仄暗いお散歩

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カテゴリ:落日の廃墟、行川アイランドに行って来たよ!

 長い間、廃墟として放置されていた「行川アイランド」が、装いも新たに「(仮称)勝浦シーサイドパークリゾート」として生まれ変わる計画が進行中であることが先々月の8月に報道されたが、ついに、2020年春に本格工事着工の運びとなることが、正式に決まりそうなのである。 ...





 肌の露出の多い軽装姿の白髪の高齢男性は、廃墟となった行川アイランドの駐車場を、右から左へと見えないマス目を辿るように、無心に、行進するような姿勢の良さで競歩に近い速度で歩いていた。 一列歩き切ると、反転して横にずれて、また彼だけに見えるマス目を進んで行 ...

 第一のトンネルの中を、蝿が肩にたかるぐらいのゆったりとした速度で進んだ。 トンネル内は荒れている。 懐中電灯なんているかい、と、ひとり強がってみせたが、歩き出して早くも三メートルほどで自分の姿さえ判別できない暗闇に心もとなくなり、左の胸ポケットに入れて ...

 多くの人が目もくれない、正規ルートから外れた山道を行ってみれば、人とは違う何かとんでもないものが見られるかも、という期待と誘惑に駆り立てられて、僕は急峻な斜面を登ることを選んだ。 すでに何度かそれをやり、見えたのは断崖の下にひろがる海ぐらいのものであっ ...

 過剰とも思えるバリケードが築かれていたが、それらを乗り越えて、トンネルの内部に潜っていった。 小人になって、蛇の体内に入り込んでしまったようなような錯覚に囚われる。 だとすると、あのずっと先の光はケツの穴ではないかと思えるぐらい、出口は、縮尺比で、茫洋 ...

 潮風香る海辺近くの高台からは、これまた一段と手の込んだグラフィティがいくつか望めた。 オットセイが芸をしていた、ステージかなんかなんて思っていたが、よくよく観察をすると、残ったコンクリートには階段の跡などもあり、再開発のために上モノを処理して、一番やっ ...

 泥水ギリギリまで滑ってみようと、やる気マンマンで座ってみたが、十数年の歳月は思いのほかコンクリートを削り、すり鉢の溝のようなギザギザを滑り台の表面に作りだしていた。そのままいったら、ズリズリと進まないばかりか、パンツに爪痕のような擦過痕を残すことは確実 ...

 台座の上には肩からもぎ取りでもしたような腕のような流木。 この事務所内まで海水が浸水して来て、潮が引くと台座にはごろりと流木が。時間の経過とともに乾燥して、まるで置物としてメルカリでも売れそうな観賞用の流木として人知れず再生したのか。 いや、台座の上ま ...

 このブログにコメントを寄せてくれた人から縁あって、貴重な写真を送ってもらうことになった。 Sgt.Kと名乗るその人は、数年前に二度ほど、この廃墟化した行川アイランドを訪れたという話だったが、その際、エントランスを越えたとあるトンネル近くの脇を入って行った先に ...

 廃墟化した「行川アイランド」の奥深い森のどこかを今もお客を求めて彷徨っているという、これが噂の廃バンガロー。 倒木に寄りかかられ、生い茂る草に飲み込まれようかとしているこの廃バンガローの使用用途は一体、何であったのか、ちょっと想像がつかない。 客の宿泊 ...

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