今や「廃墟ラブホテル街道」と呼ばれて久しいという、湖沿いを縁取る周遊道路の間に、見事な調度品もまだ手付かずに残され、様々あげつらって探索しておくれよと、せがまんばかりの、「廃墟焼肉屋」が、眼下にゴミ丘陵を従え、エロ漫画雑誌のグラビアピンナップ並の醜悪で ...
カテゴリ:産廃山脈の頂き、廃墟焼肉屋
「ゴミ山に出現した焼肉要塞」産廃山脈の頂き、廃墟焼肉屋.2
鼻粘膜を綿棒で擦るような、朝の堆肥のような、軽めの塩素臭はするが、むせ返って気管支をゴッホゴッホとやるまではいかない。生ゴミの不法投棄が無いことが幸いしているようだ。 いや、あったのかもしれないが、自然の力により処理分解されて、それが若干の異臭の元とな ...
「朱の祭壇と地下室」産廃山脈の頂き、廃墟焼肉屋.3
名付け親は誰なのか、焼肉要塞という名称とはかけ離れているようにも思える建物の中に入って行った。 正面に赤い階段があり、右には一階の三分の二を占めるぐらいの広い部屋。 部屋といっても、本館に併設の別館のような存在。外からみた限りでは。 色合いといい、間取 ...
「偽装宗教法人事件の舞台に立つ探索者」産廃山脈の頂き、廃墟焼肉屋.4
この建物がまぁ焼肉屋ではないだろうことは入って三分ぐらいしてから僅かずつではあったが疑念を抱き始めてはいた。 西洋の王室や日本の宮中、そして国会議事堂の赤絨毯の格式にあやかっていたのか、焼肉屋であったとしたら場違いなロイヤルレッドの絨毯で敷き詰められた ...
「偽装の森をゆく、探索者」産廃山脈の頂き、廃墟焼肉屋.5
僕がいま立っているのは、界隈では「焼肉要塞」と呼ばれる建物の二階バルコニー部分。 登記がされていた名前なら「大古久山御所院」となるのだろうか。現在書類上は個人名になっているかもしれないが。 事件に関わった、このお寺の住職、暴力団関係者、元町議、などは逮 ...