仄暗いお散歩

廃墟 廃屋 事件現場 カイラスチャンネル(You Tube)

カテゴリ:神奈川県

 妻のお出かけ用のとっておきの靴だろうか。 あまり使用された形跡はない。 廃油臭いプロレタリアート臭の染み込んだこの工場兼自宅内ではあまりにも異質な眩い光沢を放ち続けていた。 日曜日には、塗料だらけの作業服を脱いで、この靴を履いて、新宿の伊勢丹にでも出か ...





 ホテル「ローヤル」最上階の中華レストランに併設の男子トイレ。 壁のデザインと配色はどこか中近東風。 アンモニア臭は既に完全に抜けきっている。 便器から小便が迸り落ちる床付近は大抵変色しているものだが、ここでは見られない。実質稼働時間がそれほど長くないこ ...

 COLUMBIA製ステレオコンポーネントシステム。 略して「コンポ」と呼んでいたことを、今、思い出した。 転居先に持って行こうと、玄関先で迷ったのか。入り口付近に名残惜しそうに置かれていた。 二昔前ぐらいの少年にとっては夢の音響機器。これさえ手に入れたら、家に ...

 あのカズ少年の小学校時代の貴重な卒業証書をエントランスホール脇で発見。 順調にいっていれば社会人一年生、または、社会で相応の経験を積んで社会人としての立ち位置がようやく掴めてきた頃だろうか。 啓太君、お元気ですか。カイラスです。 Jリーグにその名が無いの ...

 物言わぬ、蓄音機。 照らすことのない、電灯。 Tシャツのほつれさえ縫えない、ミシン。 家族の途絶えた廃屋の底で、今も尚、語り続ける、性風俗雑誌。 言葉の持つ無尽蔵の力強さに、深く頷き、頁を掴む指先を強張らせる、僕    非処女はサイズ不足の不満を訴える  ...

 家の電気が遮断されていても、固定電話は繋がる可能性がある。その先のNTTの局舎に問題が無い場合である。 まさかとは思ったが、誰もいない廃墟で男がたったひとり、埃を纏った黒電話の受話器を   ツーという音がしたらかえって怖いな、などと、胸縮ませられる思いでこ ...

 ラブホテルでありながら、高級中国薬膳料理レストランの店舗を最上階に構えていたという他に類のない独自路線で相模湖の湖畔においてひときわ妖艶で底知れぬ異彩を放っていたという「ローヤル」。 廃墟となった今ではその外観はより一層深みが増し、緑も眩しい穏やかな湖 ...

 ブロック塀の笠木にこんもりと盛られたような苔。顔を1cmまで近づけ、目で追いながら進んで行くと、いつの間にか家を一周し終わっていた。 北海道でもないのに、ごく普通の民家の庭に灯油用のタンクが備えてある。 陸の孤島のような田浦廃村。ガソリンスタンドなど遥か彼 ...

 今は亡き、お祖母様が我が子のように大事にしていたという、まるで生きているようなやけにリアルな赤ん坊のお人形が、包み込むような優しい眼差しで見守る、旭山ドライブイン。 中央エントランスホールの片隅には、旭山の最盛期をひた隠すかのように、そっとしておいてく ...

 無残にも壁一面が剥ぎ取られたかのように映画のセット状態の吉祥寺ご住職の自宅二階。 壁の板はどこへいったのだろうか。 一部が長年に渡って剥がれ落ちていき、そのたびに檀家さんが後片付けをする。いつしか、横一面が無くなっていたとか。 ここまで切り口も鮮やかに ...

↑このページのトップヘ