仄暗いお散歩

廃墟、廃屋、空き家、所有者不明土地、残留物

カテゴリ:神奈川県

 旧本堂のすぐ隣にある、故ご住職のご自宅であったであろう建物。 壁には好き勝手に竹が這い、土壁は崩れ、柱は腐りかけ、今にも全体が轟音を立てて崩れ落ちてきそうだった。 一階部分は納屋になっている。となれば住居部は二階ということになるが、二階入り口への階段は ...





 建物の入り口から入ってすぐ、事務所区画にあった机のサイドには小さな引き出しの棚が顔を揃えてズラリと並ぶ。未使用の文房具などがたくさん詰め込まれていた。 身支度をして去っていった、とは思われないような、時間の流れが突如振り下ろされた斧で断ち切られたような ...

 六階の防火扉を開けて、客室のある廊下へ。 防火扉のチリ部分には小さなシールが貼ってあった。お察しの通り、ただのシールじゃない。可動部の扉と壁枠を繋ぎ合わせるようにして。防火扉を開けると、そのシールが剥がれるかして、人の出入りをチェック出来るという仕掛け ...

 二階廊下の突き当り、トイレ横のドアからテラスに出てみる。 斑に群生するスナゴケの敷物を踏んで、前へ、前へと。振動が薄い鉄板を伝って階下で反響音となって返ってくる。 数歩歩くと苔についた露がカーゴパンツの裾をしっとりと濡らしていた。帰途もバイクなので気に ...

 敷地背後に控える山の中にも住宅地を造成していた田浦廃村。 家の前の坂は思いのほか傾斜がきつくて少し登っただけで息切れがした。持参したペットボトル入のミネラルウォーターを口に含んで喉を潤す。 かつての住人はこれが毎日だったので、さぞご苦労をされたことでし ...

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