仄暗いお散歩

廃墟、廃屋、空き家、所有者不明土地、残留物

カテゴリ:廃屋、80'sアイドルファンの館

 道内の廃墟巡りと、ついでに古いおもちゃ屋さんを巡っての、日々を過ごすなかで、今では、白昼夢だったのではと、薄らいだ面影を先鋭化させようと試みるが、その場所の詳細は頭の中に甦ってこず、なので特定もできず、幻影だったのではとさえ、思えてくるが、実際、写真は ...





 前日に寄ったのが、オホーツク海に面する浜頓別にあった、営業中なのか廃墟だかの見当がつかなかった、時の歪から転げ出たかのような、三菱スタリオンのポスターが壁に貼られたままという、今となっては、夢か幻にでも見た、いや、写真として残っていたので、現実であった ...

 廃屋の階段を二階へと上がって行く。階段を一歩一歩踏みしめる際に片方の足にのしかかる自重が、想像以上に階段の踏み板を撓ませ、それが壁に伝って小刻みに壁表面を震わせて、少し遅れてから家全体を揺り動かすような、酔いのような揺れを生じさせた。 その場でじっとす ...

 想いを重ねるほど胸掻きむしられるほどに愛しい、雲の上の天使のような憧れのスーパーアイドル「南野陽子」と、眠りに落ちるまでのひと時、そして、夢空間でさえ、一緒にいられたらどんなに幸せかと、決して裕福でなかっただろう家のなけなしのお小遣いから工面した僅かば ...

 北の最果てにて、アイドルとの恋愛に日夜、夢膨らませていた、恋多き少年の、燃えたぎるような心の内を可視化させたような、甘く切ない壁が、僕と対峙する。 ベッドの枕元の壁である。 アーティスト化する前の、アイドルの仕草がぎこちない「中森明菜」。同じ雑誌を買っ ...

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