仄暗いお散歩

廃墟、廃屋、空き家、所有者不明土地、残留物

カテゴリ:北海道

 このごろ夢ばかり見ているキョーコさん。今度は中村くんが出てきたのだという。 見知らぬ島で追いかけ回された前回の夢と違い、今回の内容は全く覚えていない模様。 近頃彼女は口を開けば口癖のようにこうつぶやく。「みんなに会いたいなあ、ほんとに会いたい。かなしく ...





 高校入学をせんがために、キョーコさんが打ち立てた固い決意のもとでの計画が、やはりというか、早々に崩壊の兆しをみせているようなのであった。 もう前も後も無い。これが本当に最後の冬休み。 それなのに、僅か数日目にして、兆しどころか、本人が言及している通り、 ...

 北の辺境の地、街の基幹産業が音を立てて崩れ落ちていくさなかで迎えることになった、今からみれば、侘しささえ感じてしまう、キョーコさんのクリスマスイブ。 いや、これがマスコミに毒される前の日本の当たり前のクリスマスイブだったのかもしれない。 キョーコさんの ...

 せっかくの鴻之舞再訪問、深いまどろみの中の眠れる森に、再度足を踏み入れてみることにした。 車はここに駐車する。 通過する車の気配さえ無いので、廃棄物の不法投棄をやっていると勘ぐられることもないだろう。 一歩、森に分け入って行くと、打ち捨てられた人工物が ...

 北の最果てにて、アイドルとの恋愛に日夜、夢膨らませていた、恋多き少年の、燃えたぎるような心の内を可視化させたような、甘く切ない壁が、僕と対峙する。 ベッドの枕元の壁である。 アーティスト化する前の、アイドルの仕草がぎこちない「中森明菜」。同じ雑誌を買っ ...

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