仄暗いお散歩

廃墟 廃屋 事件現場 カイラスチャンネル(You Tube)

カテゴリ:廃墟、カーマニアの御主人

 東京からバイクでひた走り峠を越える。少しの休憩を挟みとある湖へ。そこである用事をこなす。 湖畔にあったのは、誰もがまだ見ぬある組織の廃墟施設だったが、僕が踏み入れるまで、およそ二十数年間は沈黙のままに時を刻んでいたであろう建物。コンクリート製だったため ...





 廃墟ガソリンスタンドの事務所の表のドアは閉まっていたが、裏のドアは奇跡的にも開いていた。この中を見ない理由は無いので、平身低頭、見物させてもらうことに    窓とガラス戸の向こうは道路を一本挟んで寝具店が営業中。うら寂れた商店街、寝具店の店主はどうせご ...

 廃墟ガソリンスタンド裏手、閉ざされた向こう側に、およそ数十年もの長きに渡って封印され続けていた、廃屋とダットサン。 封印といっても、流れでそうなってしまっただけで、数十年間もの間、訪れてみようと興味を持ったのが、物好きな僕だけであった、というのが本当の ...

 旧車ブルーバードの横には昔ながらの木製の茶箱が二つ、玄関のドア前、探索者の前に敢えて立ち塞がるかのように積み重ねて置かれていた。僕のことなど想定もしていなかっただろうが、せめてもの抑止のためにと、ドア前に障害物を置いていった可能性は高いように思える。  ...

 居間から台所に目を移してみた。 炬燵が置いてある。 家主か、或いはご家族が家を去ったのは、冬のことであろう。 堕落しきっていた場合は、万年床ならぬ万年炬燵である可能性も捨てきれない。 この光景を見て、僕は咄嗟にここが独り身の老人が寂しく住んでいた家であ ...

 物置の扉を開けてみた。 居住者が居なくなってそのままの姿なのだろう。常用されていたと思われる”魔法瓶”が次の出番を今か今かと待ち構えているかのように食い気味でぶら下がっていた。 水筒というより、魔法瓶。内層がガラスで出来ていて、遠足に持っていこうものな ...

↑このページのトップヘ