仄暗いお散歩

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カテゴリ:廃墟

 かつての、子供と鳥の楽園、行川アイランド園内の森のどこかに存在する、幻のバンガロー。 口を開けて待っていてくれたはいいが、入り口に積み重なっていたのは、心の退廃を象徴するかのような、夥しい数のエロ本の山。 廃墟化してから、数十年。 ここで、誰に、何があ ...





 妻のお出かけ用のとっておきの靴だろうか。 あまり使用された形跡はない。 廃油臭いプロレタリアート臭の染み込んだこの工場兼自宅内ではあまりにも異質な眩い光沢を放ち続けていた。 日曜日には、塗料だらけの作業服を脱いで、この靴を履いて、新宿の伊勢丹にでも出か ...

 和歌子ちゃんが受験勉強を頑張った二階の子供部屋。その部屋からはクラスの誰よりも早く初雪を見ることが出来た。 あまりにも時期が早かったため、クラスの人達に『まさか・・・』と疑われるぐらいであり、大自然と背中合わせで暮らす、過酷な自然環境で生きる彼女の生活の一 ...

 居間から台所に目を移してみた。 炬燵が置いてある。 家主か、或いはご家族が家を去ったのは、冬のことであろう。 堕落しきっていた場合は、万年床ならぬ万年炬燵である可能性も捨てきれない。 この光景を見て、僕は咄嗟にここが独り身の老人が寂しく住んでいた家であ ...

 図書室の床にうず高く積み上げられていた学研の「学習まんが」シリーズ。 薄暗くてジメジメと湿気のある廃校でいい大人の男がたったひとり、あまりにも懐かしくてまるで尊いものを崇めるように正座をしてハハァと神仏を拝むかのように思わず抱きしめかねない衝動を自制し ...

 棟から棟へと脱兎の如く移動した、僕。 近くには有閑マダムの声も弾むテニスコート場がある。ちょうど見切れるのだ。 まさか連絡はしないだろうけど、誰もが一人一台スマホを持つ今の時代、用心するに越したことはない。 前も言及したけれど、ここのテニス場もお婆さん ...

 あのカズ少年の小学校時代の貴重な卒業証書をエントランスホール脇で発見。 順調にいっていれば社会人一年生、または、社会で相応の経験を積んで社会人としての立ち位置がようやく掴めてきた頃だろうか。 啓太君、お元気ですか。カイラスです。 Jリーグにその名が無いの ...

 物言わぬ、蓄音機。 照らすことのない、電灯。 Tシャツのほつれさえ縫えない、ミシン。 家族の途絶えた廃屋の底で、今も尚、語り続ける、性風俗雑誌。 言葉の持つ無尽蔵の力強さに、深く頷き、頁を掴む指先を強張らせる、僕    非処女はサイズ不足の不満を訴える  ...

 廃墟化した「行川アイランド」の奥深い森のどこかを今もお客を求めて彷徨っているという、これが噂の廃バンガロー。 倒木に寄りかかられ、生い茂る草に飲み込まれようかとしているこの廃バンガローの使用用途は一体、何であったのか、ちょっと想像がつかない。 客の宿泊 ...

 階段を登って右側、ウッドテラスのある方の窓。 まるで訪問者をこっそりと観察するために開かれているかのようなカーテンの不自然で中途半端な隙間が気になると言えば気になって仕方がなかった。 電気のソケット類が束ねられている。 屋敷全体が通電していないことをこ ...

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