仄暗いお散歩

廃墟、廃屋、空き家、所有者不明土地、残留物

カテゴリ:廃屋に残された少女の日記'79

 キョーコさんにとって、その後の人生を変えるやもしれない、人生の第一の分岐点となるだろう、高校の入試テストのある年、激動の1979年が幕を開けることとなった。 日記の中の彼女が今さら頑張ってみても、今では朽ちて屍のようになった半身を削がれたようなあの草叢の中 ...





 去年の年末に、来年は晴れて高校生になるのだから、身なりもしっかりとしたものにしなさいよと、決して羽振りの良い家ではなかろうに、可愛い娘のためにと、一万円以上もする服のコーディネートを親からプレゼントしてもらった、キョーコさん。 お洒落に目覚める年頃なの ...

意識改革のあらわれであるのか、その日の日記は当日に書くようにと固く心に決めた、キョーコさん。 スケジュールにメリハリの効いた厳しい制限を設けることで、気持ちのたるみを無くしていきたいという考えがあるのだろうか。 最果ての地の真冬の凍てつく環境の中で、栄養 ...

 陽気な親戚の男の子、ケンちゃんやいつものトコちゃんと楽しく過ごしたお正月。気がつけばダラダラと過ごして勉強らしいことは何もしなかったお正月。 年始は瞬く間に過ぎていき、今から遡ることちょうど40年前の明日、あっという間に、1月9日(1979年)になってしまった ...

 キョーコさんに残された冬休みは、あと一週間もない。 もう何もする気がないと弱音を吐きながらも、当時、日本中で大ブームを巻き起こしていた、テレビゲームをして一日中遊んでいたいのだと、受験勉強を放棄するような悲観的な言葉を口にする。 受験生には禁句である「 ...

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