深い山の中でひっそりと眠る、羽幌炭鉱の廃墟炭住マンション。 とある階の新聞紙やチラシが散乱する部屋 田代隆志君の英語プリントが野ざらしのまま。 本人はもう定年退職をした頃だろうか。 永久凍土に閉じ込められたような固まった建物と室内と時間。 チラシ ...
カテゴリ:北海道
再訪、羽幌炭鉱の雑誌ルームと入浴施設
二回目の羽幌炭鉱訪問。 以前と同じく僕以外の訪問者はいない様子。 車を炭鉱アパートが並ぶ手前の空き地に駐車させる。 消えた住人。 ゴーストタウン。 都内みたいに壁を越えなくてもこの時間の止まった空気を気兼ねなく肺の奥底まで吸えるのだから、わざわざ東京か ...
実は、崩落前の太陽小学校に行ってたよ!
北海道の羽幌にある『太陽小学校』。円形体育館があることでよく知られる既に廃墟化した小学校だが、今から数年前にその円形体育館が積雪の重みで屋根が崩落。 実はこの僕、無残に崩れ落ちる前に幸運にも行っていたのです。『太陽小学校』と、再訪になる羽幌の廃墟高層ア ...
「アートに支配された学校」ごっそり残された、廃墟小学校.4
教室後方に飾ってある顔のオブジェに近寄ってみる。 プールで溺れかかって助けを求めて必死の形相で水面から顔を出している少年達の苦痛に歪んだ顔にしか見えないが、おそらく、歌を歌っている時の顔なのだろう。 極端にデフォルメ化された猫か。 時過ぎて、もぎられ ...
「シュールレアリズムの教室」ごっそり残された、廃墟小学校.3
図書室の床にうず高く積み上げられていた学研の「学習まんが」シリーズ。 薄暗くてジメジメと湿気のある廃校でいい大人の男がたったひとり、あまりにも懐かしくてまるで尊いものを崇めるように正座をしてハハァと神仏を拝むかのように思わず抱きしめかねない衝動を自制し ...
「数十年前の真実に膝震わす、探索者」ごっそり残された、廃墟小学校.2
校舎から便所部分が切り裂かれでもしたかのように崩れて落ちて、裂け目が生じていたので、そこから体を蟹のようにして僅かな隙間より横歩きで侵入を試み、見事成功を果たす。 目の前の家庭科室に入ってみた。 家庭科の時間。 懐かしい記憶には違いないはずだが、何をや ...
「50年の封印を解いた、探索者」9-再訪、金鉱山ゴーストタウン&週刊ベースボールハウス
念願の場所を 見終えた僕は、 鴻之舞鉱山の森のどこかにあるという、 やすらぎの郷、 週刊ベースボールハウスへ、満を持して赴くことになった。 ここ数年来通っている、週刊ベースボールハウス。 ここはゴーストタウン。一般人なら薄気味悪がって車をとめることさえ ...
ごっそり残された、廃墟小学校.1
羽幌炭鉱の最盛期の昭和40年頃、今では跡形もない、国鉄の羽幌線、羽幌炭礦鉄道築別線、上羽幌線が通る羽幌駅の駅前には、居酒屋、パチンコ店、病院、映画館、50mプールまでもが軒を連ね、大変な賑わいを見せていたという。 現在、そんな喧騒はどこへやら。羽幌の町を歩い ...
「二階へ昇った、探索者」再訪、金鉱山ゴーストタウン&週刊ベースボールハウス.8
ツーリングマップルの中扉のカラー写真に胸を射抜かれてから、もうどれぐらいの年月が経っただろうか。 かつて、寝ぼけ眼で、朝焼けのギリシャのエーゲ海の船上から見たキプロス島、白じむ石造りの建造物と重なり合うような、紋別鴻之舞のコンクリート神殿のごときこの建 ...
「空間を埋める、探索者」再訪、金鉱山ゴーストタウン&週刊ベースボールハウス.7
当時はこのアーチ型の入り口から出入りしていたようだ。 北海道の建物の多くがそうであるように、防寒のために二重にドアが設置されていたはずだが、今やその二つのドアは侵入者にこじ開けられたのか、中途半端に壊れたガラス戸は危険なので管理者により安全性を考慮して ...