仄暗いお散歩

廃墟、廃屋、空き家、所有者不明土地、残留物

カテゴリ:遺体の発見された廃墟ラーメン屋に行って来たよ

 半世紀以上も廃墟化していたというラーメン屋の店内にて、遺体発見のニュースがネットの片隅でちょっとした騒ぎになったのは、一年と少し前ぐらいのことだっただろうか。 映画「スタンド・バイ・ミー」を思いおこし、少年時代のゾクゾクするような好奇心が湧き上がりでも ...





 遺体の発見されたラーメン屋の廃墟を求めて、埼玉県の春日部まで遠路はるばるやって来た。 ここまで来て、踏み入れられずに、外側から眺めるだけだったら、前の歩道でもんどり打ってのたうち回るところだったが、そう締め付けはきつくなく、黄色い規制線も見かけず、あっ ...

 色味は褪せ、潤いを失って骨粗鬆症の骨のようになったカウンターや椅子は、いずれ自ら床に崩れ落ちてゆくのを、じっと息を潜めて待ち続けているかのようであった。 廃墟ラーメン屋に潜入を果たし、重い引き摺るような足取りで、ちょうど、店内半周の地点まで来た。 背後 ...

 選択をしたのかもしれない、最後の場所、どさん子ラーメン店の化粧室。 行き場を失った彼にとって、ここが最適の場所であるように思われた。 遊びで来る奴らが、一番奥まったトイレまでは、そう覗いてみようとは思わないだろうと考えられるからだ。 本人も、できれば、 ...

 黒い雪でも降り積もったような厨房。 鼻で息をすることはためらわれた。何度もゴグリと唾を飲み込む。 大鍋から中くらい、小さいのまで、まるでご主人が調理を突然中断したかのように、コンロには昨日までの慌ただしさがそのまま残されているようであった。 調理途中に ...

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