仄暗いお散歩

廃墟、廃屋、空き家、所有者不明土地、残留物

カテゴリ:廃墟

 地元の駅から徒歩数分以内、狭隘な道伝いにあって気になっていた、樹海のような原っぱの進化系の森。 その懐へ飛び込んで行くという、学校帰りの小学生もやらないような、小さな冒険。 森どころか、どこまで続くのか信じ難いような、竹林のトンネルまで存在する、この茂 ...





 肌の露出の多い軽装姿の白髪の高齢男性は、廃墟となった行川アイランドの駐車場を、右から左へと見えないマス目を辿るように、無心に、行進するような姿勢の良さで競歩に近い速度で歩いていた。 一列歩き切ると、反転して横にずれて、また彼だけに見えるマス目を進んで行 ...

 ドアの表面には、以前の探索者が残していったと思われるメッセージが残されていた。 何を伝えたかったのか    一階は畳の座敷部屋。 この部屋には、上階からの階段出入り口と、同じ階の隣室に繋がるドアがあった。 プレイルーム、おもちゃ王国    山のようなお ...

 女学生、和子ちゃんの部屋の片隅には、東芝製のラジカセが置かれていた。 カセット挿入口の蓋は開いている。 テープは入ったままだった。 家を最後にする時、和子ちゃんはお気に入りのカセットテープを持ち出そうとして、イジェクトボタンまでは押したが『できるだけ手 ...

 風呂場を出る。 一本の廊下が端から端まで伸びていて、それに沿って部屋がいくつかあった。 物色し終えた後のような品々で廊下の床は埋め尽くされていた。 廊下の窓際には小さな箪笥があり、引き出しが開いていた。 その中には、銀行通帳まで入っていた。 Sさんは『何 ...

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