車がサイドブレーキを引くのと、ヘッドライトが照らすも ...

伝説のウタリ山荘は安全鋼板で覆われていた。侵入ルートの鉤を握るのは・・Q!?車に戻ると、Qはステーションワゴンのトランクから大きなバッグを地面に引きずり出した。どさりと落ちたバッグのジッパーを引いて口を開けると、中から汚れたタオルとロープを取り出す。続いて ...

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