北海道、オホーツク海に面する紋別、そこから山に入った鴻之舞といえば、かつては金鉱山の町として栄えていた。しかし、1973年、金価格の下落や資源の枯渇により鉱山は閉鎖。往時には一万人以上の人口を誇った鴻之舞の町は今は見る影も無く、ゴーストタウンという夢の跡ど ...
カテゴリ:再訪、金鉱山ゴーストタウン&ベースボールハウス
「廃墟の森巡り」再訪、金鉱山ゴーストタウン&週刊ベースボールハウス.2
せっかくの鴻之舞再訪問、深いまどろみの中の眠れる森に、再度足を踏み入れてみることにした。 車はここに駐車する。 通過する車の気配さえ無いので、廃棄物の不法投棄をやっていると勘ぐられることもないだろう。 一歩、森に分け入って行くと、打ち捨てられた人工物が ...
「森の中の教職員住宅」再訪、金鉱山ゴーストタウン&週刊ベースボールハウス.3
前にここへ来た時には、鴻之舞の森の外れに不自然に直線的に整地された土地を眺めて、あぁ、これは元鉄道の廃線跡に違いない、と確信し、薄荷スプレーを吹き付けられたような、ひんやりとした心地のよい初冬の風を頬に受け、気分も爽やかに、森に伸びていただろう消失した ...
「眠れる森のディストピアコンクリート柱」再訪、金鉱山ゴーストタウン&週刊ベースボールハウス.4
単純に真ん中へんから一枚の板で区切ってしまうと、雑誌やワインの瓶などは置けなくなる。そこで、二枚の棚板を段違いに組み合わせることで、見た目を損うどころか風流さを加味したうえで、一定の高さを保つスペースを確保することができる。「違い棚」と呼ばれる、飾り棚 ...
「アニメじゃない、本当のゴーストタウン」再訪、金鉱山ゴーストタウン&週刊ベースボールハウス.5
かつて賑わった街はほぼその姿をとどめていないが、道路から少し森を分け入った先には、まだこんな頑強そうな煙突が数ミリも傾くことなく、青い空の中に無駄に立たされ続けているようだった。 昔、こんな形をしたドーム型の倉庫でお婆さんが一人でやっている怪しげな焼肉 ...
「凄惨な歴史に向き合う、探索者」再訪、金鉱山ゴーストタウン&週刊ベースボールハウス.6
開閉式の窓枠はだらしなく開け放たれていた。ほぼ全ての窓ガラスは消失している。それがヤンキーの仕業ではないことは、落書きが無いことや花火の燃えカス等が見当たらないことで大体察することができる。 豪雪など、過酷な自然の仕業でしょう。 これ幸いと窓から入ろう ...
「空間を埋める、探索者」再訪、金鉱山ゴーストタウン&週刊ベースボールハウス.7
当時はこのアーチ型の入り口から出入りしていたようだ。 北海道の建物の多くがそうであるように、防寒のために二重にドアが設置されていたはずだが、今やその二つのドアは侵入者にこじ開けられたのか、中途半端に壊れたガラス戸は危険なので管理者により安全性を考慮して ...
「二階へ昇った、探索者」再訪、金鉱山ゴーストタウン&週刊ベースボールハウス.8
ツーリングマップルの中扉のカラー写真に胸を射抜かれてから、もうどれぐらいの年月が経っただろうか。 かつて、寝ぼけ眼で、朝焼けのギリシャのエーゲ海の船上から見たキプロス島、白じむ石造りの建造物と重なり合うような、紋別鴻之舞のコンクリート神殿のごときこの建 ...
「50年の封印を解いた、探索者」9-再訪、金鉱山ゴーストタウン&週刊ベースボールハウス
念願の場所を 見終えた僕は、 鴻之舞鉱山の森のどこかにあるという、 やすらぎの郷、 週刊ベースボールハウスへ、満を持して赴くことになった。 ここ数年来通っている、週刊ベースボールハウス。 ここはゴーストタウン。一般人なら薄気味悪がって車をとめることさえ ...