仄暗いお散歩

廃墟、廃屋、空き家、所有者不明土地、残留物

カテゴリ:北海道

 単純に真ん中へんから一枚の板で区切ってしまうと、雑誌やワインの瓶などは置けなくなる。そこで、二枚の棚板を段違いに組み合わせることで、見た目を損うどころか風流さを加味したうえで、一定の高さを保つスペースを確保することができる。「違い棚」と呼ばれる、飾り棚 ...





 前にここへ来た時には、鴻之舞の森の外れに不自然に直線的に整地された土地を眺めて、あぁ、これは元鉄道の廃線跡に違いない、と確信し、薄荷スプレーを吹き付けられたような、ひんやりとした心地のよい初冬の風を頬に受け、気分も爽やかに、森に伸びていただろう消失した ...

 間近で見ると、単純に煉瓦を積んだものではなく、皮膚が擦りむけて真皮がのぞいているような、塗ったモルタルが剥がれかかっているものだった。 場にそぐわない、夕張メロンの果肉のようにオレンジな葉が、壁への拡張をしたたかに試みていた。 逃避を促すために鼻歌交じ ...

 せっかくの鴻之舞再訪問、深いまどろみの中の眠れる森に、再度足を踏み入れてみることにした。 車はここに駐車する。 通過する車の気配さえ無いので、廃棄物の不法投棄をやっていると勘ぐられることもないだろう。 一歩、森に分け入って行くと、打ち捨てられた人工物が ...

 北の最果てにて、アイドルとの恋愛に日夜、夢膨らませていた、恋多き少年の、燃えたぎるような心の内を可視化させたような、甘く切ない壁が、僕と対峙する。 ベッドの枕元の壁である。 アーティスト化する前の、アイドルの仕草がぎこちない「中森明菜」。同じ雑誌を買っ ...

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