仄暗いお散歩

廃墟 廃屋 事件現場 カイラスチャンネル(You Tube)

カテゴリ:廃屋

 途切れることのない、隣家からの薪割りの音が、なぜか懐かしく感じられる。 久しぶりに聞いたような、その安定した等間隔の脈打つような手慣れた力のこもった熟練者による、斧を寡黙に振り下ろす、鼓膜を弾くように響く、渇いた、カッツシーンという、破砕音    これ ...





 廃屋の階段を二階へと上がって行く。階段を一歩一歩踏みしめる際に片方の足にのしかかる自重が、想像以上に階段の踏み板を撓ませ、それが壁に伝って小刻みに壁表面を震わせて、少し遅れてから家全体を揺り動かすような、酔いのような揺れを生じさせた。 その場でじっとす ...

 青年家主の部屋手前にあった小さな洗面所は、隣接する三軒長屋の廃屋撤去の工事をする際に、境界線上にあったからなのか、もぎ取られるようについでに取り壊されてしまったようであった。 その洗面所のあった部分には大きな抜け穴のような、人ひとり通れる亀裂が出来てお ...

 前日に寄ったのが、オホーツク海に面する浜頓別にあった、営業中なのか廃墟だかの見当がつかなかった、時の歪から転げ出たかのような、三菱スタリオンのポスターが壁に貼られたままという、今となっては、夢か幻にでも見た、いや、写真として残っていたので、現実であった ...

 奇跡的なことに、東京都、杉並区の   とある森の中に潜り込み、その存在を森の奥深くより探り当てることになった。 ある青年家主の眠れる廃屋。 解体間近であると情報を聞きつけ、それならばと、最後に青年家主の書斎の探索を、洗いざらいやっておこうと、再訪の運び ...

 道内の廃墟巡りと、ついでに古いおもちゃ屋さんを巡っての、日々を過ごすなかで、今では、白昼夢だったのではと、薄らいだ面影を先鋭化させようと試みるが、その場所の詳細は頭の中に甦ってこず、なので特定もできず、幻影だったのではとさえ、思えてくるが、実際、写真は ...

 あと五年は再訪問をしないだろうと、廃屋の熟成具合をそっと見守っていこうとしていた物件ではあったが、コメント欄より、気になる報告を受けることになった。「つい先日行ったのですが、廃屋のひとつが完全に解体されていました。もうあの廃墟を拝むことはできないのです ...

 玄関を出たすぐ横、柱にもたれかかっていた、青年家主の愛用だと思われる、薄汚れたママチャリが、まるで、今か今かと、発車の瞬間(とき)を待ちながら、かれこれ、数十年間、そのまま・・・・・・ 暑い夏の日、家まわりの雑草でもむしったのだろう。汗の染み込んだタオルを乾 ...

 杉並区の何の変哲もない住宅街の一角。突如として出現する、近所の人もこわごわ気持ち離れて行き来する、鬱蒼とした森    その森の中に眠り続けていた、怪しげな廃屋群。 台所から裏庭を見渡してみる。 ガスが補充されないまま数十年のプロパンガスのボンベ。独身貴 ...

 生き仙人邸周囲の路上清掃も兼ねた午後のひと時の周遊散歩を済ませ、足取りも軽く、お顔は晴れやかに、邸宅敷地内部へとまた僕を招き寄せる、廃屋生き仙人   「こっち側はまだだっけ?」 生き仙人さんが「東屋(あずまや)」と呼ぶ、障子紙の戸が玄関という建物の向か ...

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