仄暗いお散歩

廃墟、廃屋、空き家、所有者不明土地、残留物

カテゴリ:千葉県

 泥水ギリギリまで滑ってみようと、やる気マンマンで座ってみたが、十数年の歳月は思いのほかコンクリートを削り、すり鉢の溝のようなギザギザを滑り台の表面に作りだしていた。そのままいったら、ズリズリと進まないばかりか、パンツに爪痕のような擦過痕を残すことは確実 ...





 潮風香る海辺近くの高台からは、これまた一段と手の込んだグラフィティがいくつか望めた。 オットセイが芸をしていた、ステージかなんかなんて思っていたが、よくよく観察をすると、残ったコンクリートには階段の跡などもあり、再開発のために上モノを処理して、一番やっ ...

 過剰とも思えるバリケードが築かれていたが、それらを乗り越えて、トンネルの内部に潜っていった。 小人になって、蛇の体内に入り込んでしまったようなような錯覚に囚われる。 だとすると、あのずっと先の光はケツの穴ではないかと思えるぐらい、出口は、縮尺比で、茫洋 ...

 多くの人が目もくれない、正規ルートから外れた山道を行ってみれば、人とは違う何かとんでもないものが見られるかも、という期待と誘惑に駆り立てられて、僕は急峻な斜面を登ることを選んだ。 すでに何度かそれをやり、見えたのは断崖の下にひろがる海ぐらいのものであっ ...

 第一のトンネルの中を、蝿が肩にたかるぐらいのゆったりとした速度で進んだ。 トンネル内は荒れている。 懐中電灯なんているかい、と、ひとり強がってみせたが、歩き出して早くも三メートルほどで自分の姿さえ判別できない暗闇に心もとなくなり、左の胸ポケットに入れて ...

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